第4話
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「必要物資の調達だけだと言っていた本人が朝帰り・・」
「ギクッ」
「詳しく、話を聞かせてもらおうか・・?」
「出航、半日遅らせるってよ」
日が昇って海の色が鮮やかになっていく様子を船首の上に座って眺めていた私にヤソップが声をかけて来た
[それは誰の指示?]
「ベンだ。なーんか随分と怒ってたみたいだし
ああなりゃ落ち着くのに時間がかかりそうだな」
[・・じゃあ私ちょっと島にいっていいかな?]
「ん?買い忘れたものでもあるのか?」
キョトンとした様子で私に問いかけるヤソップに[東の海へ行く前にこの島を満喫してもいいでしょ?]と笑顔で言うと「違いねェ!」と笑ってくれて
「じゃあ行って来いよ!ベンには俺から言っといてやるから」
[ならルウも連れてっていい?]
「どうしてだ?」
また同じ顔で首を傾げた彼に少し苦笑いをしながら自分の腰に優しく触れて・・
[まだ・・上手く歩けなくて…]
「「あー・・・」」
[ルウは大丈夫?]
「おう、いいぞ?
何ならオレの肩に乗っとけよ」
[ありがと♪]
ヤソップ達に手を貸して貰いルウの肩に乗った私はいつもより高い視線になる
[じゃあ行ってきます]
「おー!」
「ルウ!ラティスちゃんに振動与えるなよ?」
「分かってらァ!」
私の行きたい方角通り進んでくれたお蔭で昨日マルコと強制的に別れた噴水広場へやってこれた
「ここに何か用だったのか?」
[ちょっとね‥]
用事の内容は話さず辺りを見渡していると・・
「あ!」
[ん?]
「隊長!来てますよ!」
あまり見覚えのない男性が少し離れた所から私の姿を見つけると後ろを向いて誰かを呼ぶ
呼ぶ声に私達の元に現れたのはマルコだった
[良かった、まだいてくれたんだね♪]
「俺もてっきり出航したかと思ってた
念の為隊員に見て貰ってて良かったよい」
「・・なるほどなァ」
さっきまでの船の事と今の私との会話で理解出来たのか口元を上げて何度か頷くルウ
「今日は赤髪の幹部と一緒なのかィ?」
[マルコが予想してた事が的中してね?]
「ラティス、腰を痛めてんだよ」
「あァ・・」
マルコは少し呆れたような顔を浮かべた後、あたりを見渡して空いているベンチを見つけると
「ルウ、ラティスをここに降ろしてくれるかい?」
「?おう」
[マルコ?]
「いいから見てな?」
腰に響かないようにそっと地面へ下ろした私にベンチへ手を着くように促した後マルコは自分の手を腰へ近付け・・
ボウッ!!
「!」
[わぁっ♪]
マルコの能力特有の蒼い炎が灯ると同時に
腰の痛みがだんだん和らいでいく・・
「応急処置みたいなもんだ
完全に治るまで数日は大人しくしとけよい?」
[うん!ありがと♪]
「ちなみにラティス達はここからどの航路を辿るんだィ?
オヤジがいる方に行かねェように導いてやるが」
[心配はいらないよ?
これから私達、新世界の海から逆走して]
"東の海"にいくから
と答えた私に目を見開く
「こりゃまたどうして」
[私がお願いしたんだ
"船長"の生まれた海を見てみたいって]
「今回は例外として
いつもお頭はラティスに甘ェからな」
「大切な女は大事にしとくもんだィ」
じゃねェといつか離れていっちまうからな
[バカンス気分でゆったりするつもりだから一年は帰ってこないと思う]
「そんなにかい・・新世界も寂しくなるよい」
[どんなに離れた所にいたとしても]
海は繋がってるよ?
「・・そうだねィ」
[うん♪]
「よし、散歩再開するか?」
ずっと黙っていてくれたルウが私に問いかけてくる
その表情はニカッとしたいい笑顔だったから私も笑い返しながら頷き
[うん!遠回りして船に帰ろ♪]
「あいよ」
「ラティスっ」
背中を向け歩き出そうとした私を呼び止めたマルコに振り返ると
彼は柔らかい笑みを浮かべていて・・
「船は違えど俺達は親友だ
それを忘れないでくれよい」
[!ありがとマルコ♪
ここでそう言ってくれた事絶対に忘れない]
またいつか逢おうね?
そう言って手を振り、今度こそ私はルウと一緒に噴水広場を後にした
[ただいま~]
「お、歩けるようになってんじゃん」
おかえり~
と言葉を返してくれた後私の腰を気遣ってくれるヤソップ達
[私に負担がかからないようにルウがゆっくり歩いてくれたからね♪]
「流石だな!」
「イヒヒ♪」
「ラティス・・・」
ほのぼのとした雰囲気の中私の名前を呼んだのはシャン君
彼の傍には腕を組んでまだ納得しきれてない様子のベンがいる
[なに?]
