15日目
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あれからどのくらい時間が経っただろう・・
アマネを抱きしめている状態のローの頭を優しく撫で・・
[ロー、よく耐えたな♪]
「・・あァ」
電流が流れていない所を見ると本当に終わったようで、彼女に撫でられ心地良さそうに目を細めているロー
[そして悪かったな、勝手に船からいなくなっちまって]
「アマネは好き好んで勝手にいなくなる奴じゃねェ
それは判ってたんだが・・」
お前がいなくなった事実は想像以上に深刻だったらしくてな・・
アマネを解放し、ベッドの上に座りながらローは自分の手で顔を覆う
[まぁ、ローに薬を飲ませた奴はおれが知らない奴だろうけどこうして逢えて良かったよ♪]
「・・ああ
もう、二度と手放したり・・」
しねェと言いかけた言葉は…
うわあぁぁぁっ!!?
と部屋の中からでも十分に聞こえて来たシャチ達の悲鳴にも近い声に遮られた
[今の声は・・]
その呟きにもさらに上乗せする様に大きな揺れが船全体を襲う!
これはただ事じゃないと察したローは勢いよくベッドから立ち上がり愛刀を手に取るとすぐに部屋から出ていった
[・・・]
取り残されたアマネは彼の後を追う事をせず、ただ無言で首から服の中へ手を入れ・・
(…やっぱり)
取り出した首飾りに付いている琥珀色の石が光っているのを見てアマネはどこか切なそうに目を細めた
~~~~~~~~~
首飾りを見てから明らかに気落ちしたような顔のままアマネは甲板に出る
そして、扉を開けた先に広がっていた光景に顔をしかめる
派手だったり大人しめだったりと色々なイメージが持てるような服を着た年齢も上下しているであろう人達がロー本人を含む彼の仲間達を拘束し動こうものなら骨を折りそうな一にまで固定させている
そしてその中には偶然ここに来たのかキッドとその仲間達もいて彼らも同じ状況だった
「・・!」
[・・・]
扉を開けた音に気付いたのか警戒している表情をアマネへ向けるが彼女の存在を視界に移すとすぐにその警戒心は解けて表情もコロッと変わり…
「姉ちゃん!」
「アマネ姉だ!」
[・・久しぶりだな]
ロー達を拘束している人達がそれぞれに彼女を呼び本人は何とか笑みを作って返事を返す
そんな中「アマネ~っ!逢いたかったぞーー!!」と勢いよく飛びついて来た男の抱擁を受けたアマネは倒れないようバランスを保つ
[はは、元気そうで何よりだ]
「アマネ、こいつらは一体何モンなんだ?」
[・・今おれに抱き着いて来たのはおれの父親で]
キッド達を拘束してるのは全員おれの兄妹達だ
と彼らの紹介をすると驚きを隠せない表情になり、何とか拘束を解こうと身じろぐキッドだが[まてキッド]とそれを止めたのはアマネで
[今ここにいる兄妹は皆対人戦に向いた力を持った子ばかりだ
下手に動くと命も危ういぞ]
「だが[おれの気持ちを分かってくれ・・]くっ」
どこか淡々とした口調で言うアマネ
それに違和感を感じつつも彼女を想い抵抗するのをやめた
[ロー達も大人しくしててくれな?
お前達は少しだけ力を弱めてあげられるか?]
「うん」
「姉ちゃんが言うなら」
アマネの兄妹達は彼女が言った指示に大人しく従い、拘束を緩める
「余計な事をしおって・・・
アマネよ、どうして島から出ていった?」
[・・世界を見てみたかったんだ]
「・・本当にそれだけか?」
一瞬ロー達に聞こえない程小声なうえ、威圧をかけるような低い声で言った後抱きしめていた身体を離しアマネへ問いかけ、返ってきた答えに納得のいかないように複雑な表情を浮かべる男性だが
[ああ、じゃないとこの首飾りをずっと肌身離さないでいないだろ?]
「・・・・」
[父さんが心配しない最大限の事はしてやっているつもりだったんだけどな‥]
未だ光り輝いている首飾りを取り出しながら話す彼女の言葉に少し考えた後小さく頷くと
「ならいい、すぐに島に戻るぞ?」
[・・・分かった]
アマネは早足でキッド達の元へ近寄り身体に触れ怪我はないかの確認をする
[怪我はないみたいだなよかった]
「姉ちゃんのこと心配してたみたいだから傷付けなかったよ?」
[ああ、それでいい
手加減してくれてありがとな?]
