ボクの居場所は…
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"ここは心地いいな!"
"島の空気が凄く身体にしっくりくる"
"ずっとここにいたいなぁ♪"
今まで見た事ないような表情で心の底から喜びはしゃいでいる彼らを見て
ボクはソウッとその場にボールを置いて彼らの傍から立ち去った
ガバッ!!
「うぉっ!?」
[・・・・]
無我夢中で駆けていたボクの目の前に見えたサンジの姿を見つけ勢いよく飛びつく
やって来た人がボクだと気付いて嬉しそうな顔を浮かべてみてきたけど
ボクがそんな気持ちじゃないって事に気付くとすぐに普通の表情に戻した
「どうかしたかい、サヨちゃん?」
[・・ボク、決めたんです]
ゾロア達をこのゾウにおいてこの先の冒険へ行くって
ボクの言葉を聞いて気が張ったのを感じ
サンジが何か言いだすより先に言葉を続ける・・
[あの子達はボクの幸せを望んでくれてる
でも、それはボクも同じなんです]
「・・・・」
[ボクだってゾロア達には幸せになって欲しい…]
正直な気持ちを口にするとサンジも分かってくれたらしくボクを叱ろうとした声を収める
「・・ずっと一緒にいた仲間なんだろ?」
[ボクにとっては家族も同然です]
「本当にいいのか?」
意見を尊重してくれるような柔らかい声で聴いてくれたサンジにボクは彼の背中に顔を埋めたまま頷く
[ゾロア達がいなくなってもルフィがボクを仲間と認め続けてくれるなら・・
ボクは彼の目指している世界を見てみたい]
「当たり前だろ?」
そんなボクに答えたのは
仲間として乗ってる船の船長であるルフィ本人だった
[ルフィ‥]
「お前は時々そうやってイジけるな~
飽きねェのか?」
「!テメェ口の利き方に「でも、そうなっちまうのがお前なんだよな?」!?」
「お前が何度でも落ち込んで悩んでても構わねェ
その度に俺がいくらでも言ってやる!」
サヨは、俺の大切な仲間だってな!
いつもの眩しい笑顔を浮かべながら言ったルフィ
見慣れてるハズなのに今日ばかりはその笑顔がいつも以上に眩しくボクの心の霧を晴らしてくれて・・・
[・・・うぅ]
その温かさにボクは思わず泣いてしまった
そんなボクに近寄り、ルフィはポンポンと頭を撫でる
「俺の仲間でいてくれるんだろ?」
[うん]
「俺の夢を一緒に追いかけてくれるんだよな?」
[うん!]
「なら心配はいらねェ!
サヨはこの船にいろ!」
お前が不安になっちまうモン全部ブッ飛ばしてやるからよ!
[うん!ありがとうルフィっ!]
「ったく、毎度いいトコばっかり持っていきやがって」
「シシシ…♪」
「・・・お前ら、それでいいのか?」
"流石だな、オレ達の気持ちに気付いてたなんて・・"
"構わないさ・・"
"サヨはいつもオイラ達を優先してくれてた"
"だからいつかはこうしないといけない時が来ると思っていたんだ"
"でも、オレらだってちゃんとプライドがある!"
"ああ、適当に彼女をあしらおうとは思わない"
俺達の主であり、家族はサヨだけだ・・・
「今までお前らと過ごしてたら分かる
大丈夫だ」
"そんなお前達だからだ"
"僕たちは君達がサヨを手放したりしないって、ずっと仲間でいてくれるって信じてるから行動したんだ"
"その俺達の想い、裏切ってくれるなよ?"
"サヨを・・オレ達の家族をよろしくね?"
「ああ、任せろ!」
サヨの元へやってくる前に彼女の仲間であるポケモン達とこのような会話があったことも知らないサンジ達はいつものようにルフィと会話をする
「じゃあ改めて歓迎会の宴でも開くか船長?」
「よし!やろう!」
[カイドウ達倒したし、連日で宴やっても怒らないですよね♪]
「ああ!ミンク族の奴らだって喜ぶさ!」
早速声掛けに行くぞ!
と言ったのが早いかサヨの手を取ったルフィは一目散にその場を走り去っていった
[あの、ジンベエさん]
「ん?」
おずおずと話しかけられて自分よりはるかに背の低い女性を見降ろす魚人
「おお!お前さんにはまだ挨拶しとらんかったな」
[は、はい。ボクも挨拶し忘れてたので・・あと]
あなたには少し、相談があってきました‥
と気弱な話し方で言った言葉を聞いて口付けていたお猪口を置くと彼女の方へ向き直した
「ワシにか?
答えられるモンであればいくらでも言うといい」
[ご、ご存じか判りませんがボクは水の力を持った能力者なんです]
「ほう?自然系か」
[それで、ジンベエさんは魚人空手や柔術の達人と聞きまして]
"水"の制圧がその真髄だと聞いた事があるのでそれをボクでも身に付けられるでしょうか?
その問いかけにジンベエは興味深そうに「ほう・・」と声を漏らし
「つまり、ワシに魚人空手と柔術の稽古をつけて欲しいわけじゃな?」
[はい、それを用いた技をボクが使えるようになれればもっと皆の役に立てるかな?と思いまして・・]
「仲間想いの良い子じゃ」
うんうんと納得したように頷きながらジンベエはサヨの肩に手をポンと置いて
「あい分かった!お前さんに稽古をつけてやる」
[っ、ありがとうございます!]
「礼などいらん、その硬い言葉もな!
ワシらはもう仲間なんじゃ」
お互い、この船の仲間達の為に力になろうではないか!
