16日目
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この牢屋に静けさが戻ったあと、おれはその場に座り直すと地面を見て
[嫌なもの見せてしまって悪いなチェッソ・・]
「・・・姉さん」
大丈夫?
と答えながら地面からニュウンと顔を覗かせながらと聞いて来たチェッソ
[ああ、おれは平気だ。ウィリムの気持ちは痛いほどわかるからな
大丈夫じゃないのはあいつの心だ・・]
「姉貴っ!!」
会話をしていたおれの元にやって来た弟は状況を把握すると青ざめた表情に変わりながら駆け寄って来た
「"また"兄貴にやられたのか!?」
[今回は服を破られただけで終わった
お前の変声魔法のお蔭でな♪・・お?]
フォルクに笑いかけながら答えると「これを着てくれ」と自分の服を脱いで渡してくれたのでおれは礼を言ってそれを着ると
「"衣服縮小(ファクミスタ)"
・・どう?」
[縮小魔法か、また新しい技を覚えたんだな
助かったぞ♪]
「あんのクソ兄貴!姉貴を何度傷付けりゃ気が済むんだ・・!」
[・・・・]
この件の解決方法は分かっている・・・
おれは傷1つ付いてなかった首飾りを手に取る
そんなおれに気付いた2人もそれを見る
[これに関してはおれが片付ける
2人はウィリムに何もせず今まで通りでいてくれ]
「姉さん・・?」
「っでも姉貴[もちろん上手くいく保証はない。ただでさえ話を聞いて貰えてないしな]なら・・!」
[でも、これは王権を握っているウィリムとおれだけの話なんだ
兄妹達に頼るワケにはいかない]
顔を上げたおれが2人を見ながら言い聞かせるようにいうと渋々納得したように何も言わなくなった
「でも・・・」
[ん?]
「前にも言ったけど、無理はしないでほしい・・」
[・・ああ、チェッソがおれを気遣ってくれた言葉は覚えてる]
大丈夫、無理はしない・・・
「兄貴との件で手出し無用ってのは分かった!・・けど困ったことがあったら言えよ!?障害物を消すことくらいできんだ!」
[ああ、ありがとな?フォルク]
~~~~~~~~~~~
「―――親子だけじゃなく兄妹の中でも抗争・・か」
「ああ、父上から暴力を振るわれるよりは後の話だと思うけど5年は続いている話だと思ってもいい」
「・・・一つ気になったんだがよ」
徐々に明らかになっていくアマネの過去に皆戸惑いを隠せない中、キッドが口を開く
「なんだい?」
「テメェはなぜアマネの事をそこまで知ってやがる」
「確かに、お前の話し方からしてアイツもお前を知ってるかのような口ぶりだ」
ローが疑問を投げかけると、それを聞いたキャベンディッシュがふいに笑みを零した
「何がおかしい・・?」
「ぼくが家柄を含め彼女の事に詳しいのは当然の事だからさ☆」
「なんだと・・?」
「なぜなら、そうぼくは・・・」
アマネの"許嫁"だからね☆
「・・は」
「「「はあぁぁぁっ!!?」」」
「許嫁というだけあって彼女の家と接する時間も度々あった」
「アマネはこの事を・・?」
「もちろん知っている、ぼくと2人でいる時に知らされたからね」
だけど、これは少なくとも互いの親が勝手に決めたこと・・・
「流石のぼくでも無理強いなんてさせるつもりもないし、彼女の意見を尊重している」
「それを聞いて安心した」
「・・だがこれでお前が家庭事情を含めたアマネの事に詳しいというのは分かった」
そんなお前に1つ問おう・・・
「アイツは、俺達が助けに行くことを望んでると思うか?」
「・・・少なくとも来て欲しいとは思ってるだろう。それは間違いない」
けど・・・
「"今"はそう思ってないだろうね」
「・・・つまり、そういう事か?」
結論はあえて言わないような言葉で問いかけたローにキャベンディッシュはまた頷き
「家の事と片割れの弟の事、この2つが解決するまでアマネは母国を離れたりしないと思う」
「そうか・・・」
「じゃあ、アタシ達はそれが解決するまでアマネに逢う事は出来ないの!?」
唐突な別れに涙を浮かべながら聞くイッカクの言葉に・・・
「・・"逢う事"は出来ないけど
"話す事"は可能だよ」
キャベンディッシュは短く答えた
しばらく何も出来ないと思っていたのかこの言葉に全員は目を見開く
「何か策があるのか?」
「それを行うにあたって色々条件があるけどね?
