18日目
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ぼくは知ってしまった
"[戻る戻らないじゃないけど少し、アイツらに逢いたい・・]"
ぼくと踊っていた時、共にこの島へやって来た彼らを思う彼女の表情・・・
"[キッド!ロー!]"
そして彼らを視界に収めた瞬間、反射的にも見える駆け寄った際の顔は長い間アマネを見てきたぼくでさえ一度も見たことがない表情だった
「オ前モ気付イテンダロ?大人シク諦メロヨ」
ぼくの中で囁いてきているハクバの表情も、初めて見る顔で切なそうでどこか諦めたような薄い笑みを浮かべている
「ああ、分かっているさ
あの3人の中にぼくらの入る隙間なんてどこにもないことくらい・・・」
お互いの存在を認めた頃からぼくらはずっとアマネへの気持ちは共有しているかのように一緒だったのだからぼくが理解している以上、ハクバだって同じ想いなはずだ
"本体"であるぼくが堪えられなくてどうする!
「・・・ならハクバ」
「ナンダ?」
「今ぼくが考えている事を君は賛同してくれるかい?」
ぼくがそう問いかけると感情を読み取っているのか少し黙ったあと
「賛成シテヤルヨ、オ前ニシテハ大人シク引キ下ガッタジャネェカ!」
ニカッと口元を吊り上げながら答えてくれた
「血の気の多い君と一緒にしないでくれ」
「ヒハハハ!血ノ気ガ多イッテ事ニモ否定デキネェナ!・・ンデ」
オ前ノ出シタソノ決断ニ悔イガ無ケリャ構ワネェヨキャベン‥?
とハクバは意味深げに言葉を投げかけた・・・
~~~~~~~~~~~~~~
「これはこれはアマネ様!」
「今日は視察ですか?」
[その言い方はやめてくれよ
おれはおでかけにきただけなんだからww]
レヴェンダ国内にある大きめの街へ遊びに来たおれを見つけ笑顔を浮かべながら声をかけてくれる店屋のおばちゃん達
「しかし知らなかったよ
半年以上も1人旅に出ていたなんて」
「国王陛下も平然とした顔で居られたようだしな」
[国王たるもの身内の事であっても冷静に対処すべきだと思ってたんだと思うぞ?]
「"そんなの子供達が可哀想なだけじゃないかい"?
これ食べる?」
[・・お?ありがと]
おばちゃんの言葉が正直嬉しくて思わずその場に立ち尽くしてしまったおれにリンゴを手渡してきたから正気に戻ってありがたく受け取って頬張る
「アンタは中でも一番目の子だし色々王様から言われるんだろうけど負けちゃいけないよ?」
「自分の気持ちにいつでも素直で居なさい
わしらはアマネ達の味方じゃからな?」
[ああ、ありが・・]
ありがとう
と言おうとしたおれの言葉は少し離れた場所に立っている男2人組に目がいった事で止まる
「アマネや、どうかしたかい?」
[・・ちょっとな]
おれはリンゴを早食いして完食した後自分の能力で姿を消し、その2人の後を追う
「はっはー!大収穫だぜェ!」
「あのジジイ全く気付いてなかったな!」
島自慢の森の中、様々な木々で姿をくらますのにはもってこいな場所
そこで布袋からこの国の名産品をいくつか取り出しながらいかにも悪者面を浮かべて話している
「これを売りゃしばらくは遊んで暮らせるな!」
「おうよ!」
[・・・・]
「また金がなくなってきた時に来させてもら
ゴツッ! Σおっ!?」
おれが堂々と手のひらサイズの石を頭へ投げつけるとこっちの方を向きながらも辺りを見渡す
本当にこういう時"透過"は便利だよなぁ♪
「どうした?」
「石がこっちの方から投げられて・・」
[・・・随分と楽しそうだけどその袋に入ってる物の代金は勿論支払ったよな?]
「「Σ誰だっ!?」」
真正面にいたとしても姿を見ることが出来ずに動揺する男達
[それを作ってる人はおれと仲良くしてくれている人でな?
そうやって悪事を働いて貰っちゃ困るんだ]
「う、煩ェ!センサーもなく平然と置いておくのが悪ィんだろうが!」
センサーを仕掛けないのはこの島の人達への信頼があってこそだ
別に旅人に盗んで貰いたくてそうしてるわけじゃない
「黙れッ!さっさと姿を現しやがれ!」
コイツで目撃者を失くしてやる・・!
