第9話
名前変換
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昔、子供の話になった時に船長が言っていた言葉を思い出す・・・
"[もし自分の子供がいたらどんな名前にするの?]"
"「俺の子に付ける名前ならもう決めてあるぜ?」"
"まるでもうどこかにいる"ような言い方で笑いながら答えたロジャーは・・・
"「女なら"アン"そして男ならエースだ」"
その後エースってロジャーの剣の名前じゃん!
って笑った記憶があるから間違いないし
目の前の黒髪の子にサボは間違いなくその名前を口にした
これは単なる偶然かもしれない
でも、ロジャーが処刑されてからの年数を考えるとこれくらいの子だと思う・・・
「ラティス?」
「急に怖い顔してどうしたんだ?」
[・・・ちょっとね]
顔を覗かせて心配してくれる2人にはぐらかそうと言葉を濁した・・けど
[・・・ねえ2人とも、これから私が話す事を信じてくれる?]
ここで隠してしまったら自分は恐らく2人にとってそこら辺にいる大人達と同じになってしまう
それだけは避けてあげたかった
「一体何を話しだすのかわかんねぇけど‥」
「・・・信じる」
ふざけた話ではない事を察して真剣な表情になって頷いてくれた2人に感謝して私は…
[私は昔乗ってた船は今の船じゃないって話を覚えてる?]
ロジャーの話をすることにした
「今乗ってる船の船長ともその時からの付き合いなんだよな?」
[うん]
「だがこんな島じゃ海賊の情報なんてなかなか得られねぇ」
[それがね、違うんだよ]
「「ちがう?」」
[私が乗ってた船長の名前を知らない人なんていないってハッキリ言える人だから]
「Σ!?」
そこでエースの目が大きく見開いて私を見た
その目には僅かに警戒心が生まれている気がする
「ま、待ってくれ。誰もが知ってるって言える海賊の船長って・・・」
[ゴール・D・ロジャー。彼が私を海賊にしてくれた。空の世界しか知らない私を仲間と呼んで傍に置いてくれた人]
「っ~!!」
エースの目力が強くなる
やっぱりこのエースは本当にロジャーの子で、父親の事を憎んで育ってきた・・・
[エース]
「・・・・」
[エースは父さんの事が嫌い?]
「・・ああ、嫌いだ」
[それはどうして?]
「・・・・」
再び無言になるエース
サボは首を突っ込むことはせずに大人しく私達の話を聞いてくれている
[‥周りの大人達が父さんを嫌うから?]
「・・・」
[それとも、"自分の傍にいてくれない"から?]
「・・わかんねぇ、嫌いな理由なんて考えた事ない」
ただ嫌いなんだ、アイツが‥アイツのせいでおれは・・・
と呟くエースはとても苦しそうな顔で"心網"を使わなくてもどんな目に遭ってきたかが想像できる
[エース、私はあの人の事を好きになってなんて言わない]
「!」
[だけど、これだけは信じて欲しい]
殆どの人間がロジャー船長を嫌っている中、彼に救われて恩を感じている人もいるんだって
[さっきも言ったけど、ロジャー船長に誘われて海賊になった日から私の世界はすごく広くなった]
「ラティスはそう感じた時嬉しかったのか?」
[もちろん♪自分はすごく狭い世界で生きていたんだなって思い知ったよ]
だから私はあの人に感謝してる人の1人♪
サボの質問に私は笑って答える
[私がこの島の外を教えているとしても、実際に海へ出てみればその世界の広さに感動する]
「・・・」
[・・・ねえエース。父親への気持ちを固めるのは世界を見てからでも遅くはないんじゃないかな?]
そう問いかけた私をチラッと見るも口を開かずにその場へ立ち上がるとどこかへ歩いていく・・
私はそれを追いかけずに見送った
[‥ごめんね、変な空気にしちゃって]
「いや、大丈夫だ。でもエースを追いかけなくてよかったのか?」
[うん。あそこで追いかけちゃったらもうさっきまでの関係に戻れない気がしたから]
「・・じゃあアンタもロジャーに対する声は」
[広い海にいたら嫌でも耳につくよ
だから幼い頃からそう言う声を聞いてたら憎しみしか生まれないことも判ってる]
だから今この瞬間から私はエースから近づいてくれるのを待つよ
近づいてくれる時には気持ちの整理とかできた頃だと思うしね?
私を避ける事をせず、エースとの間の立場にいてくれるサボを真っ直ぐ見て答えると
「ラティス、アンタは本当に優しいな」
[ありがと、サボに言ってもらえると嬉しいよ]
「・・・・」
この国もこんな風に綺麗だったら良かったのに・・・
[サボ、何か言った?]
「いや、何でもない。おれそろそろエース追いかけるな?」
[うん、またね?]