「うん♪」
「なあコイツらは本当に・・?」
俺達よりも強いってのか?
と問いかけ終わる前に彼女は大きく頷きその問いかけに肯定を示し
[赤の他人だったら今頃虫の息だったと思う
それほどこの子達は強いんだ]
「・・・・」
[急で悪いけど、おれは自分の国に帰るよ]
色々して貰ってありがとな?
海賊生活、とても楽しかったぞ♪
そう笑って答えるとキッド達に背を向け自分の兄妹達と共に父親の元へ歩き出す
こうして彼女にとっての海賊生活は幕を閉じる・・と思いきや
「・・・待てよ、アマネ」
「・・キャプテン?」
「俺がお前の・・アマネの表情の変化に気付かねェと思ってんのか!?」
そう言い放つと同時に父親の元へ歩いていくアマネへ駆けだすが・・
「・・くだらん」
シュルル・・!!
「Σっ!?」
振り返った父親の袖口から伸びた太い糸のようなものがローへ伸びていきあっという間に身動き取れないよう拘束されてしまう
「アマネの表情が変わっただと?
何おかしなことを言うのだ海賊
アマネはいつも私に可愛らしい笑顔を浮かべてくれている。そうだろ?」
[・・ああ!
おれが落ち込んだりしてたら父さんも暗くなっちまうからな♪]
「~っ!」
この会話にも違和感を感じ取ったのか拘束されていながらも怒りを露わにして糸を引き千切ろうとするロー
[・・・ロー]
「!」
[今は本当に動かないで欲しい
少なくとも、おれ達の姿が完全に消えるまで・・]
「だがアマネ‥」
[・・・部屋で言いかけてた言葉を最後まで聞いてやれなくて悪い]
さよならだ、ロー
ぎこちない笑みを浮かべてアマネはロー達の傍から離れ、それを見て自ら糸のようなものを手放した父親と共にこの島を立ち去った
アマネを抱きしめている状態のローの頭を優しく撫で・・
[ロー、よく耐えたな♪]
「・・あァ」
電流が流れていない所を見ると本当に終わったようで、彼女に撫でられ心地良さそうに目を細めているロー
[そして悪かったな、勝手に船からいなくなっちまって]
「アマネは好き好んで勝手にいなくなる奴じゃねェ
それは判ってたんだが・・」
お前がいなくなった事実は想像以上に深刻だったらしくてな・・
アマネを解放し、ベッドの上に座りながらローは自分の手で顔を覆う
[まぁ、ローに薬を飲ませた奴はおれが知らない奴だろうけどこうして逢えて良かったよ♪]
「・・ああ
もう、二度と手放したり・・」
しねェと言いかけた言葉は…
うわあぁぁぁっ!!?
と部屋の中からでも十分に聞こえて来たシャチ達の悲鳴にも近い声に遮られた
[今の声は・・]
その呟きにもさらに上乗せする様に大きな揺れが船全体を襲う!
