21日目
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今回決めた結婚の発表は瞬く間に世界中へと広がった!
"レヴェンダ王アマネ、許婚との結婚を決意!
当国は現海賊である許婚を受け入れる方針!!"
[こういう発表は本当に早く行き渡るもんだなぁ]
「皆貴女に幸せになって貰いたいだけですよ」
執務室にて速報として届いた新聞の冒頭に書かれている内容に目を通しながら隣に立つストラと話をする
[ならおれが自由を望んで外の世界へ行っている時も書いて欲しかったな"レヴェンダ王候補アマネ、自由を求め海へ!帰国の意思はなし"とか]
「そうすれば当時の王であるあの人に消される可能性がありましたよ?」
僕は貴女がそのような目に遭うのは見たくないので今の状況に不満はありません
そう小さく笑って答え、おれに背中を向けると飲み物の準備をし始める
[まぁ、それはストラだけじゃなく他の姉弟達も同じ意見なんだろうけどさ‥なんだかなぁと思ってしまうんだよな]
「そうですね、皆貴女の事大好きですから♪少しでも力になりたいんだと思いますよ?」
例えこの国の歴史が大きく傾く作戦が近々巻き起こったとしてもね
カチャ、と目の前に紅茶を置きながら答えるストラの表情は笑みを浮かべていながらも真剣みを帯びていた
[皆協力してくれるかな?]
「立場関係なく平等に仲良く。それを志して今まで来たのです。大丈夫、皆さんも必ずそんなアマネさんの味方ですよ」
[その皆さんにお前は含まれてるよな?]
「ご心配なら今ここで再び誓いを立てても構いませんが?」
[‥いや、いい。あの時見せてもらったので十分だ]
おれにとってすごく大きなモン見せてもらったよ♪
とストラに答えて紅茶が注がれたカップに口をつける
[でも、当日どうなるかはなってみなきゃわからない事だ]
「そうですね」
[おれが思う通りの流れに進んでくれればいいんだが・・・]
そう呟きながらおれはすぐ傍の窓から空を見上げた
「彼女が決断をした。行動を開始する時だ」
新世界にあるとある島にてぼくは2つの海賊へ口を開く
彼らの船長の手元にはあの新聞が握られている
「7年と言っていたが5年で動き出すのには予想外だったが‥」
「それだけ俺達の傍にいてェって思ってくれてんだろ?」
そもそも7年という年月を待たずに動き出そうとしていた彼らにとってこの情報は願ってもない物だっただろう
いつものように話す2人の表情には笑みが見え隠れしている
「ではぼくらもこれから行動を移すということで君達にはこれを渡しておくよ」
「・・これは?」
「国の地形図か?」
一目通したトラファルガーが言った言葉に頷く
彼らが行う作戦に地形の把握は重要だ
「ぼくはいち早く国へ向かうよ。一応ぼくと彼女の結婚式だからね」
「あァ」
「‥にしてもよく政府や海軍なんかがこの内容を納得したもんだなァ」
「ぼくは島の人達への好意的な姿勢を崩さなかった」
お蔭で住民の言葉で結婚が世界にも許されたんだよ☆
「ウィンクするな」
「おや、冷たいねェ。これからの流れでぼくは寂しい思いをする事になるのに」
そのぼくの言葉に2人がはっとしてぼくをみる
そう。迫りくる彼らの奇襲する日はぼくと彼女との結婚式であり
ぼくが彼女を手放さなければならない日でもある
「いいかい?このぼくが手放すんだ。しっかり守って大切にしてくれなきゃ彼女はぼくがいただくからね?」
「ハッ!ンな事ァ言われるまでもねェ」
「約束しよう」
ドヤ顔で答えるユースタスに小さく頷いて約束を誓うトラファルガー
全く、こんな天と地のような性格の違う後輩ルーキーのどんな所をアマネは気に入ったというんだろうか…?
「まぁいい、地図は渡した
当日は派手にやってくれ。作戦が上手くいけば修復費用も無料になるだろう」
「そうか」
「言ったのはてめェだからね?後で後悔しても知らねェぞ?」
「はいはい、後悔しないから安心しなよ
ぼくは戻る」
本当にこの2人(特にユースタス)のどこに彼女は・・・・
2人の前から去った後もこのことが中々頭の中から離れてくれなくて内心イライラしていたぼくを
「ヒャハハハ!後輩ニヤラレチマッタナ!コノ頑固汚レハ手強イナァ!!」
とハクバが笑い転げる程馬鹿にしたのは言うまでもない
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