第7話
名前変換
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「お?お前結構イケる口じゃねェか!
どんどん飲め飲め!」
「遠慮なくいただくっスよ~?」
今日の赤髪海賊団の船にはいつもより多い人が甲板にいる
数分前に擦れ違った海賊団がこの船に乗ってシャン君と一緒に昼間から酒を飲んで騒いでるからww
「いやぁ~まさか海賊生活始めて一番最初に出会う大物があの"赤髪のシャンクス"なんて
自分ここで運気使い切った気がしますよ!」
「なァに言ってんだ!
お前らの人生はまだまだこれからなんだからそんな暗い事言うんじゃねェ」
その船は海賊を始めたばかりで
シャン君を尊敬しているのかキラキラ目を輝かせながら楽しそうに会話を交わしてる
[シャン君、新しい酒持ってきたよ?]
「おう!すまねェな!」
「彼女綺麗ですね~♪
シャンクスさんの恋人ですか?」
「いいや?」
グイッ!!
「俺の女だ!」
自慢できるタイミングを逃すわけもなく
私を引き寄せてニカッと笑いながら紹介したから[ラティスだよ?初めまして♪]と微笑んで名前を言うと
「「「おォ~っ!?」」」
となぜか歓声が上がった
「シャンクスさん結婚してたんですか!?」
「わ!これ知ったの自分達が一番じゃないっスか!?」
「ワハハ!そうなるな!」
「いいなぁ‥綺麗で優しい奥さん羨ましいです」
そういいながら彼らは本当に羨ましそうな目で私を見る
「ラティスさんの背中から生えている羽って本物っぽいですね」
「まるで天使みたい・・どこの出身なんですか?」
[くすっ、今自分達で言ってたよ?]
「「「へ?」」」
私は自分の背中の羽を指さして・・
[天使がいる場所、つまり空から来たの]
「「Σマジっスか!?」」
「お前らも運がよけりゃいけるかもな!
あそこはいい所だぞ?」
こんな最高の女性がいるんだから
縁があれば行ってみるといい!
とシャン君は機嫌良さそうに言ってるけど
[でも私が生まれた場所はそんな簡単に行ける場所じゃないから]
「空でしょ?一筋縄じゃいけないですよ~」
「俺は運がよかったから行けた
それだけだ」
そこまで言うと私に触れている場所をトントンと叩いて合図をしながら「ラティス‥」と名前を呼んだ
[なに?]
「折角だ、こいつらが将来お前の島へ行くことが出来るか占ってやってくれ」
[そうだね♪やってみるよ]
「占い出来るんですか?」
「おう、彼女の趣味でな・・・」
トランプを取り出して手際よくカードを切って念じ始めると少しずつ遠くなっていくシャン君達の声・・・
全く聞こえなくなった状態で私はトランプが示す言葉を聞きとるため集中する
[・・・でたよ]
「お?どうだった?」
[・・・確率で言うなら"68%"
気候の変化に敏感な子を仲間に入れておくともっと上がるよ]
「半分より上だな!よかったよかった♪」
「「・・・・・」」
私の占い結果を聞いて嬉しそうにするシャンクスとは逆にウイスキーを飲んでいたヤソップとベンの手が止まった
勘付かれちゃったかな・・?
「行けるといいな!」
「はい!ありがとうございます!」
[・・あ!つまみがないね
取ってくるよ]
「おう!」
「"あれ"が全てじゃねェんだろ?」
[Σ!?]
キッチンでつまみを用意していた私に話しかけてきたのはヤソップでドアに寄りかかりながら顔をこっちに向けて問いかけてきている
[うん・・]
「なんだ?
悪い結果でも出てたのか?」
[海賊を続けている限り当たり前の事なんだけど]
「おう」
盲目と右足が失くなっている彼の姿が占いしている時に見えたの
私の言葉に納得したように小さく頷きながらドアから身体を離して私に近づいてくる
[多少の傷なら何てことないんだけど
腕や足がなくなるまでになると流石に辛くなる・・]
「占いは覇気を使ってやってっからその人物の未来が見えちまうんだな?」
[うん・・!]
ギュッ、とヤソップが私を抱きしめる
それによって私の身体が震えていたことに気付いた
「ラティスちゃんは優しいからな
オレ達が大怪我するとこなんて見たくないよな?」
[皆強いって事もちゃんとわかってる
でもこの時代や新世界じゃどんな敵が現れるかもわからないから・・ゴメンね?]