と自信たっぷりに言い切ったジンベエの言葉に何度も頷くサヨ
そしてその会話を見ていたルフィはフワッと笑みを浮かべて一度大きく頷いたのだった
END
"島の空気が凄く身体にしっくりくる"
"ずっとここにいたいなぁ♪"
今まで見た事ないような表情で心の底から喜びはしゃいでいる彼らを見て
ボクはソウッとその場にボールを置いて彼らの傍から立ち去った
ガバッ!!
「うぉっ!?」
[・・・・]
無我夢中で駆けていたボクの目の前に見えたサンジの姿を見つけ勢いよく飛びつく
やって来た人がボクだと気付いて嬉しそうな顔を浮かべてみてきたけど
ボクがそんな気持ちじゃないって事に気付くとすぐに普通の表情に戻した
「どうかしたかい、サヨちゃん?」
[・・ボク、決めたんです]
ゾロア達をこのゾウにおいてこの先の冒険へ行くって
ボクの言葉を聞いて気が張ったのを感じ
サンジが何か言いだすより先に言葉を続ける・・
[あの子達はボクの幸せを望んでくれてる
でも、それはボクも同じなんです]
「・・・・」
[ボクだってゾロア達には幸せになって欲しい…]
正直な気持ちを口にするとサンジも分かってくれたらしくボクを叱ろうとした声を収める
「・・ずっと一緒にいた仲間なんだろ?」
[ボクにとっては家族も同然です]
「本当にいいのか?」
意見を尊重してくれるような柔らかい声で聴いてくれたサンジにボクは彼の背中に顔を埋めたまま頷く
[ゾロア達がいなくなってもルフィがボクを仲間と認め続けてくれるなら・・
ボクは彼の目指している世界を見てみたい]
「当たり前だろ?」
そんなボクに答えたのは
仲間として乗ってる船の船長であるルフィ本人だった
[ルフィ‥]
「お前は時々そうやってイジけるな~
飽きねェのか?」
「!テメェ口の利き方に「でも、そうなっちまうのがお前なんだよな?」!?」
「お前が何度でも落ち込んで悩んでても構わねェ
その度に俺がいくらでも言ってやる!」
サヨは、俺の大切な仲間だってな!
いつもの眩しい笑顔を浮かべながら言ったルフィ
見慣れてるハズなのに今日ばかりはその笑顔がいつも以上に眩しくボクの心の霧を晴らしてくれて・・・
[・・・うぅ]
その温かさにボクは思わず泣いてしまった
そんなボクに近寄り、ルフィはポンポンと頭を撫でる
「俺の仲間でいてくれるんだろ?」
[うん]
「俺の夢を一緒に追いかけてくれるんだよな?」
[うん!]
「なら心配はいらねェ!
サヨはこの船にいろ!」
お前が不安になっちまうモン全部ブッ飛ばしてやるからよ!
[うん!ありがとうルフィっ!]
「ったく、毎度いいトコばっかり持っていきやがって」
「シシシ…♪」
「・・・お前ら、それでいいのか?」
"流石だな、オレ達の気持ちに気付いてたなんて・・"
"構わないさ・・"
"サヨはいつもオイラ達を優先してくれてた"
"だからいつかはこうしないといけない時が来ると思っていたんだ"
"でも、オレらだってちゃんとプライドがある!"
"ああ、適当に彼女をあしらおうとは思わない"
俺達の主であり、家族はサヨだけだ・・・
「今までお前らと過ごしてたら分かる
大丈夫だ」
"そんなお前達だからだ"
"僕たちは君達がサヨを手放したりしないって、ずっと仲間でいてくれるって信じてるから行動したんだ"
"その俺達の想い、裏切ってくれるなよ?"
"サヨを・・オレ達の家族をよろしくね?"
「ああ、任せろ!」
サヨの元へやってくる前に彼女の仲間であるポケモン達とこのような会話があったことも知らないサンジ達はいつものようにルフィと会話をする
「じゃあ改めて歓迎会の宴でも開くか船長?」
「よし!やろう!」
[カイドウ達倒したし、連日で宴やっても怒らないですよね♪]
「ああ!ミンク族の奴らだって喜ぶさ!」
早速声掛けに行くぞ!
と言ったのが早いかサヨの手を取ったルフィは一目散にその場を走り去っていった
[あの、ジンベエさん]
「ん?」
おずおずと話しかけられて自分よりはるかに背の低い女性を見降ろす魚人
「おお!お前さんにはまだ挨拶しとらんかったな」
[は、はい。ボクも挨拶し忘れてたので・・あと]
あなたには少し、相談があってきました‥
と気弱な話し方で言った言葉を聞いて口付けていたお猪口を置くと彼女の方へ向き直した
「ワシにか?
答えられるモンであればいくらでも言うといい」
[ご、ご存じか判りませんがボクは水の力を持った能力者なんです]
「ほう?自然系か」
[それで、ジンベエさんは魚人空手や柔術の達人と聞きまして]
"水"の制圧がその真髄だと聞いた事があるのでそれをボクでも身に付けられるでしょうか?
その問いかけにジンベエは興味深そうに「ほう・・」と声を漏らし
「つまり、ワシに魚人空手と柔術の稽古をつけて欲しいわけじゃな?」
[はい、それを用いた技をボクが使えるようになれればもっと皆の役に立てるかな?と思いまして・・]
「仲間想いの良い子じゃ」
うんうんと納得したように頷きながらジンベエはサヨの肩に手をポンと置いて
「あい分かった!お前さんに稽古をつけてやる」
[っ、ありがとうございます!]
「礼などいらん、その硬い言葉もな!
ワシらはもう仲間なんじゃ」
お互い、この船の仲間達の為に力になろうではないか!
と自信たっぷりに言い切ったジンベエの言葉に何度も頷くサヨ
そしてその会話を見ていたルフィはフワッと笑みを浮かべて一度大きく頷いたのだった
END