16日目
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「アマネは"偉大なる航路"にある島の中でも面積の大きいレヴェンダ島という所に住んでいるのは知っているね?」
長話になるからと陸地に火を焚き囲むように座り込んだ後、まずは彼女自身についてを話そうと思ったのか、生まれの島の事を話し始めたキャベンディッシュ
「ああ、それは知って「彼女はその島全域を領土として置いている国の王女様だ」は・・?」
「今回、君達の前に現れたのは国王と王子達と言う事になる」
答えようとしたローの言葉にかぶせて発言した内容に思わず言葉が止まる
「アマネが、王女・・だと?」
「そう、さらに彼女は第一子として生まれた
つまり、跡継ぎの第一候補だ」
「そんな風には見えなかったぜ…」
「彼女の性格が故さ・・トラファルガー」
少し考えるように無言になったあとローの方を向いて呼びかける
「なんだ?」
「君の目にレヴェンダ島はどう映った?」
「・・・見たことのねェような特産品が立ち並ぶ自然溢れた穏やかな島」
「そうだね・・アマネから聞いたかもしれないがその特産品は全てその島の人間にしか使えない力を用いて作られている」
書物などに綴られている魔法と呼ばれるものに近いその力は未知な上に強大なものだ・・・
「耳にした話では世界政府から徐国することも視界に入れているらしい」
「Σ!?・・その理由が?」
「島特有の力があれば脅威に対抗できるから
それが一番の理由さ」
キッド達に語るキャベンディッシュの表情は真剣そのもの・・
そんな彼が最後に何を語ろうとしてるのかを探りつつ彼らは話を聞き続ける
「いつからか生き物に例えるようになっているその力を己の権限の維持のために使い始めた・・」
「それがアマネの親父か・・?」
「ああ、そしてその力で自分の子供達を力で洗脳し自分の盾と支持者として居座らせている」
「じゃああの子供達は・・」
「父親の支持者にされている可能性が高いね」
「なんて奴だ…」
アマネの父親の素性が明らかになり、怒りを露わにするロー
「なら、アマネの兄妹は皆・・・」
「実はそうとも限らないんだ」
「なに・・?」
彼女の兄妹の何人かは正気を取り戻している
キャベンディッシュの言葉にその場にいる全員がハッとした表情を彼に向けた
「そして正気に戻った兄妹達は一番父上から被害を受けているであろうアマネの味方に気付かれないように付いている」
「・・!」
"「姉貴に手ェだしたらタダじゃおかねェからな!覚悟しとけよ!」"
「アイツがあそこまでアマネの事を気遣ってたのはこの事があったからか・・」
「アイツ・・?」
「初めて会ったのが鳥の姿で随分とアマネに執着してたな」
「ああ、"威圧"のフォルクだね?
あの子が兄弟の中で一番最初に正気に戻った子さ」
「なるほどな、やっと納得できた」
「・・・そうやって皆が彼女の味方をしてくれれば心強かったんだけどね」
というキャベンディッシュの声は低く、表情も暗そうに見えたロー達は違和感を持ち、ペンギンが問いかける
「洗脳が解けてもアマネの味方をしない兄妹がいるのか」
「"彼"については、洗脳されていたかもわからない」
「は・・?」
「されてなかった可能性があるのか?」
「正確にはする必要がなかったからしなかったのかもしれない」
表情を変えないまま語る彼に皆は色々な理由を脳裏に残しながら話を聞き、疑問を投げかける
「その理由もお前は知ってンのか?」
「あくまで可能性が高いという話さ」
「それでもいい、聞かせてくれ・・」
自分の知らない彼女の過去、そして抱えてる物を少しでも沢山知っておきたいと思うローの返答に大きく頷いた後キャベンディッシュは語る
実は、彼女には・・・
~~~~~~~~
バアァンッ!!
他の人に娘を傷付けていることを悟られないように傷を治して去っていった後、乱暴に扉を蹴破って部屋へ入って来た人物を視界に入れたおれはフワッと笑みを浮かべ
[久しぶりだな~元気そうで何よりだ!]