と袋を持っていない方の人が懐からナイフを取り出した
[(臭いからして即効性の神経毒が塗られてるな・・・)そんな物騒な物持って言われて"いいですよ"なんて言えないだろ]
「現わさないとここら一帯焼き払ってやってもいいんだぜ?」
そう言って何かを取り出そうとしたからおれは空を見上げ・・
[ジャルク!ジェリア!]
「「ラジャー!」」
「な、なんだ!?」
2人の名前を呼び、それに元気よく返事をした声が木々が生い茂っている空から聞こえてきたことで上を見上げたのが彼らの最後と言うものだ
「"超音波(コン・ウィスパー)"」
フイィィィ・・・!!
「うぉああ!!何だっ、この音は・・!?」
「兄ちゃんの音だよ♪」
独特な高い音を聞くまいと耳を塞いでいる男性の目の前に現れたのはポップで可愛い格好をして青紫色の髪をポニテにしている幼い女の子
「そしてここからはアタシの音も聞いてね?
"念音波(エル・ウィスプ)"」
フォワワワワン!!
さっきまでの音とは違い、柔らかめな音を間近で聞いた男性達は真顔になりその場から動かなくなった
[流石音波コンビ、あっという間に解決だな♪]
「姉ちゃんが指示くれるタイミングが良かっただけだよ」
「うん♪アタシたちのこの音はちゃんと意識して聞いてくれないと効果がないんだもん」
おれの目の前に降りてきたコウモリの"洗脳"の力をお互いに持つ小柄な男女に拍手しながら話しかけると無邪気な笑みを浮かべて答える2人
[じゃあその2人はこの島から追い出したあとおじさんの所に返しに行こうか]
「「はーい!」」
"君達はこの島に来た方法で今すぐ出ていけ。そして2度と来ることを禁止する"
そう言い聞かせるように言ったジェリアの言葉に応じるように意識ここにあらずと言った状態で歩き出した男性を見送ったあとおれ達はさっきまでいた街へと戻っていった
"[戻る戻らないじゃないけど少し、アイツらに逢いたい・・]"
ぼくと踊っていた時、共にこの島へやって来た彼らを思う彼女の表情・・・
"[キッド!ロー!]"
そして彼らを視界に収めた瞬間、反射的にも見える駆け寄った際の顔は長い間アマネを見てきたぼくでさえ一度も見たことがない表情だった
「オ前モ気付イテンダロ?大人シク諦メロヨ」
ぼくの中で囁いてきているハクバの表情も、初めて見る顔で切なそうでどこか諦めたような薄い笑みを浮かべている
「ああ、分かっているさ
あの3人の中にぼくらの入る隙間なんてどこにもないことくらい・・・」
お互いの存在を認めた頃からぼくらはずっとアマネへの気持ちは共有しているかのように一緒だったのだからぼくが理解している以上、ハクバだって同じ想いなはずだ
"本体"であるぼくが堪えられなくてどうする!
「・・・ならハクバ」
「ナンダ?」
「今ぼくが考えている事を君は賛同してくれるかい?」
ぼくがそう問いかけると感情を読み取っているのか少し黙ったあと
「賛成シテヤルヨ、オ前ニシテハ大人シク引キ下ガッタジャネェカ!」
ニカッと口元を吊り上げながら答えてくれた
「血の気の多い君と一緒にしないでくれ」
「ヒハハハ!血ノ気ガ多イッテ事ニモ否定デキネェナ!・・ンデ」
オ前ノ出シタソノ決断ニ悔イガ無ケリャ構ワネェヨキャベン‥?
とハクバは意味深げに言葉を投げかけた・・・
~~~~~~~~~~~~~~
「これはこれはアマネ様!」
「今日は視察ですか?」
[その言い方はやめてくれよ
おれはおでかけにきただけなんだからww]
レヴェンダ国内にある大きめの街へ遊びに来たおれを見つけ笑顔を浮かべながら声をかけてくれる店屋のおばちゃん達
「しかし知らなかったよ
半年以上も1人旅に出ていたなんて」
「国王陛下も平然とした顔で居られたようだしな」
[国王たるもの身内の事であっても冷静に対処すべきだと思ってたんだと思うぞ?]
