第7話
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居てもたってもいられなかった私は島に船をつける前に甲板を蹴って島に降り立つとその勢いのまま自分が指を差していた方向へ駆けだす
そして森の中にポツンと建てられている家に辿り着く
騒ぎにするわけにもいかないから気配を消して茂みに隠れた状態で様子を伺っているとキィ・・と扉が開いて"暴力"と書かれたTシャツを着た少年が出て来た
「・・・・」
無言で私がいる方とは違う茂みへと入っていったその少年
私は少しその場に立ち尽くしてしまったけどすぐに少年が向かった方へと足を進める
「きたぞ!」
「待ってた!」
後を追っているといかにも秘密基地のような場所で黄色い短髪の少年に元気よく声をかけ、声をかけられた少年も嬉しそうに手を振りながら彼の元へ降り立ち2人でどこかへ向かう
1日様子を見てたけどチンピラ達から金目のものを盗んでそれを質屋に持って行って秘密基地にある隠し場所に置きに行くのを繰り返しているみたいだった
でも、私の心網が間違いとは思わない
なぜなら、この1日中・・私が船で聞いた時よりは弱くなってるけどもう1人の少年と別行動になる度に寂しがっている声が聞こえてくるから…
[ただいま]
「お、帰ってきたな?
アイツが寂しがってるぞ?」
[・・・ベンには先に言っておくね]
「ん?」
しばらく私一人で行動するから
そういった私に何か言うかと思ったけど「はいよ」という短い一言を返しただけだった
[いいの?]
「あの時ラティスが慌ててた理由の人間を見つけて、会ったらますます目が離せなくなったってトコだろ?」
[流石ベン、全部正解]
じゃあ私がいない間シャン君をよろしくね?
と言い残して私はシャン君がいるであろう自室へと向かった
あれから数日
毎日同じ事をして同じようにお金を貯めていく2人の少年をみていてその使い道についても興味が湧いた私は…
[こんにちは♪]
「「Σ!!?」」
隠れていた茂みから出て笑みを浮かべて挨拶をする
当然2人は私が現れたことにすごく驚いている
「お、お前誰だっ!いつからいた!?」
[ここ数日ずっと♪2人が気になってね?]
「おい女っ、お前の背中に生えてるのって羽だろ!?
人間じゃねェのか!?」
[一応人間だよ?2人が想像できない島からやってきたけど]
彼らにとって主流の武器である鉄パイプを手に取って先端を私に向けながら警戒しながら問いかけてくる質問に笑みを崩さずに答える
「…お前、さっき"おれ達のことが気になって"と言ったな?」
[うん]
「それはどういう意味をもって言った?」
[2人がガラの悪い人をやっつけて手に入れたお金を将来なにに使うつもりなのかな?…って、思って言ったよ?]
理由を言っていた途中で目を見開いてパイプを振りかざしてきた2人の攻撃をかわしながら言い終わる
[ちなみに聞いた内容が何であっても君達が困るような事はしないよ?]
「それをおれ達に納得しろと?」
[そうだね‥これでいい?]
警戒の糸を解く様子もない彼らの目の前で"貝"が取り付けられているホルスターを外す
2人はその貝に目を向かせ
「「貝?」」
[そ、でも私が証拠としてこれを傍から外すことで普通の貝じゃないって事分かってくれるかな?]
「・・じゃあこれらは何だって言うんだ?」
[全部種類が違うから1つ教えるね?]
私は近くの葉っぱや枝をかき集めた後オレンジ色の貝を手に取り、貝の口をそれに向けて先端を押す
ボオゥッ!!
「「Σうおっ!?」」
[これが私がいつも持ち歩いている貝の1つ、"炎貝(フレイムダイアル)"だよ]
「貝が火を・・」
「すげ・・」
[・・これで私の事信じてくれる?]
貝を納めながら私は2人に問いかける
「・・・まだ、完全にってわけじゃないけど
オレ達の敵じゃないのは認めるよ」
「Σっおいサボ!」
「おれ達に敵意があるならそもそも自分が持つ武器の説明なんてする必要ないだろ?」
「・・・・」
サボって呼ばれた金髪の男の子はおずおずと私を見上げる
その表情から自分の事を教えて欲しいといっているように見えたから私はニコッと笑いかけながら口を開いた
[そういえば自己紹介が遅れたね?
私はラティス。見えないかもしれないけど
海賊をやってるよ?]