「・・・・」
明るく声をかける
だけど、返事が返ってこない代わりに「チッ」という舌打ちが聞こえた直後!
ダァンッ!!
と素早くおれの胸ぐらを掴むとうつ伏せになるように地面に叩きつけ上に跨って来た
[っけほ・・ははっ、相変わらずな対応だな]
「・・・・」
ビリビリッ!!
おれの言葉に応えないのも、こうやっておれの服を破ったりと他の兄妹とは逆に父さんと似たような行動をとるおれと同じ髪色をした青年・・・
[・・・ウィリム、まだおれが嫌いか?]
「当たり前の事を聞くな」
お前の事を好く日など何年経とうが来ることはない
と比較的低めの声でようやく答えてくれた声の主は背中越しからでも分かる程おれに殺気を放っている
[おれはずっと"お前が相応しい"って言ってるんだぞ?]
「ならなぜ父上は俺の意思に耳を傾けようとしない!
裏でお前が俺を否定しているからだろ!?」
そう"おれの双子の弟"のウィリムが言っているのは父さんの跡継ぎの事
力も知識も圧倒的に上で国の人達からの信頼も厚いこの子が一番王になるのが相応しいとおれは日頃から父さんに言っているのだが
自ら志願しているウィリムの言葉を聞かずおれを選ぼうとしている
その意見の食い違いによりおれはある日を境にこうして弟からも攻められ・・
「"この程度"じゃ、まだ真実を話す気にならないようだしな・・」
とウィリムの持つ鯱の"破壊"の力によって抉ったような傷跡があるおれの背中を見下しながら呟くように言う
[本心なんだ、隠してない事を話す事は出来ないぞ?]
「~っ!減らず口を!」
おれの言葉が癇に障ったのか背中にウィリムの掌が触れた事に(また、治るのに時間かかっちまうな‥)と頭の中で呟いた直後だった!
「ウィリム~?どこにいるのぉ~?」
「Σ!?」
遠くから聴こえてきた母さんの声に思わず立ち上がるウィリム
「っクソ!」
おれに吐き捨てるように言い残しウィリムは牢屋から出ていった
長話になるからと陸地に火を焚き囲むように座り込んだ後、まずは彼女自身についてを話そうと思ったのか、生まれの島の事を話し始めたキャベンディッシュ
「ああ、それは知って「彼女はその島全域を領土として置いている国の王女様だ」は・・?」
「今回、君達の前に現れたのは国王と王子達と言う事になる」
答えようとしたローの言葉にかぶせて発言した内容に思わず言葉が止まる
「アマネが、王女・・だと?」
「そう、さらに彼女は第一子として生まれた
つまり、跡継ぎの第一候補だ」
「そんな風には見えなかったぜ…」
「彼女の性格が故さ・・トラファルガー」
少し考えるように無言になったあとローの方を向いて呼びかける
「なんだ?」
「君の目にレヴェンダ島はどう映った?」
「・・・見たことのねェような特産品が立ち並ぶ自然溢れた穏やかな島」
「そうだね・・アマネから聞いたかもしれないがその特産品は全てその島の人間にしか使えない力を用いて作られている」
書物などに綴られている魔法と呼ばれるものに近いその力は未知な上に強大なものだ・・・
「耳にした話では世界政府から徐国することも視界に入れているらしい」
「Σ!?・・その理由が?」
「島特有の力があれば脅威に対抗できるから
それが一番の理由さ」
キッド達に語るキャベンディッシュの表情は真剣そのもの・・
そんな彼が最後に何を語ろうとしてるのかを探りつつ彼らは話を聞き続ける
「いつからか生き物に例えるようになっているその力を己の権限の維持のために使い始めた・・」
「それがアマネの親父か・・?」
「ああ、そしてその力で自分の子供達を力で洗脳し自分の盾と支持者として居座らせている」
「じゃああの子供達は・・」
「父親の支持者にされている可能性が高いね」
「なんて奴だ…」
アマネの父親の素性が明らかになり、怒りを露わにするロー
「なら、アマネの兄妹は皆・・・」
「実はそうとも限らないんだ」
「なに・・?」
彼女の兄妹の何人かは正気を取り戻している
キャベンディッシュの言葉にその場にいる全員がハッとした表情を彼に向けた
「そして正気に戻った兄妹達は一番父上から被害を受けているであろうアマネの味方に気付かれないように付いている」
「・・!」
"「姉貴に手ェだしたらタダじゃおかねェからな!覚悟しとけよ!」"
「アイツがあそこまでアマネの事を気遣ってたのはこの事があったからか・・」
「アイツ・・?」
「初めて会ったのが鳥の姿で随分とアマネに執着してたな」
「ああ、"威圧"のフォルクだね?
