第8話
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[これと、これと・・]
翌朝私は書物室で彼らに見せたい本を選んで本棚から抜いていく
「ラティス」
[ん?ああ、おはよう]
シャン君♪
と私に話しかけて来た船長へ振り返りながら挨拶を返す
「今日も行くのか?」
[うん、やっと少し話が出来た所だから♪]
「そうか‥」
[駄目だった?]
シャン君にかまってあげられてないから行くことを拒まれると思いながら聞くと「いや、それは構わない。大丈夫だ」と少し意外な返事が返って来た
「ただ、今日は少しだけ早く戻って来てくれるか?
ラティスに会わせたい奴がいるんだ」
[!シャン君からそう言うって珍しいね?
分かったよ♪]
「ありがとう」
~~~~~~
[来たよ?]
「・・おう」
「わ!色々持ってきてくれたんだな!」
ずいぶん重そうだ
私が抱えている木箱を見て嬉しそうな声を漏らしながら駆け寄ってくる
「なに持ってきたんだ?」
[この島の外の事が書かれてある物中心に持ってきた
本当に色々あるから君たちの秘密基地にあがらせて貰ってもいい?]
「いやいや、そんな重そうなもんをあんな高い所にまで持って上がらせるわけにはいかないよ」
敷くもの持ってくるからちょっと待っててくれ
そういってサボは軽い身のこなしで秘密基地へ上っていく
「[・・・・・]」
残された私達・・
[来ないと思った?]
「・・いや、昨日のアンタの言葉は嘘をついてるようには聞こえなかったから」
[来てくれるって信じてくれてたんだね?
ありがと♪]
「・・・」
「持って来たぞー?
少し埃被っちまってるけど」
スルスルと降りて来て目の前に広げてくれたサボに礼を言って木箱を降ろす
「何を持ってきてくれたんだ?」
[1つずつ教えるけど
一日じゃ教えきれないから
明日との2日続けて教えるって形でいいかな?]
「つまりオレ達が納得するように説明してくれるって事だろ?
お前ほんと優しいなぁ」
[いやいや、2人が外の世界に興味を持ってくれてる事が嬉しいだけだよ♪]
箱の中に入っている物をキラキラと目を輝かせながら見ているサボに笑みを浮かべて見守る私
[さ、選んで?
選んだものを教えてあげるから]
「じゃあこれいいか!」
[海図?]
サボが最初に取ったものが意外で首を傾げながら問いかける
「海賊って海について知ってないといけないって事を知ってから航海術に興味があるんだ!
この海図もオレが見た事ない地形が描かれてたのを見てこれにした」
[勉強好きなの?]
「外の世界の勉強が好きなんだ♪」
生え代わりなのか前歯が1本欠けている口でニカッと笑って答えるサボに思わずホッコリしてしまう私
[じゃあ説明するね?
これはこの島付近じゃなくて・・]
私は人差し指をスウッと海の方へ向け・・
[この海をまっすぐ行った先にそびえ立つ"赤い土の大陸(レッドライン)"を中心に描かれた地図だよ]
「何でそれを真ん中にして描かれてるんだ?」
[ここに2本の線があるの見える?]
「ああ」
地図へ指を戻し、指し示しながら問いかけた私の言葉に頷く
[この2本の線の間にある海域が
今や沢山の海賊達が我先にと航海している"偉大なる航路(グランドライン)"]
「Σえっ!じゃあオレ達は上手くいけば"偉大なる航路"に行ける所に住んでるのか!?」
[そう♪]
「・・だがいちいちその大陸の所にまでいかないといけない理由があるんだろ?」
ずっと黙って話を聞いていた黒髪の子が私に聞いて来た言葉に[その通り]と頷いて
[私がさっき指さした2本の線
これも実は特殊な海域でね?風が全く吹かないの]
「風が?」
[うん、海賊船の動力である風がないと勿論その向こうにある"偉大なる航路"へは進めない]
それに・・・
[この風が吹かない海域には海王類と呼ばれる獰猛な海獣が住み着いてるから]
「そこに入ろうものなら・・って事か」
[そ、だから皆この"赤い土の大陸"に向かうの]
そこには"偉大なる航路"へ行けるまたしても特殊な海流が常にあるからね
と説明する私に「へぇ~」と興味津々に話を聞いてくれるサボ達
[ちなみにこの海図も君が言ったように枚数が限られてるらしくて普通には売ってないよ?]
「やっぱりか!」
[で、その"偉大なる航路"の主な特徴は・・]
~~~~~~~~~~~
[シャン君の気配がここにあったから来てみたけどいいよね?]