「海賊!?」
「ほんとに見えねぇ・・」
[この貝がないと私に戦う力なんて"0"に等しいから♪]
「・・じゃあ何で海賊なんだ?
戦えないならすぐにやられるだろ」
まだ警戒を続けているような口調で聞いて来た黒髪の子に「本当ならそれで合ってるよ」と頷いて
[私が乗ってる船長とは別の船の"船員"だった時からの長い付き合いでね?
気に入られてるから自分に力がなくても船に置いてくれてるの]
「自分が船の荷物だと思わなかったのか?」
[逆に何度も思ったよ?
でもその度に"それでも構わないから傍にいてくれ"って言うの]
申し訳ない気持ちもある中で真剣な顔でそう言ってくれるのは正直嬉しくてね?
[だから、今の所なさそうだけど
その人が"船を降りろ"って言うまでは傍にいるつもりだよ♪]
「随分と好かれてるんだな‥」
[この船長、今では随分と有名な海賊だからね
そんな人が私を好いてくれてるっていうだけで幸せな気持ちになれる]
笑みを浮かべたままで言い終わったあと、少し間があいて・・
「・・・ずっと見ていたんなら分かってると思うが
今おれ達は1日の殆どをお金を集める時間に費やしてる」
警戒していた方の子が自ら話し始めてくれた
[何かが欲しくてそうしてるの?]
「・・船」
[え?]
「海賊船が欲しい
おれ達はこの島を出て海賊になりたいんだ」
2人の行動の理由を聞いた私は嬉しさでさっきまでとは違う柔らかい笑みへと変えて
[嬉しいな♪]
「「!?」」
[君達のような幼い子が海賊になることを夢見てくれるなんて♪]
この言葉を聞いてなぜか2人は目を丸くさせている
「嬉しい?」
[うん♪]
「でも自分以外の海賊って敵になるんだろ?」
[必ずそうってわけじゃないよ?
違う海賊同士でも仲良くできる]
私は彼らの目線に合わせるように座っていた腰を上げてその場に立ちあがる
[明日もここに来てもいい?
海賊にとって必要不可欠なもの持ってくるから]
「本当か!?」
[うん♪]
「いいぞ!必ず来てくれ!」
明日を待ち遠しくしている金髪の子
その隣にいる子も反論しないって事で来てもいい事が分かり嬉しくなった
[じゃあまた明日ね?]
「おう!待ってるな?」
そして森の中にポツンと建てられている家に辿り着く
騒ぎにするわけにもいかないから気配を消して茂みに隠れた状態で様子を伺っているとキィ・・と扉が開いて"暴力"と書かれたTシャツを着た少年が出て来た
「・・・・」
無言で私がいる方とは違う茂みへと入っていったその少年
私は少しその場に立ち尽くしてしまったけどすぐに少年が向かった方へと足を進める
「きたぞ!」
「待ってた!」
後を追っているといかにも秘密基地のような場所で黄色い短髪の少年に元気よく声をかけ、声をかけられた少年も嬉しそうに手を振りながら彼の元へ降り立ち2人でどこかへ向かう
1日様子を見てたけどチンピラ達から金目のものを盗んでそれを質屋に持って行って秘密基地にある隠し場所に置きに行くのを繰り返しているみたいだった
でも、私の心網が間違いとは思わない
なぜなら、この1日中・・私が船で聞いた時よりは弱くなってるけどもう1人の少年と別行動になる度に寂しがっている声が聞こえてくるから…
[ただいま]
「お、帰ってきたな?
アイツが寂しがってるぞ?」
[・・・ベンには先に言っておくね]
「ん?」
しばらく私一人で行動するから
そういった私に何か言うかと思ったけど「はいよ」という短い一言を返しただけだった
[いいの?]
「あの時ラティスが慌ててた理由の人間を見つけて、会ったらますます目が離せなくなったってトコだろ?」
[流石ベン、全部正解]
じゃあ私がいない間シャン君をよろしくね?
と言い残して私はシャン君がいるであろう自室へと向かった
あれから数日
毎日同じ事をして同じようにお金を貯めていく2人の少年をみていてその使い道についても興味が湧いた私は…
[こんにちは♪]
「「Σ!!?」」
隠れていた茂みから出て笑みを浮かべて挨拶をする
当然2人は私が現れたことにすごく驚いている
「お、お前誰だっ!いつからいた!?」
[ここ数日ずっと♪2人が気になってね?]
「おい女っ、お前の背中に生えてるのって羽だろ!?