これはただ事じゃないと察したローは勢いよくベッドから立ち上がり愛刀を手に取るとすぐに部屋から出ていった
[・・・]
取り残されたアマネは彼の後を追う事をせず、ただ無言で首から服の中へ手を入れ・・
(…やっぱり)
取り出した首飾りに付いている琥珀色の石が光っているのを見てアマネはどこか切なそうに目を細めた
~~~~~~~~~
首飾りを見てから明らかに気落ちしたような顔のままアマネは甲板に出る
そして、扉を開けた先に広がっていた光景に顔をしかめる
派手だったり大人しめだったりと色々なイメージが持てるような服を着た年齢も上下しているであろう人達がロー本人を含む彼の仲間達を拘束し動こうものなら骨を折りそうな一にまで固定させている
そしてその中には偶然ここに来たのかキッドとその仲間達もいて彼らも同じ状況だった
「・・!」
[・・・]
扉を開けた音に気付いたのか警戒している表情をアマネへ向けるが彼女の存在を視界に移すとすぐにその警戒心は解けて表情もコロッと変わり…
「姉ちゃん!」
「アマネ姉だ!」
[・・久しぶりだな]
ロー達を拘束している人達がそれぞれに彼女を呼び本人は何とか笑みを作って返事を返す
そんな中「アマネ~っ!逢いたかったぞーー!!」と勢いよく飛びついて来た男の抱擁を受けたアマネは倒れないようバランスを保つ
[はは、元気そうで何よりだ]
「アマネ、こいつらは一体何モンなんだ?」
[・・今おれに抱き着いて来たのはおれの父親で]
キッド達を拘束してるのは全員おれの兄妹達だ
と彼らの紹介をすると驚きを隠せない表情になり、何とか拘束を解こうと身じろぐキッドだが[まてキッド]とそれを止めたのはアマネで
[今ここにいる兄妹は皆対人戦に向いた力を持った子ばかりだ
下手に動くと命も危ういぞ]
「だが[おれの気持ちを分かってくれ・・]くっ」
どこか淡々とした口調で言うアマネ
それに違和感を感じつつも彼女を想い抵抗するのをやめた
[ロー達も大人しくしててくれな?
お前達は少しだけ力を弱めてあげられるか?]
「うん」
「姉ちゃんが言うなら」
アマネの兄妹達は彼女が言った指示に大人しく従い、拘束を緩める
「余計な事をしおって・・・
アマネよ、どうして島から出ていった?」
[・・世界を見てみたかったんだ]
「・・本当にそれだけか?」
一瞬ロー達に聞こえない程小声なうえ、威圧をかけるような低い声で言った後抱きしめていた身体を離しアマネへ問いかけ、返ってきた答えに納得のいかないように複雑な表情を浮かべる男性だが
[ああ、じゃないとこの首飾りをずっと肌身離さないでいないだろ?]
「・・・・」
[父さんが心配しない最大限の事はしてやっているつもりだったんだけどな‥]
未だ光り輝いている首飾りを取り出しながら話す彼女の言葉に少し考えた後小さく頷くと
「ならいい、すぐに島に戻るぞ?」
[・・・分かった]
アマネは早足でキッド達の元へ近寄り身体に触れ怪我はないかの確認をする
[怪我はないみたいだなよかった]
「姉ちゃんのこと心配してたみたいだから傷付けなかったよ?」
[ああ、それでいい
手加減してくれてありがとな?]
「うん♪」
「なあコイツらは本当に・・?」
俺達よりも強いってのか?
と問いかけ終わる前に彼女は大きく頷きその問いかけに肯定を示し
[赤の他人だったら今頃虫の息だったと思う
それほどこの子達は強いんだ]
「・・・・」
[急で悪いけど、おれは自分の国に帰るよ]
色々して貰ってありがとな?
海賊生活、とても楽しかったぞ♪
そう笑って答えるとキッド達に背を向け自分の兄妹達と共に父親の元へ歩き出す
こうして彼女にとっての海賊生活は幕を閉じる・・と思いきや
「・・・待てよ、アマネ」
「・・キャプテン?」
「俺がお前の・・アマネの表情の変化に気付かねェと思ってんのか!?」
そう言い放つと同時に父親の元へ歩いていくアマネへ駆けだすが・・
「・・くだらん」
シュルル・・!!
「Σっ!?」
振り返った父親の袖口から伸びた太い糸のようなものがローへ伸びていきあっという間に身動き取れないよう拘束されてしまう
「アマネの表情が変わっただと?
何おかしなことを言うのだ海賊
アマネはいつも私に可愛らしい笑顔を浮かべてくれている。そうだろ?」
[・・ああ!
おれが落ち込んだりしてたら父さんも暗くなっちまうからな♪]
「~っ!」
この会話にも違和感を感じ取ったのか拘束されていながらも怒りを露わにして糸を引き千切ろうとするロー
[・・・ロー]
「!」
[今は本当に動かないで欲しい
少なくとも、おれ達の姿が完全に消えるまで・・]
「だがアマネ‥」
[・・・部屋で言いかけてた言葉を最後まで聞いてやれなくて悪い]
さよならだ、ロー
ぎこちない笑みを浮かべてアマネはロー達の傍から離れ、それを見て自ら糸のようなものを手放した父親と共にこの島を立ち去った