16日目
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"[おれの気持ちを分かってくれ・・]"
とユースタス屋に言い聞かせる声は切なく・・
"[急で悪いけど、おれは自分の国に帰るよ]"
この時は己を隠してんのか淡々と言ってるように聞こえ
"[色々して貰ってありがとな?
海賊生活、とても楽しかったぞ♪]"
これは正直名残惜しそうに・・・
"[・・ああ!
おれが落ち込んだりしてたら父さんも暗くなっちまうからな♪]"
「一番印象に残ってんのは親を気遣い、自分の感情を隠して笑顔を作って答えるこの言葉だ」
そのアマネが俺達の元を去り、静けさを取り戻した海岸で俺が感じた事を話す
「俺達はまだアマネの事全てを分かったわけじゃねェが、1つだけ確信が持てた事がある」
「「・・・・」」
「アマネの行動や感情を含む全ての自由は父親によって奪われている事だ」
「あァ、俺達もアイツの表情の変わりようには気付いた」
「オレが気になったのは自分の護衛みたいなものにアマネちゃんの兄妹にやらせてたところだよ」
頷いて答えるユースタス屋の言葉を聞いた後に俯きながら辛そうに顔を俯かせながら話すベポ
「確かに、あの男がどんな奴かは知らねェが自分のガキを手駒に使ってンのには腹立った」
「それに何にも感じてねェように動いてたトコを見ると余程調教されてんじゃねェのか?」
アマネについて考えがなかなかまとまらず収集が付かなくなってきた時だった
「知りたいのならば話そう
彼女の生い立ち・・・」
そして、彼女が望んでもいない自分の立場というものをね?
と近くの草むらから現れたのは俺達と同じ海賊のキャベンディッシュ
自分から言い出したって事はコイツもアマネと何かしら関りがあるというのだろうか・・・
「お前は"海賊貴公子"」
「本来なら君達とは敵対をしたい所だけど、アマネの父君の事を気に入っていないのはぼくも同じだ」
「あァ、聞かせてくれ
お前が知るアイツの事全てを・・」
俺が頼むとキャベンディッシュは小さく頷き静かに語り始めた・・・
「「お帰りなさ~い!!」」
[ただいま]
色んな人達の力を借りて一時間もかかることなく久しぶりに見るレヴェンダ島と、おれ達を笑顔で出迎えてくれる兄妹達
「お姉ちゃん可愛い服着てる~!
それも外の国で買ったの?」
[ああ、結構お気に入りだ]
「・・アマネ?」
兄妹達の質問に答えていると聴こえてきた大人の女性にしては少し高めの凛とした声に呼ばれ振り返ると予想通りの人物が立っていた
[うん、帰ったよ?"母さん"]
「あらぁ、もう帰ってきちゃったの?
まだ楽しんでいてもよかったのよ?」
父さんとは違い、おれがこの島から離れて自由に旅をすることを賛成してくれていた母さんは自分が思っていたより早く帰って来たおれを気遣ってくれる
[大丈夫、父さんまで出向くことになったし逆に長すぎたんだと思う・・]
・・・これは僅かな本心だったりする
今のおれには、この島にいた時に抱かなかった感情や思いが渦巻いているから
[母さんもこうして歩いて出てきて大丈夫なのか?
子供産んだばかりなんだろ?]
「本当にアマネは優しいわねぇ~
大丈夫よ?すぐに歩けるように"あの人"がしてくれたから♪」
[そうか、ならよかった]
「アマネ」
母さんとの話が終わると同時に声をかけて来たのは父さんで・・・
「いつもの場所に行くぞ」
淡々と、そして有無を言わせないような威圧を他の人に分からないようにかけて来ながら言った父さんの言葉に頷き
[・・じゃあ母さん、これから父さんと色々お話があるから]
「冒険談を聞かせてあげるのね~?
母さんにも後で聞かせて頂戴♪」
[もちろん♪]
母さんに今おれが出来る目いっぱいの笑顔を浮かべて父さんと一緒にその場を後にした・・
シュルル・・ダァンッ!!
[ぅぐっ!?]
この島で数えられる程の人しか知らない秘密の地下牢
そこに着くやおれの足を父さんの力である"蜘蛛"の"捕縛"の力で歩けなくして自分から伸びたその糸の束を掴みアームのように振りかざしおれを冷たい床へ叩きつけた
[っ、はは・・こういう所も相変わらずだな]
「・・・お前が私の言う事をいつまでも聞かないのが悪いのだ」
[おれの気持ちも尊重してくれたっていいんじゃないか?]
「お前の想いが私の意思に異論を唱える形である限り尊重してやれる日などない!」
ダァン!!
と糸を掴んだ父さんによっておれはまた地面へ叩きつけられる
(これが始まったのはいつだったっけ・・?)
余程苛立っているのか叩きつけるのをやめない父さんを虚ろになっていく視界の中見やりながらふと思う
(・・・そうだ、この前に夢で見た父さんの玉座の所に呼ばれてそれを断った日からだ)
その日から、断り続けるおれに苛立ちを覚えた父さんにこうされてきたんだったな
あの時のおれはこんな父さんの姿があるなんて思わなかったから痛みよりも驚きの方が強かったのを覚えてる・・・
(懐かしいなぁ・・・)
とユースタス屋に言い聞かせる声は切なく・・
"[急で悪いけど、おれは自分の国に帰るよ]"
この時は己を隠してんのか淡々と言ってるように聞こえ
"[色々して貰ってありがとな?