「ああ」
こうして私達は別の方へ足を向けて去っていった
"[もし自分の子供がいたらどんな名前にするの?]"
"「俺の子に付ける名前ならもう決めてあるぜ?」"
"まるでもうどこかにいる"ような言い方で笑いながら答えたロジャーは・・・
"「女なら"アン"そして男ならエースだ」"
その後エースってロジャーの剣の名前じゃん!
って笑った記憶があるから間違いないし
目の前の黒髪の子にサボは間違いなくその名前を口にした
これは単なる偶然かもしれない
でも、ロジャーが処刑されてからの年数を考えるとこれくらいの子だと思う・・・
「ラティス?」
「急に怖い顔してどうしたんだ?」
[・・・ちょっとね]
顔を覗かせて心配してくれる2人にはぐらかそうと言葉を濁した・・けど
[・・・ねえ2人とも、これから私が話す事を信じてくれる?]
ここで隠してしまったら自分は恐らく2人にとってそこら辺にいる大人達と同じになってしまう
それだけは避けてあげたかった
「一体何を話しだすのかわかんねぇけど‥」
「・・・信じる」
ふざけた話ではない事を察して真剣な表情になって頷いてくれた2人に感謝して私は…
[私は昔乗ってた船は今の船じゃないって話を覚えてる?]
ロジャーの話をすることにした
「今乗ってる船の船長ともその時からの付き合いなんだよな?」
[うん]
「だがこんな島じゃ海賊の情報なんてなかなか得られねぇ」
[それがね、違うんだよ]
「「ちがう?」」
[私が乗ってた船長の名前を知らない人なんていないってハッキリ言える人だから]
「Σ!?」
そこでエースの目が大きく見開いて私を見た
その目には僅かに警戒心が生まれている気がする
「ま、待ってくれ。誰もが知ってるって言える海賊の船長って・・・」
[ゴール・D・ロジャー。彼が私を海賊にしてくれた。空の世界しか知らない私を仲間と呼んで傍に置いてくれた人]
「っ~!!」
エースの目力が強くなる
やっぱりこのエースは本当にロジャーの子で、父親の事を憎んで育ってきた・・・
[エース]
「・・・・」
[エースは父さんの事が嫌い?]
「・・ああ、嫌いだ」
[それはどうして?]
「・・・・」
再び無言になるエース
サボは首を突っ込むことはせずに大人しく私達の話を聞いてくれている
[‥周りの大人達が父さんを嫌うから?]
「・・・」
[それとも、"自分の傍にいてくれない"から?]
「・・わかんねぇ、嫌いな理由なんて考えた事ない」
ただ嫌いなんだ、アイツが‥アイツのせいでおれは・・・
と呟くエースはとても苦しそうな顔で"心網"を使わなくてもどんな目に遭ってきたかが想像できる
[エース、私はあの人の事を好きになってなんて言わない]
「!」
[だけど、これだけは信じて欲しい]
殆どの人間がロジャー船長を嫌っている中、彼に救われて恩を感じている人もいるんだって
[さっきも言ったけど、ロジャー船長に誘われて海賊になった日から私の世界はすごく広くなった]
「ラティスはそう感じた時嬉しかったのか?」
[もちろん♪自分はすごく狭い世界で生きていたんだなって思い知ったよ]
だから私はあの人に感謝してる人の1人♪
サボの質問に私は笑って答える
[私がこの島の外を教えているとしても、実際に海へ出てみればその世界の広さに感動する]
「・・・」
[・・・ねえエース。父親への気持ちを固めるのは世界を見てからでも遅くはないんじゃないかな?]
そう問いかけた私をチラッと見るも口を開かずにその場へ立ち上がるとどこかへ歩いていく・・
私はそれを追いかけずに見送った
[‥ごめんね、変な空気にしちゃって]
「いや、大丈夫だ。でもエースを追いかけなくてよかったのか?」
[うん。あそこで追いかけちゃったらもうさっきまでの関係に戻れない気がしたから]
「・・じゃあアンタもロジャーに対する声は」
[広い海にいたら嫌でも耳につくよ
だから幼い頃からそう言う声を聞いてたら憎しみしか生まれないことも判ってる]
だから今この瞬間から私はエースから近づいてくれるのを待つよ
近づいてくれる時には気持ちの整理とかできた頃だと思うしね?
私を避ける事をせず、エースとの間の立場にいてくれるサボを真っ直ぐ見て答えると
「ラティス、アンタは本当に優しいな」
[ありがと、サボに言ってもらえると嬉しいよ]
「・・・・」
この国もこんな風に綺麗だったら良かったのに・・・
[サボ、何か言った?]
「いや、何でもない。おれそろそろエース追いかけるな?」
[うん、またね?]
「ああ」
こうして私達は別の方へ足を向けて去っていった