第4話
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[すみません、季節限定アイス2つください]
[お待たせマルコ♪]
「いや、そんなに待ってねェよい」
店を出た後噴水がある涼しそうな広場でアイスを買い、偶然出会ったマルコに手渡す
[にしても会うのは久しぶりだね]
「だな、俺達は全く別の海域に領地を構えてるし」
[この島にはマルコだけで来たの?]
「正確には一番隊だけだ。オヤジから調達を頼まれてな」
私が乗っている"赤髪海賊団"とは別の海賊であり同じく四皇と呼ばれている"白ひげ海賊団"
その一番隊隊長であるマルコ
本来なら敵対しなきゃいけないんだろうけど
私としては仲良くできるのであればそれでいいと思ってる
「ラティスはどうして一人でいたんだィ?
赤髪とははぐれたのか?」
[今日は一人で行動してたの
ここは少し海賊に警戒しやすい島らしいから]
それでも絡まれちゃったんだけどね?
と言って笑うとマルコもケラケラと笑う
[助けてくれてありがとマルコ♪]
「いいって事よい♪
偶然あの店を通りかかってよかった」
[あの人マルコ見た途端一目散に逃げていったね]
「今の時代とこの海にも情けねェ野郎もいたもんだねィ・・ま」
グイッ
[ん?]
「俺はお前に怪我が無くて本当に安心してるけどな」
不意に腰に手を添えられたと思ったら引き寄せられマルコとの距離が一気に縮む
[護身程度だけど私だって抵抗は出来るよ?
心網・・覇気だって持ってるし]
「それは相手が敵う相手だったからだ」
[・・・・]
「ラティス‥俺はな」
この海賊時代で生きてる以上避けられねェ事だが、お前には傷ついたり悲しんだりしてほしくねェんだ
「お前が俺のいない所でそうなってるんじゃねェかって考えるだけで心が落ち着かくなっちまう・・」
[マルコらしくないね]
「あァ、らしくねェ
らしくねェけどそうさせてンのがラティスならそれでもいいって思うんだよい」
いつもの勢いのある声とは違い、落ち着きのある…けどどこか切なそうな声で私に言うマルコを見て
[・・・そっか]
「ラティス‥?」
ポソリと呟きながら私はソッとマルコの両頬に触れ
[マルコ、私の事好きなんだね?]
「・・あァ」
聞いた私に隠す事なく答えてくれた
「本来なら女子供関係なく敵対しなきゃいけねェ‥そんな事は分かってる
でも、お前だけはどうしてもそんな気持ちにならねェんだ」
[私は別の船に乗ってても仲良くしてもいいなら仲良くしたいなって思ってた]
「・・それは初対面で俺がお前を嫌うことなく接してたからかィ?」
[うん。お互い四皇の船に乗ってても仲良くしてくれるから]
初めて普通に話した時、とても嬉しかったんだ♪
"[君は私を嫌わないの?]"
"「…嫌ってた方がよかったかィ?」"
"[ううん!船は違ってても仲良くしてくれるならいいよ!
沢山お話しよ♪]"
"「・・・よい」"
「あー確かその時も今みたいな話してたな」
[出来るだけ平等に仲良く・・私はそう考えてるの
ま、海軍とかは絶対に無理だっていう事は分かったけどね]
「その言い方、仲良くやろうとしてたのか?」
[すぐに失敗しちゃったし、"その時の船長"に怒られた]
「・・・だろうよい」
そこからお互い何も話さない時間が出来て・・
[マルコ]
「・・なんだィ?」
[これからちょっとワガママ言っていい?]
「おう」
私は真っ直ぐマルコを見つめて口を開く
[私、マルコの気持ちには応えられない]
「・・・[でも]?」
[それでもマルコとはこうやって話したりアイス食べたりと今まで通り仲良しで居たい]
「つまり、フッた自分を嫌わないで欲しいって事かィ?」
[うん]
言いたい事を伝えた私が小さく頷くとマルコは「あー!」と言いながら自分の頭をガシガシと掻き
「俺はとんでもないじゃじゃ馬を好いちまったねィ」
けど・・・
掻くのをやめたマルコは私を見る
その表情は怒りなんてものはなく穏やかな笑みを浮かべていて…
「そんなトコも含めてラティスなんだって思うとストンと心にはまって納得した」
[!じゃあ・・]
「あァ、これからもよろしく頼むよい♪」
ニカッといつものように笑ったマルコと握手を交わそうとしたその時!
ガシッ!!
と不意に横から伸びてきた腕に掴まれた私とそれに気付いたマルコがその人物を見る
そこにいたのは
[シャン君]
「・・赤髪?」
シャン君だった
けど、マルコの反応が少し遅かったのも分かる程
彼の顔は明らかに怒りを表していた
[どうしたの?シャン君]
「ラティス、大人しくしていた方がいいと思うよい」
[え?]
どうして?
と聞く間もないほど私を抱えると無言のシャン君はスタスタとどこかへ歩き始める
問いかけに応えてくれそうにないシャン君から視界を変えて小さくなっていくマルコを見ると
"約束は守る、だからお前はこれから覚悟しとけよい"
と言っている口の動きを読んだ
そう言われても全くピンと来なかった私だけど・・・
[わ・・・]
ずっと無言のシャン君が私を連れてきた場所の街並みを見てようやく言葉の意味を理解した
(つまり、シャン君はマルコに嫉妬したのかな?)