不可能じゃない」
「なら教えてくれ、どうすればアマネと会話ができる・・?」
[嫌なもの見せてしまって悪いなチェッソ・・]
「・・・姉さん」
大丈夫?
と答えながら地面からニュウンと顔を覗かせながらと聞いて来たチェッソ
[ああ、おれは平気だ。ウィリムの気持ちは痛いほどわかるからな
大丈夫じゃないのはあいつの心だ・・]
「姉貴っ!!」
会話をしていたおれの元にやって来た弟は状況を把握すると青ざめた表情に変わりながら駆け寄って来た
「"また"兄貴にやられたのか!?」
[今回は服を破られただけで終わった
お前の変声魔法のお蔭でな♪・・お?]
フォルクに笑いかけながら答えると「これを着てくれ」と自分の服を脱いで渡してくれたのでおれは礼を言ってそれを着ると
「"衣服縮小(ファクミスタ)"
・・どう?」
[縮小魔法か、また新しい技を覚えたんだな
助かったぞ♪]
「あんのクソ兄貴!姉貴を何度傷付けりゃ気が済むんだ・・!」
[・・・・]
この件の解決方法は分かっている・・・
おれは傷1つ付いてなかった首飾りを手に取る
そんなおれに気付いた2人もそれを見る
[これに関してはおれが片付ける
2人はウィリムに何もせず今まで通りでいてくれ]
「姉さん・・?」
「っでも姉貴[もちろん上手くいく保証はない。ただでさえ話を聞いて貰えてないしな]なら・・!」
[でも、これは王権を握っているウィリムとおれだけの話なんだ
兄妹達に頼るワケにはいかない]
顔を上げたおれが2人を見ながら言い聞かせるようにいうと渋々納得したように何も言わなくなった
「でも・・・」
[ん?]
「前にも言ったけど、無理はしないでほしい・・」
[・・ああ、チェッソがおれを気遣ってくれた言葉は覚えてる]
大丈夫、無理はしない・・・
「兄貴との件で手出し無用ってのは分かった!・・けど困ったことがあったら言えよ!?障害物を消すことくらいできんだ!」
[ああ、ありがとな?フォルク]
~~~~~~~~~~~
「―――親子だけじゃなく兄妹の中でも抗争・・か」
「ああ、父上から暴力を振るわれるよりは後の話だと思うけど5年は続いている話だと思ってもいい」
「・・・一つ気になったんだがよ」
徐々に明らかになっていくアマネの過去に皆戸惑いを隠せない中、キッドが口を開く
「なんだい?」
「テメェはなぜアマネの事をそこまで知ってやがる」
「確かに、お前の話し方からしてアイツもお前を知ってるかのような口ぶりだ」
ローが疑問を投げかけると、それを聞いたキャベンディッシュがふいに笑みを零した
「何がおかしい・・?」
「ぼくが家柄を含め彼女の事に詳しいのは当然の事だからさ☆」
「なんだと・・?」
「なぜなら、そうぼくは・・・」
アマネの"許嫁"だからね☆
「・・は」
「「「はあぁぁぁっ!!?」」」
「許嫁というだけあって彼女の家と接する時間も度々あった」
「アマネはこの事を・・?」
「もちろん知っている、ぼくと2人でいる時に知らされたからね」
だけど、これは少なくとも互いの親が勝手に決めたこと・・・
「流石のぼくでも無理強いなんてさせるつもりもないし、彼女の意見を尊重している」
「それを聞いて安心した」
「・・だがこれでお前が家庭事情を含めたアマネの事に詳しいというのは分かった」
そんなお前に1つ問おう・・・
「アイツは、俺達が助けに行くことを望んでると思うか?」
「・・・少なくとも来て欲しいとは思ってるだろう。それは間違いない」
けど・・・
「"今"はそう思ってないだろうね」
「・・・つまり、そういう事か?」
結論はあえて言わないような言葉で問いかけたローにキャベンディッシュはまた頷き
「家の事と片割れの弟の事、この2つが解決するまでアマネは母国を離れたりしないと思う」
「そうか・・・」
「じゃあ、アタシ達はそれが解決するまでアマネに逢う事は出来ないの!?」
唐突な別れに涙を浮かべながら聞くイッカクの言葉に・・・
「・・"逢う事"は出来ないけど
"話す事"は可能だよ」
キャベンディッシュは短く答えた
しばらく何も出来ないと思っていたのかこの言葉に全員は目を見開く
「何か策があるのか?」
「それを行うにあたって色々条件があるけどね?
不可能じゃない」
「なら教えてくれ、どうすればアマネと会話ができる・・?」