20日目
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[今日は国を一周して回り様子を見てみようって思ってたから
呼び出して悪かったなフォルク]
「何言ってんだ。姉貴に頼って貰えて俺は嬉しいんだぜ?」
もっと頼ってくれや
と鳥の姿になっているフォルクが答える
今おれは昨日起きた腹痛が続いていてうまく歩けない為彼に乗せてもらう事で空から様子を伺っている
「・・にしても姉貴が体調崩すなんて珍しいな」
[おれだって崩すときには崩すぞ?
今回は王様になったから色々バタバタしてたからな]
「確かにな、あまり無理するなよ?」
[ああ、ありがとな!]
おれに礼を言われて嬉しいのかバサバサと翼を羽ばたかせながら身体を左右に揺らした
「島の巡視かぁ、クソ親父は滅多にしなかったからな」
[城下町さえ自分を支持してくれれば構わないって思ってるんだろうな
おれはそう思わないからこうやって見回ってるんだけど]
「下手言やァそこ落とされちまったらオシマイだっての判ンねェのか?」
[かもなww]
他の兄妹や城の中じゃ言えない愚痴をこぼしながらも下から手を振ってくれている民達に笑いながら手を振り返す
[少なくともおれはこうやって町の人達との交流も増やして親睦を深め、王と民の差を大きくしない人になりたい]
「おう、それでこそ姉貴だ♪
俺もやれることあれば手伝うぜ!」
[頼もしいね♪
・・ん?]
ふと視線を海へ向けてみるとボコボコと泡立っているのが見える
フォルクに頼んで近寄って貰うと大きな体格をした魚人が手足を縛られたままぎこちなく海を泳いでいた
[お前、その手足どうしたんだ?]
「海軍に付けられた!
何とか脱走したんだがこの枷のせいで上手く潜れなくてよ!」
[・・てことはお前海賊か何かか?]
海面すれすれの位置で維持して貰いながら魚人に問いかけるとその人は素直に頷き
「あァ、だがこれがオークションと同等な枷じゃなくてよかった」
[だが結構頑丈な作りで出来てるんだな
魚人のお前でもそれが壊れないなんて]
「そこに困ってんだ!
悪ィが助けちゃくれねェか?
この枷ぶっ壊してくれりゃいい!」
自由になりゃ俺は自分の島に戻るからよォ!
と言った言葉におれは直感で嘘だと見抜きつつも彼の言葉に頷いて
[わかった。フォルク]
「・・おう」
頷いたフォルクが鉤爪でバギィッ!!と手足の枷を壊す
[これでお前は自由だ、よかったな]
「ああ、助かったぜ」
お礼に・・・
「俺様直々にテメェらをこの世から消し去ってやる!」
と大口開けて勢いよく飛んできた魚人
口元からしてサメの魚人であることとこの至近距離を考えながらおれは持ってきていたペンを取り出し
バチバチバチィッ!!
とおれの魔法で防ぐと同時に身動きを取れなくした
「な、何ィっ!?」
[・・やっぱりさっきの言葉は嘘だったね]
「ったく、姉貴の優しさを裏切るなんてフザけた魚野郎だな!」
「人間如きが俺に何をしたァ!」
[人間如き、なぁ…ならさ]
"弾け(リコール)"
と魚人の攻撃と共に跳ね返し、この一撃で傷だらけになりながら宙へ上がった彼へ・・
[その"人間如き"に負けるお前は一体何なのかな?]
"武装の拳(アームドロック)"
片方の翼を掌に戻し、覇気を纏わせて思い切り海面へ叩きつける
余程覇気を込めてたのか振りかざした後の空中にはちらほらと桜の花びらが待っていた
「っと、落ちなかったか姉貴」
[平気だよ?
にしても"流桜"まで使いこなせるようになったとは思わなかった]
「これは結構苦労したぜ
今でも集中しなきゃ長続き出来ねェからな」
そう話しながらお互いに叩きつけた先の海面を見る
そこに魚人の姿は見えない
[一瞬だけど顔面歪んでたな]
「流桜だしな、生きてるとしてもまともに食事できないと思うが」
姉貴にした仕打ちにすりゃ安いもんだろ
とフォルクはカラッと笑う
[嘘は見抜けたけどどう攻撃を仕掛けてくるかは正直運だったね]
「強運の姉さんがいるんだ、あんな奴の運に負けるわけないと信じてたからな!」
自分の事のように威張るフォルクにクスリと笑った後彼の頭をポンポンと撫でた後
[さ、巡回の続きしよう♪]
「おう、俺達の島は結構デケェからな♪」
と島の巡回を始め・・
[・・・・]
その日の夜中、おれは2枚の紙に手をかざし力を込める
["地図よ、示せ(カルファ・ミ・ヴェレ)"]
するとコオォォ‥と音と共に紙に模様が描かれ海図と化した
それを確認したおれはその紙で飛行機を作ると・・
[・・おれの心の声と共に彼らの元へ]
そう呟きながら窓から紙飛行機を飛ばす
[・・また会えるであろうその日まで元気でいてくれ]
どんな立場であれ元気が一番だ
と海へ向かって真っすぐに飛んでいく紙飛行機を見つめながら祈った
呼び出して悪かったなフォルク]
「何言ってんだ。姉貴に頼って貰えて俺は嬉しいんだぜ?」
もっと頼ってくれや
と鳥の姿になっているフォルクが答える
今おれは昨日起きた腹痛が続いていてうまく歩けない為彼に乗せてもらう事で空から様子を伺っている
「・・にしても姉貴が体調崩すなんて珍しいな」
[おれだって崩すときには崩すぞ?