ポンポン
「海賊やってる以上心配してくれる奴なんてラティスちゃん達しかいないから
それはオレ達にとっちゃァ感謝でしかねェよ」
[うん・・]
「今もまだあの時期が続いてんだろ?
気分落ちやすくなるって聞いたことあるし
気にすんな?」
[うん、ありがとヤソップ]
ヤソップはシャン君とは違う仕草で頭を撫で、気持ちが落ち着くまで私の傍にいてくれた・・・
~~~~~~~~~~~
"・・・い‥しい"
[Σっ!]
バンッ!!
と私は自分の部屋を飛び出し船首近くに立つ
「ラティスちゃん?どうした?」
[・・・・]
見張り番の仲間が私に問いかけるけど
それに応えていられない‥!
(寝ていた私の耳に聞こえてきた声・・)
"寂しい・・寂しいよ・・・"
あんなに悲しそうな声、初めて聴いた・・
一体どこから聞こえてるの?
「ラティスっ!」
[・・・・]
隣部屋にいた私が慌ただしい音を出したからシャン君も寝巻のまま私の元へ駆けて来る
「どうした?」
[・・シャン君、寝起きでも覇気使える?]
「ああ」
[じゃあ見聞色使ってみて、何か聴こえる?]
私の言葉にすぐに応じ、周囲を見渡しながらシャン君が覇気を使ったのを感じた
「いや、何も聞こえないが・・」
[・・私だけ、聞こえたの?]
「どんな声だったんだ?」
[…とても、寂しそうな子供の声]
そう聞いてシャン君も私に共感して目を伏せる
「そりゃ辛いな‥」
[・・・]
「ラティス?」
私は再びは気を使って周囲の気配を感じ取る・・
このレッドフォース号じゃ狭い‥もっと広く、遠くへ意識を集中させて・・・
"「寂しい・・誰か・・」"
[!]
か細く聞こえた声を聞きとることが出来た私はすぐにシャン君に分かるように素早くその方向を指さす
[あっち!]
「その方向にいるんだな?
すぐに行こう!ベン、他の奴ら叩き起こせ!」
「はいよ船長」
一体誰がこんな声を出しているのか分からない‥
けど放っておく事は出来ない‥
(それはただ可哀想ってだけじゃない‥もっと別の、大事な理由がありそうで動かないわけにはいかなかった・・)
[待ってて、今会いに行くから!]
どんどん飲め飲め!」
「遠慮なくいただくっスよ~?」
今日の赤髪海賊団の船にはいつもより多い人が甲板にいる
数分前に擦れ違った海賊団がこの船に乗ってシャン君と一緒に昼間から酒を飲んで騒いでるからww
「いやぁ~まさか海賊生活始めて一番最初に出会う大物があの"赤髪のシャンクス"なんて
自分ここで運気使い切った気がしますよ!」
「なァに言ってんだ!
お前らの人生はまだまだこれからなんだからそんな暗い事言うんじゃねェ」
その船は海賊を始めたばかりで
シャン君を尊敬しているのかキラキラ目を輝かせながら楽しそうに会話を交わしてる
[シャン君、新しい酒持ってきたよ?]
「おう!すまねェな!」
「彼女綺麗ですね~♪
シャンクスさんの恋人ですか?」
「いいや?」
グイッ!!
「俺の女だ!」
自慢できるタイミングを逃すわけもなく
私を引き寄せてニカッと笑いながら紹介したから[ラティスだよ?初めまして♪]と微笑んで名前を言うと
「「「おォ~っ!?」」」
となぜか歓声が上がった
「シャンクスさん結婚してたんですか!?」
「わ!これ知ったの自分達が一番じゃないっスか!?」
「ワハハ!そうなるな!」
「いいなぁ‥綺麗で優しい奥さん羨ましいです」
そういいながら彼らは本当に羨ましそうな目で私を見る
「ラティスさんの背中から生えている羽って本物っぽいですね」
「まるで天使みたい・・どこの出身なんですか?」
[くすっ、今自分達で言ってたよ?]
「「「へ?」」」
私は自分の背中の羽を指さして・・
[天使がいる場所、つまり空から来たの]
「「Σマジっスか!?」」
「お前らも運がよけりゃいけるかもな!
あそこはいい所だぞ?」
こんな最高の女性がいるんだから
縁があれば行ってみるといい!
とシャン君は機嫌良さそうに言ってるけど
[でも私が生まれた場所はそんな簡単に行ける場所じゃないから]
「空でしょ?一筋縄じゃいけないですよ~」
「俺は運がよかったから行けた
それだけだ」
そこまで言うと私に触れている場所をトントンと叩いて合図をしながら「ラティス‥」と名前を呼んだ
[なに?]