「ああ、お蔭で時間が増えたよ」
気配を辿って私がやって来たのは船を止めている港の近くにある村の酒場の前
そこにいたシャン君と共に内へ入る
「来てくれたぞ?」
「スゲェ!本当に羽が生えてる!」
シャンクスの言った通りだ!
と私を今朝のサボみたいに目を輝かせながら駆け寄ってきたのは彼より少し幼そうな男の子
[初めまして、ラティスだよ?]
「おれはルフィ!よろしく!」
ずっと元気よく返してくれるルフィに思わず口元が緩くなっているとシャン君が飲み物が入ったコップを2つ持ってきた
「コイツ、ラティスの話を聞いてからお前に会ってみたいの1点張りでよ」
「だって面白ェじゃねーか!
人間なのに羽が生えてるなんて」
背もシャンクスと同じくらい高ぇしよー
とルフィは木登りをするように私の肩によじ登り羽を触って「この羽で空飛べねーのか?」と興味深そうに聞いて来た
[うん、少しも動かす事は出来ないよ?]
「飛べねーのに生えてんのか?不思議だな!」
「あらルフィと船長さん。一体誰と話をして・・」
そういいながら酒場の奥から現れたのは深緑色の髪を1つに結んだ状態でバンダナを防止代わりにしている大人しそうな女性がやって来て
私を見ると"なぜか言葉と共に笑顔が消えた"
「やあマキノさん。賑やかにして悪いな
彼女がここで俺が話してたラティスだ」
[一体私に関する何の話をしたの?]
「悪い事なんて話そうにも全くないから安心してくれ」
口元を軽く上げながらチラリと横目で見つつ問いかけるとヘラッと笑って答えたシャンクス
「ラティス、彼女はここで働いているマキノさんだ」
[その様子だと毎日ここに来てるみたいだね
ウチの船長がお世話になってます]
「・・いえ、私の方こそいつも船長さんからいろんな話をして貰って楽しませてもらってるの」
気にしないで?
と私の言葉に返しはしたが、やっぱりどこかぎこちない気がする
その理由も判らない私は頭の中で首を傾げる
「ラティス、ラティスっ!明日もここに来てくれるか?」
[今日と同じくらいの時間でよかったらいいよ?]
「やったー!」
そんな空気に気付いてないのかルフィはマイペースにした私との約束に喜んだ
翌朝私は書物室で彼らに見せたい本を選んで本棚から抜いていく
「ラティス」
[ん?ああ、おはよう]
シャン君♪
と私に話しかけて来た船長へ振り返りながら挨拶を返す
「今日も行くのか?」
[うん、やっと少し話が出来た所だから♪]
「そうか‥」
[駄目だった?]
シャン君にかまってあげられてないから行くことを拒まれると思いながら聞くと「いや、それは構わない。大丈夫だ」と少し意外な返事が返って来た
「ただ、今日は少しだけ早く戻って来てくれるか?
ラティスに会わせたい奴がいるんだ」
[!シャン君からそう言うって珍しいね?
分かったよ♪]
「ありがとう」
~~~~~~
[来たよ?]
「・・おう」
「わ!色々持ってきてくれたんだな!」
ずいぶん重そうだ
私が抱えている木箱を見て嬉しそうな声を漏らしながら駆け寄ってくる
「なに持ってきたんだ?」
[この島の外の事が書かれてある物中心に持ってきた
本当に色々あるから君たちの秘密基地にあがらせて貰ってもいい?]
「いやいや、そんな重そうなもんをあんな高い所にまで持って上がらせるわけにはいかないよ」
敷くもの持ってくるからちょっと待っててくれ
そういってサボは軽い身のこなしで秘密基地へ上っていく
「[・・・・・]」
残された私達・・
[来ないと思った?]
「・・いや、昨日のアンタの言葉は嘘をついてるようには聞こえなかったから」
[来てくれるって信じてくれてたんだね?
ありがと♪]
「・・・」
「持って来たぞー?
少し埃被っちまってるけど」
スルスルと降りて来て目の前に広げてくれたサボに礼を言って木箱を降ろす
「何を持ってきてくれたんだ?」
[1つずつ教えるけど
一日じゃ教えきれないから
明日との2日続けて教えるって形でいいかな?]
「つまりオレ達が納得するように説明してくれるって事だろ?
お前ほんと優しいなぁ」
[いやいや、2人が外の世界に興味を持ってくれてる事が嬉しいだけだよ♪]
箱の中に入っている物をキラキラと目を輝かせながら見ているサボに笑みを浮かべて見守る私
[さ、選んで?
選んだものを教えてあげるから]
「じゃあこれいいか!」
[海図?]