あの子が兄弟の中で一番最初に正気に戻った子さ」
「なるほどな、やっと納得できた」
「・・・そうやって皆が彼女の味方をしてくれれば心強かったんだけどね」
というキャベンディッシュの声は低く、表情も暗そうに見えたロー達は違和感を持ち、ペンギンが問いかける
「洗脳が解けてもアマネの味方をしない兄妹がいるのか」
「"彼"については、洗脳されていたかもわからない」
「は・・?」
「されてなかった可能性があるのか?」
「正確にはする必要がなかったからしなかったのかもしれない」
表情を変えないまま語る彼に皆は色々な理由を脳裏に残しながら話を聞き、疑問を投げかける
「その理由もお前は知ってンのか?」
「あくまで可能性が高いという話さ」
「それでもいい、聞かせてくれ・・」
自分の知らない彼女の過去、そして抱えてる物を少しでも沢山知っておきたいと思うローの返答に大きく頷いた後キャベンディッシュは語る
実は、彼女には・・・
~~~~~~~~
バアァンッ!!
他の人に娘を傷付けていることを悟られないように傷を治して去っていった後、乱暴に扉を蹴破って部屋へ入って来た人物を視界に入れたおれはフワッと笑みを浮かべ
[久しぶりだな~元気そうで何よりだ!]
「・・・・」
明るく声をかける
だけど、返事が返ってこない代わりに「チッ」という舌打ちが聞こえた直後!
ダァンッ!!
と素早くおれの胸ぐらを掴むとうつ伏せになるように地面に叩きつけ上に跨って来た
[っけほ・・ははっ、相変わらずな対応だな]
「・・・・」
ビリビリッ!!
おれの言葉に応えないのも、こうやっておれの服を破ったりと他の兄妹とは逆に父さんと似たような行動をとるおれと同じ髪色をした青年・・・
[・・・ウィリム、まだおれが嫌いか?]
「当たり前の事を聞くな」
お前の事を好く日など何年経とうが来ることはない
と比較的低めの声でようやく答えてくれた声の主は背中越しからでも分かる程おれに殺気を放っている
[おれはずっと"お前が相応しい"って言ってるんだぞ?]
「ならなぜ父上は俺の意思に耳を傾けようとしない!
裏でお前が俺を否定しているからだろ!?」
そう"おれの双子の弟"のウィリムが言っているのは父さんの跡継ぎの事
力も知識も圧倒的に上で国の人達からの信頼も厚いこの子が一番王になるのが相応しいとおれは日頃から父さんに言っているのだが
自ら志願しているウィリムの言葉を聞かずおれを選ぼうとしている
その意見の食い違いによりおれはある日を境にこうして弟からも攻められ・・
「"この程度"じゃ、まだ真実を話す気にならないようだしな・・」
とウィリムの持つ鯱の"破壊"の力によって抉ったような傷跡があるおれの背中を見下しながら呟くように言う
[本心なんだ、隠してない事を話す事は出来ないぞ?]
「~っ!減らず口を!」
おれの言葉が癇に障ったのか背中にウィリムの掌が触れた事に(また、治るのに時間かかっちまうな‥)と頭の中で呟いた直後だった!
「ウィリム~?どこにいるのぉ~?」
「Σ!?」
遠くから聴こえてきた母さんの声に思わず立ち上がるウィリム
「っクソ!」
おれに吐き捨てるように言い残しウィリムは牢屋から出ていった