人間じゃねェのか!?」
[一応人間だよ?2人が想像できない島からやってきたけど]
彼らにとって主流の武器である鉄パイプを手に取って先端を私に向けながら警戒しながら問いかけてくる質問に笑みを崩さずに答える
「…お前、さっき"おれ達のことが気になって"と言ったな?」
[うん]
「それはどういう意味をもって言った?」
[2人がガラの悪い人をやっつけて手に入れたお金を将来なにに使うつもりなのかな?…って、思って言ったよ?]
理由を言っていた途中で目を見開いてパイプを振りかざしてきた2人の攻撃をかわしながら言い終わる
[ちなみに聞いた内容が何であっても君達が困るような事はしないよ?]
「それをおれ達に納得しろと?」
[そうだね‥これでいい?]
警戒の糸を解く様子もない彼らの目の前で"貝"が取り付けられているホルスターを外す
2人はその貝に目を向かせ
「「貝?」」
[そ、でも私が証拠としてこれを傍から外すことで普通の貝じゃないって事分かってくれるかな?]
「・・じゃあこれらは何だって言うんだ?」
[全部種類が違うから1つ教えるね?]
私は近くの葉っぱや枝をかき集めた後オレンジ色の貝を手に取り、貝の口をそれに向けて先端を押す
ボオゥッ!!
「「Σうおっ!?」」
[これが私がいつも持ち歩いている貝の1つ、"炎貝(フレイムダイアル)"だよ]
「貝が火を・・」
「すげ・・」
[・・これで私の事信じてくれる?]
貝を納めながら私は2人に問いかける
「・・・まだ、完全にってわけじゃないけど
オレ達の敵じゃないのは認めるよ」
「Σっおいサボ!」
「おれ達に敵意があるならそもそも自分が持つ武器の説明なんてする必要ないだろ?」
「・・・・」
サボって呼ばれた金髪の男の子はおずおずと私を見上げる
その表情から自分の事を教えて欲しいといっているように見えたから私はニコッと笑いかけながら口を開いた
[そういえば自己紹介が遅れたね?
私はラティス。見えないかもしれないけど
海賊をやってるよ?]
「海賊!?」
「ほんとに見えねぇ・・」
[この貝がないと私に戦う力なんて"0"に等しいから♪]
「・・じゃあ何で海賊なんだ?
戦えないならすぐにやられるだろ」
まだ警戒を続けているような口調で聞いて来た黒髪の子に「本当ならそれで合ってるよ」と頷いて
[私が乗ってる船長とは別の船の"船員"だった時からの長い付き合いでね?
気に入られてるから自分に力がなくても船に置いてくれてるの]
「自分が船の荷物だと思わなかったのか?」
[逆に何度も思ったよ?
でもその度に"それでも構わないから傍にいてくれ"って言うの]
申し訳ない気持ちもある中で真剣な顔でそう言ってくれるのは正直嬉しくてね?
[だから、今の所なさそうだけど
その人が"船を降りろ"って言うまでは傍にいるつもりだよ♪]
「随分と好かれてるんだな‥」
[この船長、今では随分と有名な海賊だからね
そんな人が私を好いてくれてるっていうだけで幸せな気持ちになれる]
笑みを浮かべたままで言い終わったあと、少し間があいて・・
「・・・ずっと見ていたんなら分かってると思うが
今おれ達は1日の殆どをお金を集める時間に費やしてる」
警戒していた方の子が自ら話し始めてくれた
[何かが欲しくてそうしてるの?]
「・・船」
[え?]
「海賊船が欲しい
おれ達はこの島を出て海賊になりたいんだ」
2人の行動の理由を聞いた私は嬉しさでさっきまでとは違う柔らかい笑みへと変えて
[嬉しいな♪]
「「!?」」
[君達のような幼い子が海賊になることを夢見てくれるなんて♪]
この言葉を聞いてなぜか2人は目を丸くさせている
「嬉しい?」
[うん♪]
「でも自分以外の海賊って敵になるんだろ?」
[必ずそうってわけじゃないよ?
違う海賊同士でも仲良くできる]
私は彼らの目線に合わせるように座っていた腰を上げてその場に立ちあがる
[明日もここに来てもいい?
海賊にとって必要不可欠なもの持ってくるから]
「本当か!?」
[うん♪]
「いいぞ!必ず来てくれ!」
明日を待ち遠しくしている金髪の子
その隣にいる子も反論しないって事で来てもいい事が分かり嬉しくなった
[じゃあまた明日ね?]
「おう!待ってるな?」