サボが最初に取ったものが意外で首を傾げながら問いかける
「海賊って海について知ってないといけないって事を知ってから航海術に興味があるんだ!
この海図もオレが見た事ない地形が描かれてたのを見てこれにした」
[勉強好きなの?]
「外の世界の勉強が好きなんだ♪」
生え代わりなのか前歯が1本欠けている口でニカッと笑って答えるサボに思わずホッコリしてしまう私
[じゃあ説明するね?
これはこの島付近じゃなくて・・]
私は人差し指をスウッと海の方へ向け・・
[この海をまっすぐ行った先にそびえ立つ"赤い土の大陸(レッドライン)"を中心に描かれた地図だよ]
「何でそれを真ん中にして描かれてるんだ?」
[ここに2本の線があるの見える?]
「ああ」
地図へ指を戻し、指し示しながら問いかけた私の言葉に頷く
[この2本の線の間にある海域が
今や沢山の海賊達が我先にと航海している"偉大なる航路(グランドライン)"]
「Σえっ!じゃあオレ達は上手くいけば"偉大なる航路"に行ける所に住んでるのか!?」
[そう♪]
「・・だがいちいちその大陸の所にまでいかないといけない理由があるんだろ?」
ずっと黙って話を聞いていた黒髪の子が私に聞いて来た言葉に[その通り]と頷いて
[私がさっき指さした2本の線
これも実は特殊な海域でね?風が全く吹かないの]
「風が?」
[うん、海賊船の動力である風がないと勿論その向こうにある"偉大なる航路"へは進めない]
それに・・・
[この風が吹かない海域には海王類と呼ばれる獰猛な海獣が住み着いてるから]
「そこに入ろうものなら・・って事か」
[そ、だから皆この"赤い土の大陸"に向かうの]
そこには"偉大なる航路"へ行けるまたしても特殊な海流が常にあるからね
と説明する私に「へぇ~」と興味津々に話を聞いてくれるサボ達
[ちなみにこの海図も君が言ったように枚数が限られてるらしくて普通には売ってないよ?]
「やっぱりか!」
[で、その"偉大なる航路"の主な特徴は・・]
~~~~~~~~~~~
[シャン君の気配がここにあったから来てみたけどいいよね?]
「ああ、お蔭で時間が増えたよ」
気配を辿って私がやって来たのは船を止めている港の近くにある村の酒場の前
そこにいたシャン君と共に内へ入る
「来てくれたぞ?」
「スゲェ!本当に羽が生えてる!」
シャンクスの言った通りだ!
と私を今朝のサボみたいに目を輝かせながら駆け寄ってきたのは彼より少し幼そうな男の子
[初めまして、ラティスだよ?]
「おれはルフィ!よろしく!」
ずっと元気よく返してくれるルフィに思わず口元が緩くなっているとシャン君が飲み物が入ったコップを2つ持ってきた
「コイツ、ラティスの話を聞いてからお前に会ってみたいの1点張りでよ」
「だって面白ェじゃねーか!
人間なのに羽が生えてるなんて」
背もシャンクスと同じくらい高ぇしよー
とルフィは木登りをするように私の肩によじ登り羽を触って「この羽で空飛べねーのか?」と興味深そうに聞いて来た
[うん、少しも動かす事は出来ないよ?]
「飛べねーのに生えてんのか?不思議だな!」
「あらルフィと船長さん。一体誰と話をして・・」
そういいながら酒場の奥から現れたのは深緑色の髪を1つに結んだ状態でバンダナを防止代わりにしている大人しそうな女性がやって来て
私を見ると"なぜか言葉と共に笑顔が消えた"
「やあマキノさん。賑やかにして悪いな
彼女がここで俺が話してたラティスだ」
[一体私に関する何の話をしたの?]
「悪い事なんて話そうにも全くないから安心してくれ」
口元を軽く上げながらチラリと横目で見つつ問いかけるとヘラッと笑って答えたシャンクス
「ラティス、彼女はここで働いているマキノさんだ」
[その様子だと毎日ここに来てるみたいだね
ウチの船長がお世話になってます]
「・・いえ、私の方こそいつも船長さんからいろんな話をして貰って楽しませてもらってるの」
気にしないで?
と私の言葉に返しはしたが、やっぱりどこかぎこちない気がする
その理由も判らない私は頭の中で首を傾げる
「ラティス、ラティスっ!明日もここに来てくれるか?」
[今日と同じくらいの時間でよかったらいいよ?]
「やったー!」
そんな空気に気付いてないのかルフィはマイペースにした私との約束に喜んだ