「折角だ、こいつらが将来お前の島へ行くことが出来るか占ってやってくれ」
[そうだね♪やってみるよ]
「占い出来るんですか?」
「おう、彼女の趣味でな・・・」
トランプを取り出して手際よくカードを切って念じ始めると少しずつ遠くなっていくシャン君達の声・・・
全く聞こえなくなった状態で私はトランプが示す言葉を聞きとるため集中する
[・・・でたよ]
「お?どうだった?」
[・・・確率で言うなら"68%"
気候の変化に敏感な子を仲間に入れておくともっと上がるよ]
「半分より上だな!よかったよかった♪」
「「・・・・・」」
私の占い結果を聞いて嬉しそうにするシャンクスとは逆にウイスキーを飲んでいたヤソップとベンの手が止まった
勘付かれちゃったかな・・?
「行けるといいな!」
「はい!ありがとうございます!」
[・・あ!つまみがないね
取ってくるよ]
「おう!」
「"あれ"が全てじゃねェんだろ?」
[Σ!?]
キッチンでつまみを用意していた私に話しかけてきたのはヤソップでドアに寄りかかりながら顔をこっちに向けて問いかけてきている
[うん・・]
「なんだ?
悪い結果でも出てたのか?」
[海賊を続けている限り当たり前の事なんだけど]
「おう」
盲目と右足が失くなっている彼の姿が占いしている時に見えたの
私の言葉に納得したように小さく頷きながらドアから身体を離して私に近づいてくる
[多少の傷なら何てことないんだけど
腕や足がなくなるまでになると流石に辛くなる・・]
「占いは覇気を使ってやってっからその人物の未来が見えちまうんだな?」
[うん・・!]
ギュッ、とヤソップが私を抱きしめる
それによって私の身体が震えていたことに気付いた
「ラティスちゃんは優しいからな
オレ達が大怪我するとこなんて見たくないよな?」
[皆強いって事もちゃんとわかってる
でもこの時代や新世界じゃどんな敵が現れるかもわからないから・・ゴメンね?]
ポンポン
「海賊やってる以上心配してくれる奴なんてラティスちゃん達しかいないから
それはオレ達にとっちゃァ感謝でしかねェよ」
[うん・・]
「今もまだあの時期が続いてんだろ?
気分落ちやすくなるって聞いたことあるし
気にすんな?」
[うん、ありがとヤソップ]
ヤソップはシャン君とは違う仕草で頭を撫で、気持ちが落ち着くまで私の傍にいてくれた・・・
~~~~~~~~~~~
"・・・い‥しい"
[Σっ!]
バンッ!!
と私は自分の部屋を飛び出し船首近くに立つ
「ラティスちゃん?どうした?」
[・・・・]
見張り番の仲間が私に問いかけるけど
それに応えていられない‥!
(寝ていた私の耳に聞こえてきた声・・)
"寂しい・・寂しいよ・・・"
あんなに悲しそうな声、初めて聴いた・・
一体どこから聞こえてるの?
「ラティスっ!」
[・・・・]
隣部屋にいた私が慌ただしい音を出したからシャン君も寝巻のまま私の元へ駆けて来る
「どうした?」
[・・シャン君、寝起きでも覇気使える?]
「ああ」
[じゃあ見聞色使ってみて、何か聴こえる?]
私の言葉にすぐに応じ、周囲を見渡しながらシャン君が覇気を使ったのを感じた
「いや、何も聞こえないが・・」
[・・私だけ、聞こえたの?]
「どんな声だったんだ?」
[…とても、寂しそうな子供の声]
そう聞いてシャン君も私に共感して目を伏せる
「そりゃ辛いな‥」
[・・・]
「ラティス?」
私は再びは気を使って周囲の気配を感じ取る・・
このレッドフォース号じゃ狭い‥もっと広く、遠くへ意識を集中させて・・・
"「寂しい・・誰か・・」"
[!]
か細く聞こえた声を聞きとることが出来た私はすぐにシャン君に分かるように素早くその方向を指さす
[あっち!]
「その方向にいるんだな?
すぐに行こう!ベン、他の奴ら叩き起こせ!」
「はいよ船長」
一体誰がこんな声を出しているのか分からない‥
けど放っておく事は出来ない‥
(それはただ可哀想ってだけじゃない‥もっと別の、大事な理由がありそうで動かないわけにはいかなかった・・)
[待ってて、今会いに行くから!]