2日目
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「―――それだけはやめてくれ」
[!?]
お前を手放したくない…
とおれの目を真っ直ぐ見て言うローの顔はひどく悲しそうで、あまり見る事のないその表情に驚く
[・・・となると今のまま仲間でもないけど協力するって形でローの船に乗船を続けることになるぞ?]
「それでいい、アマネがいてくれるなら・・」
[そっか]
おれはそんなローの意見を尊重することに決め、キッドの方を見る
見られたことに気付いたのかキッドもおれの方へ目を向けた
[・・・て事だ、おれは船に居続けることになったから]
「ああ、トラファルガーらしくねェ言葉だがそれにお前が反対しねェなら俺がどうこうする話じゃねえしな」
「キッド・・」
そういうキッドも珍しいなぁ
と思っていたら同じことを思ったのかキラーが(いいのか?)というように呼びかける
「構わねェよ、俺の船に乗ってなくともアマネがアマネな事に変わりはない。そうだろ?」
[その通りだ!おれはこれからもキッド達の友達だぞ♪]
「・・・十分だ」
おれの言葉に何か引っかかったのかヒート達がキッドを気遣うような目で見上げたけど満足げに大きく頷く彼を見て言葉をかける人はいなかった
「じゃあ俺達は[待てよロー!]
[おれはまだキッド達とは満足するほど話し終えてない
だから今日はここでもっと話がしたい!]
だから今ここから出るならローだけで言ってくれないか?
「っ!?」
「「んぐっ!!」」
この言葉を聞いて目を見開いたローに首を傾げたおれの後ろで吹き出すのを堪えるような声が聞こえた
(おれはキッド達にとっておかしなことを言ってるのか…?)
(((どんまいトラファルガー・・・)))
首傾げたおれの後ろにいる全員がそう思ってるのは知らず、敵の陣地に頭である自分だけいることがおかしいと思ったのか「…ある程度気が済んだら帰ってこい」と言い残して酒場から出ていった
~~~~~~~
[ん~~…]
「ァ?」
「ここまでのようだな」
間延びした声を出しながら首がうつらうつらとゆりかごのように揺れているアマネに気付いたキッドが会話をやめ、キラーが半分呆れたような息を漏らしながら彼に声をかける
「まァ、女にしちゃ酒豪の方なんじゃねーのか?」
「違いない‥」
[・・・・な、だ]
「んァ?」
「何か言ってるな」
コテンと首を一定の位置で止めたまま何かを呟くアマネの言葉を聞くため彼女に近寄り耳を立てる
そこで聞こえてきたのは・・・
[おれは、誰の仲間にもなっちゃ駄目なんだ…]
「!?」
仲間はおれの家族・・それ以外望んじゃいけない
それ以上の親友も、恋人も、仲間も・・全て・・・
[おれが皆の盾となり、支えとなって"外"から来るものには不動でいなきゃいけないん…だ・・・]
「Σ危ねェっ!?」
ガシッ!!
アマネがふらつき、床へ倒れ込みそうだったのをキッドが抱きかかえる
そのまま彼女を見やると夢世界へ旅立っていったのか小さな寝息が聞こえてきた
「眠ったようだ…」
「ああ、だがキラー」
「そうだな…」
自分への呼びかけにキッドが言いたいことを理解して頷きながら短く答え、彼の腕の中で眠る彼女の頭を優しく撫でる・・・
「家族以外仲間はいらないというのはなんだろうな…」
「それと最後に言ってたアマネ自身が盾で支えだって事も気になる・・・」
・・・ったく
キラーが撫でていた手をのけた後すぐに流れるようにキッドの手が置かれ、彼よりも手荒ではあるが優しさが込められた動きでアマネの頭を撫で続ける
「俺達よりチビだってんのにどんだけデケェもん抱えてんだコイツは・・・」
「昼間言っていた教えられない内容なのだろう‥」
「・・・・・」
「彼女へ無理強いは嫌われるぞキッド」
撫でていた手を止め一心に見つめ何かを考えている様子のキッドを呼びかけるように言うと「ンな事ァ解ってる」と答え・・・
ギュッ
と彼女が起きない程度に抱きしめたキッド
彼らよりも小柄な彼女の身体が周囲からほとんど見えなくなるほど綺麗に収まった
「こんな小せェのに・・」
「トラファルガーの件もそうだが、そういった所に鈍感なのはこの件が入っているからなのだろうか」
「さァな、だが人には言えねェ‥公には明かすことが出来ず、胸ン中に留まらせるしかねェモンを持ってんのは確かだ」
腕の中に入れたままキッドはキラーと話し続けるも、深い眠りで一向に目覚めようとしない彼女・・・
「ぐっすりだな…」
「身体痛めちまうと可哀想だ・・これなら少しはマシか」
「・・・ああ」
着ていた派手なコートを脱ぎ、一度たたんで厚みを作ったあとアマネを包み並べた椅子の上に寝かせたキッドの様子を見て思わず間を開けて答えたキラー
「・・意外か?」
「…だが、それだけ本気だと考えれば納得がいく」
「俺自身も驚いてんだよ、頭ン中だってグチャグチャだ
・・・けどな、キラー」
「皆まで言うな、大丈夫だ」
「そうか・・・」
長い付き合いで言いたい事を言わずとも把握してくれる相棒に感謝しながら寝息を立てて眠る彼女に近寄り、ソッと頬を撫で・・・
「アマネ…俺は・・俺達は
お前の抱えてるモン背負う覚悟くらいいつでもできてるからよォ」
気が向きゃ頼ってきやがれ
力になってやる
そう言ってキッドは彼女の頬に軽くキスを落とした・・・
[!?]