これから何が起きるか想像できた私が不器用な愛情表現をしている彼を見て心の中で呟いたのを最後に妖しい雰囲気の店へ姿を消した・・・
[お待たせマルコ♪]
「いや、そんなに待ってねェよい」
店を出た後噴水がある涼しそうな広場でアイスを買い、偶然出会ったマルコに手渡す
[にしても会うのは久しぶりだね]
「だな、俺達は全く別の海域に領地を構えてるし」
[この島にはマルコだけで来たの?]
「正確には一番隊だけだ。オヤジから調達を頼まれてな」
私が乗っている"赤髪海賊団"とは別の海賊であり同じく四皇と呼ばれている"白ひげ海賊団"
その一番隊隊長であるマルコ
本来なら敵対しなきゃいけないんだろうけど
私としては仲良くできるのであればそれでいいと思ってる
「ラティスはどうして一人でいたんだィ?
赤髪とははぐれたのか?」
[今日は一人で行動してたの
ここは少し海賊に警戒しやすい島らしいから]
それでも絡まれちゃったんだけどね?
と言って笑うとマルコもケラケラと笑う
[助けてくれてありがとマルコ♪]
「いいって事よい♪
偶然あの店を通りかかってよかった」
[あの人マルコ見た途端一目散に逃げていったね]
「今の時代とこの海にも情けねェ野郎もいたもんだねィ・・ま」
グイッ
[ん?]
「俺はお前に怪我が無くて本当に安心してるけどな」
不意に腰に手を添えられたと思ったら引き寄せられマルコとの距離が一気に縮む
[護身程度だけど私だって抵抗は出来るよ?
心網・・覇気だって持ってるし]
「それは相手が敵う相手だったからだ」
[・・・・]
「ラティス‥俺はな」
この海賊時代で生きてる以上避けられねェ事だが、お前には傷ついたり悲しんだりしてほしくねェんだ
「お前が俺のいない所でそうなってるんじゃねェかって考えるだけで心が落ち着かくなっちまう・・」
[マルコらしくないね]
「あァ、らしくねェ
らしくねェけどそうさせてンのがラティスならそれでもいいって思うんだよい」
いつもの勢いのある声とは違い、落ち着きのある…けどどこか切なそうな声で私に言うマルコを見て
[・・・そっか]
「ラティス‥?」
ポソリと呟きながら私はソッとマルコの両頬に触れ
[マルコ、私の事好きなんだね?]
「・・あァ」
聞いた私に隠す事なく答えてくれた
「本来なら女子供関係なく敵対しなきゃいけねェ‥そんな事は分かってる
でも、お前だけはどうしてもそんな気持ちにならねェんだ」
[私は別の船に乗ってても仲良くしてもいいなら仲良くしたいなって思ってた]
「・・それは初対面で俺がお前を嫌うことなく接してたからかィ?」
[うん。お互い四皇の船に乗ってても仲良くしてくれるから]
初めて普通に話した時、とても嬉しかったんだ♪
"[君は私を嫌わないの?]"
"「…嫌ってた方がよかったかィ?」"
"[ううん!船は違ってても仲良くしてくれるならいいよ!
沢山お話しよ♪]"
"「・・・よい」"
「あー確かその時も今みたいな話してたな」
[出来るだけ平等に仲良く・・私はそう考えてるの
ま、海軍とかは絶対に無理だっていう事は分かったけどね]
「その言い方、仲良くやろうとしてたのか?」
[すぐに失敗しちゃったし、"その時の船長"に怒られた]
「・・・だろうよい」
そこからお互い何も話さない時間が出来て・・
[マルコ]
「・・なんだィ?」
[これからちょっとワガママ言っていい?]
「おう」
私は真っ直ぐマルコを見つめて口を開く
[私、マルコの気持ちには応えられない]
「・・・[でも]?」
[それでもマルコとはこうやって話したりアイス食べたりと今まで通り仲良しで居たい]
「つまり、フッた自分を嫌わないで欲しいって事かィ?」
[うん]
言いたい事を伝えた私が小さく頷くとマルコは「あー!」と言いながら自分の頭をガシガシと掻き
「俺はとんでもないじゃじゃ馬を好いちまったねィ」
けど・・・
掻くのをやめたマルコは私を見る
その表情は怒りなんてものはなく穏やかな笑みを浮かべていて…
「そんなトコも含めてラティスなんだって思うとストンと心にはまって納得した」
[!じゃあ・・]
「あァ、これからもよろしく頼むよい♪」
ニカッといつものように笑ったマルコと握手を交わそうとしたその時!
ガシッ!!
と不意に横から伸びてきた腕に掴まれた私とそれに気付いたマルコがその人物を見る
そこにいたのは
[シャン君]
「・・赤髪?」
シャン君だった
けど、マルコの反応が少し遅かったのも分かる程
彼の顔は明らかに怒りを表していた
[どうしたの?シャン君]
「ラティス、大人しくしていた方がいいと思うよい」
[え?]
どうして?
と聞く間もないほど私を抱えると無言のシャン君はスタスタとどこかへ歩き始める
問いかけに応えてくれそうにないシャン君から視界を変えて小さくなっていくマルコを見ると
"約束は守る、だからお前はこれから覚悟しとけよい"
と言っている口の動きを読んだ
そう言われても全くピンと来なかった私だけど・・・
[わ・・・]
ずっと無言のシャン君が私を連れてきた場所の街並みを見てようやく言葉の意味を理解した
(つまり、シャン君はマルコに嫉妬したのかな?)
これから何が起きるか想像できた私が不器用な愛情表現をしている彼を見て心の中で呟いたのを最後に妖しい雰囲気の店へ姿を消した・・・