「"そんなの子供達が可哀想なだけじゃないかい"?
これ食べる?」
[・・お?ありがと]
おばちゃんの言葉が正直嬉しくて思わずその場に立ち尽くしてしまったおれにリンゴを手渡してきたから正気に戻ってありがたく受け取って頬張る
「アンタは中でも一番目の子だし色々王様から言われるんだろうけど負けちゃいけないよ?」
「自分の気持ちにいつでも素直で居なさい
わしらはアマネ達の味方じゃからな?」
[ああ、ありが・・]
ありがとう
と言おうとしたおれの言葉は少し離れた場所に立っている男2人組に目がいった事で止まる
「アマネや、どうかしたかい?」
[・・ちょっとな]
おれはリンゴを早食いして完食した後自分の能力で姿を消し、その2人の後を追う
「はっはー!大収穫だぜェ!」
「あのジジイ全く気付いてなかったな!」
島自慢の森の中、様々な木々で姿をくらますのにはもってこいな場所
そこで布袋からこの国の名産品をいくつか取り出しながらいかにも悪者面を浮かべて話している
「これを売りゃしばらくは遊んで暮らせるな!」
「おうよ!」
[・・・・]
「また金がなくなってきた時に来させてもら
ゴツッ! Σおっ!?」
おれが堂々と手のひらサイズの石を頭へ投げつけるとこっちの方を向きながらも辺りを見渡す
本当にこういう時"透過"は便利だよなぁ♪
「どうした?」
「石がこっちの方から投げられて・・」
[・・・随分と楽しそうだけどその袋に入ってる物の代金は勿論支払ったよな?]
「「Σ誰だっ!?」」
真正面にいたとしても姿を見ることが出来ずに動揺する男達
[それを作ってる人はおれと仲良くしてくれている人でな?
そうやって悪事を働いて貰っちゃ困るんだ]
「う、煩ェ!センサーもなく平然と置いておくのが悪ィんだろうが!」
センサーを仕掛けないのはこの島の人達への信頼があってこそだ
別に旅人に盗んで貰いたくてそうしてるわけじゃない
「黙れッ!さっさと姿を現しやがれ!」
コイツで目撃者を失くしてやる・・!
と袋を持っていない方の人が懐からナイフを取り出した
[(臭いからして即効性の神経毒が塗られてるな・・・)そんな物騒な物持って言われて"いいですよ"なんて言えないだろ]
「現わさないとここら一帯焼き払ってやってもいいんだぜ?」
そう言って何かを取り出そうとしたからおれは空を見上げ・・
[ジャルク!ジェリア!]
「「ラジャー!」」
「な、なんだ!?」
2人の名前を呼び、それに元気よく返事をした声が木々が生い茂っている空から聞こえてきたことで上を見上げたのが彼らの最後と言うものだ
「"超音波(コン・ウィスパー)"」
フイィィィ・・・!!
「うぉああ!!何だっ、この音は・・!?」
「兄ちゃんの音だよ♪」
独特な高い音を聞くまいと耳を塞いでいる男性の目の前に現れたのはポップで可愛い格好をして青紫色の髪をポニテにしている幼い女の子
「そしてここからはアタシの音も聞いてね?
"念音波(エル・ウィスプ)"」
フォワワワワン!!
さっきまでの音とは違い、柔らかめな音を間近で聞いた男性達は真顔になりその場から動かなくなった
[流石音波コンビ、あっという間に解決だな♪]
「姉ちゃんが指示くれるタイミングが良かっただけだよ」
「うん♪アタシたちのこの音はちゃんと意識して聞いてくれないと効果がないんだもん」
おれの目の前に降りてきたコウモリの"洗脳"の力をお互いに持つ小柄な男女に拍手しながら話しかけると無邪気な笑みを浮かべて答える2人
[じゃあその2人はこの島から追い出したあとおじさんの所に返しに行こうか]
「「はーい!」」
"君達はこの島に来た方法で今すぐ出ていけ。そして2度と来ることを禁止する"
そう言い聞かせるように言ったジェリアの言葉に応じるように意識ここにあらずと言った状態で歩き出した男性を見送ったあとおれ達はさっきまでいた街へと戻っていった