お前を手放したくない…
とおれの目を真っ直ぐ見て言うローの顔はひどく悲しそうで、あまり見る事のないその表情に驚く
[・・・となると今のまま仲間でもないけど協力するって形でローの船に乗船を続けることになるぞ?]
「それでいい、アマネがいてくれるなら・・」
[そっか]
おれはそんなローの意見を尊重することに決め、キッドの方を見る
見られたことに気付いたのかキッドもおれの方へ目を向けた
[・・・て事だ、おれは船に居続けることになったから]
「ああ、トラファルガーらしくねェ言葉だがそれにお前が反対しねェなら俺がどうこうする話じゃねえしな」
「キッド・・」
そういうキッドも珍しいなぁ
と思っていたら同じことを思ったのかキラーが(いいのか?)というように呼びかける
「構わねェよ、俺の船に乗ってなくともアマネがアマネな事に変わりはない。そうだろ?」
[その通りだ!おれはこれからもキッド達の友達だぞ♪]
「・・・十分だ」
おれの言葉に何か引っかかったのかヒート達がキッドを気遣うような目で見上げたけど満足げに大きく頷く彼を見て言葉をかける人はいなかった
「じゃあ俺達は[待てよロー!]
[おれはまだキッド達とは満足するほど話し終えてない
だから今日はここでもっと話がしたい!]
だから今ここから出るならローだけで言ってくれないか?
「っ!?」
「「んぐっ!!」」
この言葉を聞いて目を見開いたローに首を傾げたおれの後ろで吹き出すのを堪えるような声が聞こえた
(おれはキッド達にとっておかしなことを言ってるのか…?)
(((どんまいトラファルガー・・・)))
首傾げたおれの後ろにいる全員がそう思ってるのは知らず、敵の陣地に頭である自分だけいることがおかしいと思ったのか「…ある程度気が済んだら帰ってこい」と言い残して酒場から出ていった
~~~~~~~
[ん~~…]
「ァ?」
「ここまでのようだな」
間延びした声を出しながら首がうつらうつらとゆりかごのように揺れているアマネに気付いたキッドが会話をやめ、キラーが半分呆れたような息を漏らしながら彼に声をかける
「まァ、女にしちゃ酒豪の方なんじゃねーのか?」
「違いない‥」
[・・・・な、だ]
「んァ?」
「何か言ってるな」
コテンと首を一定の位置で止めたまま何かを呟くアマネの言葉を聞くため彼女に近寄り耳を立てる
そこで聞こえてきたのは・・・
[おれは、誰の仲間にもなっちゃ駄目なんだ…]
「!?」
仲間はおれの家族・・それ以外望んじゃいけない
それ以上の親友も、恋人も、仲間も・・全て・・・
[おれが皆の盾となり、支えとなって"外"から来るものには不動でいなきゃいけないん…だ・・・]
「Σ危ねェっ!?」
ガシッ!!
アマネがふらつき、床へ倒れ込みそうだったのをキッドが抱きかかえる
そのまま彼女を見やると夢世界へ旅立っていったのか小さな寝息が聞こえてきた
「眠ったようだ…」
「ああ、だがキラー」
「そうだな…」
自分への呼びかけにキッドが言いたいことを理解して頷きながら短く答え、彼の腕の中で眠る彼女の頭を優しく撫でる・・・
「家族以外仲間はいらないというのはなんだろうな…」
「それと最後に言ってたアマネ自身が盾で支えだって事も気になる・・・」
・・・ったく
キラーが撫でていた手をのけた後すぐに流れるようにキッドの手が置かれ、彼よりも手荒ではあるが優しさが込められた動きでアマネの頭を撫で続ける
「俺達よりチビだってんのにどんだけデケェもん抱えてんだコイツは・・・」
「昼間言っていた教えられない内容なのだろう‥」
「・・・・・」
「彼女へ無理強いは嫌われるぞキッド」
撫でていた手を止め一心に見つめ何かを考えている様子のキッドを呼びかけるように言うと「ンな事ァ解ってる」と答え・・・
ギュッ
と彼女が起きない程度に抱きしめたキッド
彼らよりも小柄な彼女の身体が周囲からほとんど見えなくなるほど綺麗に収まった
「こんな小せェのに・・」
「トラファルガーの件もそうだが、そういった所に鈍感なのはこの件が入っているからなのだろうか」
「さァな、だが人には言えねェ‥公には明かすことが出来ず、胸ン中に留まらせるしかねェモンを持ってんのは確かだ」
腕の中に入れたままキッドはキラーと話し続けるも、深い眠りで一向に目覚めようとしない彼女・・・
「ぐっすりだな…」
「身体痛めちまうと可哀想だ・・これなら少しはマシか」
「・・・ああ」
着ていた派手なコートを脱ぎ、一度たたんで厚みを作ったあとアマネを包み並べた椅子の上に寝かせたキッドの様子を見て思わず間を開けて答えたキラー
「・・意外か?」
「…だが、それだけ本気だと考えれば納得がいく」
「俺自身も驚いてんだよ、頭ン中だってグチャグチャだ
・・・けどな、キラー」
「皆まで言うな、大丈夫だ」
「そうか・・・」
長い付き合いで言いたい事を言わずとも把握してくれる相棒に感謝しながら寝息を立てて眠る彼女に近寄り、ソッと頬を撫で・・・
「アマネ…俺は・・俺達は
お前の抱えてるモン背負う覚悟くらいいつでもできてるからよォ」
気が向きゃ頼ってきやがれ
力になってやる
そう言ってキッドは彼女の頬に軽くキスを落とした・・・