「今回は・・・悪かった
一方的に、その・・」
[・・・]
四皇らしくない口ごもりを見せるシャン君に私は無言で近寄り・・
「むぉ?」
マルコにしたように両頬を手で添える
でも少し力を入れて"ひょっとこ"の様な顔をさせる
[・・あの時シャン君が最後に言った言葉を今ここで現実にするなら、今回は許してあげる]
「むぉめままいもみむっまももま(俺が最後に言った言葉)?」
[うん]
ルウ達が後ろでシャン君のヘンテコな言葉をきき指さしてゲラゲラ笑う中、私は小さく頷く
それを聞いてシャン君は思い出す様に少し考えた後・・
「・・・」
自分の両頬を抑えていた私の手を取りゆっくり下に下ろす
「ラティス・・・」
[うん]
「昨日あんなことをしてしまった男だぞ?」
[うん]
「それで、許してくれるのか?」
[あの時の言葉がシャン君の本心ならね?]
明らかに雰囲気が変わった私とシャン君との空間に((なんだなんだ))と仲間達の注目が集まる中・・シャン君はゆっくりと口を開く
「ラティス‥俺と結婚してくれ」
「「「Σおっ!!?」」」
[こんな私でよければ、よろしくお願いします♪]
「「「おおォっ!!!?」」」
ガバッ!
[わっ!]
「「「おめでとおぉおおォッ!!!」」」
シャン君が嬉しさのあまり私を勢いよく引き寄せ抱きしめた瞬間大きな歓声が上がる
「おめでとう!」
「めでたいな!」
「・・全く、ラティスは本当コイツに甘いな」
仲間達に祝われる中、ポソリと私に言ったベンに
[私は本当に許せることしか許してないから♪]
「全部じゃねェか」
[許容範囲って事だよ♪]
「ずいぶんと懐が広いことで」
目を伏せながら首を振るもそのベンの口元は上がっていて
彼も彼なりに祝ってくれているのが判る
「もう手荒に扱うなよ?」
「肝に銘じておく」
船長と副船長で短く言葉を交わした後・・
「今日は皆飲むぞ!宴だァ!」
「「「ぃよっしゃあァッ!!」」」
片腕を振り上げながら勢い良く言い放ち、それを聞いた皆も負けじと大声を出して宴の始まりを喜んだ
「ギクッ」
「詳しく、話を聞かせてもらおうか・・?」
「出航、半日遅らせるってよ」
日が昇って海の色が鮮やかになっていく様子を船首の上に座って眺めていた私にヤソップが声をかけて来た
[それは誰の指示?]
「ベンだ。なーんか随分と怒ってたみたいだし
ああなりゃ落ち着くのに時間がかかりそうだな」
[・・じゃあ私ちょっと島にいっていいかな?]
「ん?買い忘れたものでもあるのか?」
キョトンとした様子で私に問いかけるヤソップに[東の海へ行く前にこの島を満喫してもいいでしょ?]と笑顔で言うと「違いねェ!」と笑ってくれて
「じゃあ行って来いよ!ベンには俺から言っといてやるから」
[ならルウも連れてっていい?]
「どうしてだ?」
また同じ顔で首を傾げた彼に少し苦笑いをしながら自分の腰に優しく触れて・・
[まだ・・上手く歩けなくて…]
「「あー・・・」」
[ルウは大丈夫?]
「おう、いいぞ?
何ならオレの肩に乗っとけよ」
[ありがと♪]
ヤソップ達に手を貸して貰いルウの肩に乗った私はいつもより高い視線になる
[じゃあ行ってきます]
「おー!」
「ルウ!ラティスちゃんに振動与えるなよ?」
「分かってらァ!」
私の行きたい方角通り進んでくれたお蔭で昨日マルコと強制的に別れた噴水広場へやってこれた
「ここに何か用だったのか?」
[ちょっとね‥]
用事の内容は話さず辺りを見渡していると・・
「あ!」
[ん?]
「隊長!来てますよ!」
あまり見覚えのない男性が少し離れた所から私の姿を見つけると後ろを向いて誰かを呼ぶ
呼ぶ声に私達の元に現れたのはマルコだった
[良かった、まだいてくれたんだね♪]
「俺もてっきり出航したかと思ってた
念の為隊員に見て貰ってて良かったよい」
「・・なるほどなァ」
さっきまでの船の事と今の私との会話で理解出来たのか口元を上げて何度か頷くルウ
「今日は赤髪の幹部と一緒なのかィ?」
[マルコが予想してた事が的中してね?]