海賊生活、とても楽しかったぞ♪]"
これは正直名残惜しそうに・・・
"[・・ああ!
おれが落ち込んだりしてたら父さんも暗くなっちまうからな♪]"
「一番印象に残ってんのは親を気遣い、自分の感情を隠して笑顔を作って答えるこの言葉だ」
そのアマネが俺達の元を去り、静けさを取り戻した海岸で俺が感じた事を話す
「俺達はまだアマネの事全てを分かったわけじゃねェが、1つだけ確信が持てた事がある」
「「・・・・」」
「アマネの行動や感情を含む全ての自由は父親によって奪われている事だ」
「あァ、俺達もアイツの表情の変わりようには気付いた」
「オレが気になったのは自分の護衛みたいなものにアマネちゃんの兄妹にやらせてたところだよ」
頷いて答えるユースタス屋の言葉を聞いた後に俯きながら辛そうに顔を俯かせながら話すベポ
「確かに、あの男がどんな奴かは知らねェが自分のガキを手駒に使ってンのには腹立った」
「それに何にも感じてねェように動いてたトコを見ると余程調教されてんじゃねェのか?」
アマネについて考えがなかなかまとまらず収集が付かなくなってきた時だった
「知りたいのならば話そう
彼女の生い立ち・・・」
そして、彼女が望んでもいない自分の立場というものをね?
と近くの草むらから現れたのは俺達と同じ海賊のキャベンディッシュ
自分から言い出したって事はコイツもアマネと何かしら関りがあるというのだろうか・・・
「お前は"海賊貴公子"」
「本来なら君達とは敵対をしたい所だけど、アマネの父君の事を気に入っていないのはぼくも同じだ」
「あァ、聞かせてくれ
お前が知るアイツの事全てを・・」
俺が頼むとキャベンディッシュは小さく頷き静かに語り始めた・・・
「「お帰りなさ~い!!」」
[ただいま]
色んな人達の力を借りて一時間もかかることなく久しぶりに見るレヴェンダ島と、おれ達を笑顔で出迎えてくれる兄妹達
「お姉ちゃん可愛い服着てる~!
それも外の国で買ったの?」
[ああ、結構お気に入りだ]
「・・アマネ?」
兄妹達の質問に答えていると聴こえてきた大人の女性にしては少し高めの凛とした声に呼ばれ振り返ると予想通りの人物が立っていた
[うん、帰ったよ?"母さん"]
「あらぁ、もう帰ってきちゃったの?
まだ楽しんでいてもよかったのよ?」
父さんとは違い、おれがこの島から離れて自由に旅をすることを賛成してくれていた母さんは自分が思っていたより早く帰って来たおれを気遣ってくれる
[大丈夫、父さんまで出向くことになったし逆に長すぎたんだと思う・・]
・・・これは僅かな本心だったりする
今のおれには、この島にいた時に抱かなかった感情や思いが渦巻いているから
[母さんもこうして歩いて出てきて大丈夫なのか?
子供産んだばかりなんだろ?]
「本当にアマネは優しいわねぇ~
大丈夫よ?すぐに歩けるように"あの人"がしてくれたから♪」
[そうか、ならよかった]
「アマネ」
母さんとの話が終わると同時に声をかけて来たのは父さんで・・・
「いつもの場所に行くぞ」
淡々と、そして有無を言わせないような威圧を他の人に分からないようにかけて来ながら言った父さんの言葉に頷き
[・・じゃあ母さん、これから父さんと色々お話があるから]
「冒険談を聞かせてあげるのね~?
母さんにも後で聞かせて頂戴♪」
[もちろん♪]
母さんに今おれが出来る目いっぱいの笑顔を浮かべて父さんと一緒にその場を後にした・・
シュルル・・ダァンッ!!
[ぅぐっ!?]
この島で数えられる程の人しか知らない秘密の地下牢
そこに着くやおれの足を父さんの力である"蜘蛛"の"捕縛"の力で歩けなくして自分から伸びたその糸の束を掴みアームのように振りかざしおれを冷たい床へ叩きつけた
[っ、はは・・こういう所も相変わらずだな]
「・・・お前が私の言う事をいつまでも聞かないのが悪いのだ」
[おれの気持ちも尊重してくれたっていいんじゃないか?]
「お前の想いが私の意思に異論を唱える形である限り尊重してやれる日などない!」
ダァン!!
と糸を掴んだ父さんによっておれはまた地面へ叩きつけられる
(これが始まったのはいつだったっけ・・?)
余程苛立っているのか叩きつけるのをやめない父さんを虚ろになっていく視界の中見やりながらふと思う
(・・・そうだ、この前に夢で見た父さんの玉座の所に呼ばれてそれを断った日からだ)
その日から、断り続けるおれに苛立ちを覚えた父さんにこうされてきたんだったな
あの時のおれはこんな父さんの姿があるなんて思わなかったから痛みよりも驚きの方が強かったのを覚えてる・・・
(懐かしいなぁ・・・)