今回は王様になったから色々バタバタしてたからな]
「確かにな、あまり無理するなよ?」
[ああ、ありがとな!]
おれに礼を言われて嬉しいのかバサバサと翼を羽ばたかせながら身体を左右に揺らした
「島の巡視かぁ、クソ親父は滅多にしなかったからな」
[城下町さえ自分を支持してくれれば構わないって思ってるんだろうな
おれはそう思わないからこうやって見回ってるんだけど]
「下手言やァそこ落とされちまったらオシマイだっての判ンねェのか?」
[かもなww]
他の兄妹や城の中じゃ言えない愚痴をこぼしながらも下から手を振ってくれている民達に笑いながら手を振り返す
[少なくともおれはこうやって町の人達との交流も増やして親睦を深め、王と民の差を大きくしない人になりたい]
「おう、それでこそ姉貴だ♪
俺もやれることあれば手伝うぜ!」
[頼もしいね♪
・・ん?]
ふと視線を海へ向けてみるとボコボコと泡立っているのが見える
フォルクに頼んで近寄って貰うと大きな体格をした魚人が手足を縛られたままぎこちなく海を泳いでいた
[お前、その手足どうしたんだ?]
「海軍に付けられた!
何とか脱走したんだがこの枷のせいで上手く潜れなくてよ!」
[・・てことはお前海賊か何かか?]
海面すれすれの位置で維持して貰いながら魚人に問いかけるとその人は素直に頷き
「あァ、だがこれがオークションと同等な枷じゃなくてよかった」
[だが結構頑丈な作りで出来てるんだな
魚人のお前でもそれが壊れないなんて]
「そこに困ってんだ!
悪ィが助けちゃくれねェか?
この枷ぶっ壊してくれりゃいい!」
自由になりゃ俺は自分の島に戻るからよォ!
と言った言葉におれは直感で嘘だと見抜きつつも彼の言葉に頷いて
[わかった。フォルク]
「・・おう」
頷いたフォルクが鉤爪でバギィッ!!と手足の枷を壊す
[これでお前は自由だ、よかったな]
「ああ、助かったぜ」
お礼に・・・
「俺様直々にテメェらをこの世から消し去ってやる!」
と大口開けて勢いよく飛んできた魚人
口元からしてサメの魚人であることとこの至近距離を考えながらおれは持ってきていたペンを取り出し
バチバチバチィッ!!
とおれの魔法で防ぐと同時に身動きを取れなくした
「な、何ィっ!?」
[・・やっぱりさっきの言葉は嘘だったね]
「ったく、姉貴の優しさを裏切るなんてフザけた魚野郎だな!」
「人間如きが俺に何をしたァ!」
[人間如き、なぁ…ならさ]
"弾け(リコール)"
と魚人の攻撃と共に跳ね返し、この一撃で傷だらけになりながら宙へ上がった彼へ・・
[その"人間如き"に負けるお前は一体何なのかな?]
"武装の拳(アームドロック)"
片方の翼を掌に戻し、覇気を纏わせて思い切り海面へ叩きつける
余程覇気を込めてたのか振りかざした後の空中にはちらほらと桜の花びらが待っていた
「っと、落ちなかったか姉貴」
[平気だよ?
にしても"流桜"まで使いこなせるようになったとは思わなかった]
「これは結構苦労したぜ
今でも集中しなきゃ長続き出来ねェからな」
そう話しながらお互いに叩きつけた先の海面を見る
そこに魚人の姿は見えない
[一瞬だけど顔面歪んでたな]
「流桜だしな、生きてるとしてもまともに食事できないと思うが」
姉貴にした仕打ちにすりゃ安いもんだろ
とフォルクはカラッと笑う
[嘘は見抜けたけどどう攻撃を仕掛けてくるかは正直運だったね]
「強運の姉さんがいるんだ、あんな奴の運に負けるわけないと信じてたからな!」
自分の事のように威張るフォルクにクスリと笑った後彼の頭をポンポンと撫でた後
[さ、巡回の続きしよう♪]
「おう、俺達の島は結構デケェからな♪」
と島の巡回を始め・・
[・・・・]
その日の夜中、おれは2枚の紙に手をかざし力を込める
["地図よ、示せ(カルファ・ミ・ヴェレ)"]
するとコオォォ‥と音と共に紙に模様が描かれ海図と化した
それを確認したおれはその紙で飛行機を作ると・・
[・・おれの心の声と共に彼らの元へ]
そう呟きながら窓から紙飛行機を飛ばす
[・・また会えるであろうその日まで元気でいてくれ]
どんな立場であれ元気が一番だ
と海へ向かって真っすぐに飛んでいく紙飛行機を見つめながら祈った