「ラティス、腰を痛めてんだよ」
「あァ・・」
マルコは少し呆れたような顔を浮かべた後、あたりを見渡して空いているベンチを見つけると
「ルウ、ラティスをここに降ろしてくれるかい?」
「?おう」
[マルコ?]
「いいから見てな?」
腰に響かないようにそっと地面へ下ろした私にベンチへ手を着くように促した後マルコは自分の手を腰へ近付け・・
ボウッ!!
「!」
[わぁっ♪]
マルコの能力特有の蒼い炎が灯ると同時に
腰の痛みがだんだん和らいでいく・・
「応急処置みたいなもんだ
完全に治るまで数日は大人しくしとけよい?」
[うん!ありがと♪]
「ちなみにラティス達はここからどの航路を辿るんだィ?
オヤジがいる方に行かねェように導いてやるが」
[心配はいらないよ?
これから私達、新世界の海から逆走して]
"東の海"にいくから
と答えた私に目を見開く
「こりゃまたどうして」
[私がお願いしたんだ
"船長"の生まれた海を見てみたいって]
「今回は例外として
いつもお頭はラティスに甘ェからな」
「大切な女は大事にしとくもんだィ」
じゃねェといつか離れていっちまうからな
[バカンス気分でゆったりするつもりだから一年は帰ってこないと思う]
「そんなにかい・・新世界も寂しくなるよい」
[どんなに離れた所にいたとしても]
海は繋がってるよ?
「・・そうだねィ」
[うん♪]
「よし、散歩再開するか?」
ずっと黙っていてくれたルウが私に問いかけてくる
その表情はニカッとしたいい笑顔だったから私も笑い返しながら頷き
[うん!遠回りして船に帰ろ♪]
「あいよ」
「ラティスっ」
背中を向け歩き出そうとした私を呼び止めたマルコに振り返ると
彼は柔らかい笑みを浮かべていて・・
「船は違えど俺達は親友だ
それを忘れないでくれよい」
[!ありがとマルコ♪
ここでそう言ってくれた事絶対に忘れない]
またいつか逢おうね?
そう言って手を振り、今度こそ私はルウと一緒に噴水広場を後にした
[ただいま~]
「お、歩けるようになってんじゃん」
おかえり~
と言葉を返してくれた後私の腰を気遣ってくれるヤソップ達
[私に負担がかからないようにルウがゆっくり歩いてくれたからね♪]
「流石だな!」
「イヒヒ♪」
「ラティス・・・」
ほのぼのとした雰囲気の中私の名前を呼んだのはシャン君
彼の傍には腕を組んでまだ納得しきれてない様子のベンがいる
[なに?]
「今回は・・・悪かった
一方的に、その・・」
[・・・]
四皇らしくない口ごもりを見せるシャン君に私は無言で近寄り・・
「むぉ?」
マルコにしたように両頬を手で添える
でも少し力を入れて"ひょっとこ"の様な顔をさせる
[・・あの時シャン君が最後に言った言葉を今ここで現実にするなら、今回は許してあげる]
「むぉめままいもみむっまももま(俺が最後に言った言葉)?」
[うん]
ルウ達が後ろでシャン君のヘンテコな言葉をきき指さしてゲラゲラ笑う中、私は小さく頷く
それを聞いてシャン君は思い出す様に少し考えた後・・
「・・・」
自分の両頬を抑えていた私の手を取りゆっくり下に下ろす
「ラティス・・・」
[うん]
「昨日あんなことをしてしまった男だぞ?」
[うん]
「それで、許してくれるのか?」
[あの時の言葉がシャン君の本心ならね?]
明らかに雰囲気が変わった私とシャン君との空間に((なんだなんだ))と仲間達の注目が集まる中・・シャン君はゆっくりと口を開く
「ラティス‥俺と結婚してくれ」
「「「Σおっ!!?」」」
[こんな私でよければ、よろしくお願いします♪]
「「「おおォっ!!!?」」」
ガバッ!
[わっ!]
「「「おめでとおぉおおォッ!!!」」」
シャン君が嬉しさのあまり私を勢いよく引き寄せ抱きしめた瞬間大きな歓声が上がる
「おめでとう!」
「めでたいな!」
「・・全く、ラティスは本当コイツに甘いな」
仲間達に祝われる中、ポソリと私に言ったベンに
[私は本当に許せることしか許してないから♪]
「全部じゃねェか」
[許容範囲って事だよ♪]
「ずいぶんと懐が広いことで」
目を伏せながら首を振るもそのベンの口元は上がっていて
彼も彼なりに祝ってくれているのが判る
「もう手荒に扱うなよ?」
「肝に銘じておく」
船長と副船長で短く言葉を交わした後・・
「今日は皆飲むぞ!宴だァ!」
「「「ぃよっしゃあァッ!!」」」
片腕を振り上げながら勢い良く言い放ち、それを聞いた皆も負けじと大声を出して宴の始まりを喜んだ