13日目
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[おれがこういうの好きだって知ってたんだな]
「俺と会うときいつもこんな服着てただろうが」
[それもそうだ♪]
船に戻る前にとアマネ達がやって来たのはその島の商店街
その中で彼女が好きなエスニック調の服屋を見つけるや一緒に入って商品を見定めている
「これ着てみろ」
[お!そういう服結構好きだぞ
着る着る]
フード付きの身軽そうなポンチョを渡すと嬉しそうに試着室へ駆け込み[いい!これ欲しい!]とカーテンの奥から喜ぶ声が上がる
「同じようなモン何着か買うか?」
[色違いでもう一着は欲しいな
後は少し違う感じのを買いたい]
「いいぜ、好きなだけ買え」
[ありがと♪]
上機嫌なアマネは店内をゆっくりと見て回り、数着の服と民族風ではなくシンプルな黒めの灰色のバンダナ風のヘアバンドを買った
「お前、そういうのも好きだったのか?」
[これはおれのじゃないぞ?]
「は?」
[・・ヒート、ちょっとおれを持ち上げてくれ]
「ああ」
頷いたヒートに持ち上げて貰いキッドとあまり変わらない目線になったアマネはかけていたゴーグルを取るとそれを代わりにかぶらせた
[これはキッドのだ]
「!」
[たまにはちょっとしたイメチェンもいいと思うぞ?似合ってるしな♪]
ニカッと笑いながらいうアマネにどういう表情をすればいいか戸惑いを見せるキッド
「・・ありがとよ」
[おう♪]
~~~~~~~~~~~~~
その日の夜、アマネに"言いたい事"があった俺はキッドが決めた彼女の部屋を訪れた・・が
「・・?」
ドアの向こうから人の気配がしない
案の定鍵がかかっていなかったその部屋を覗いてみるも人影1つなかった
「・・・いた」
どこへ行ったかもわからないまま探していると船首近くの手摺りに手をそっと触れてる状態で立っていた
「アマネ」
[ん?ああ、キラーか]
「眠れないのか?」
[寝ようと思えば寝れるけど]
今はこうして眺めていたい気分なんだ
そういって海を眺める姿はどう見ても海賊とはかけ離れた普通の民間人にしか見えない
[キラーはどうしたんだ?]
「アマネに、言いたい事があってな」
[おれに?]
自分に用事だと知った彼女は海から視線をおれに向けた
「言いたい事、というよりは頼みごとに近いのだが・・」
[おう?]
「・・・」
"キッドの事を嫌いにならないで欲しい"
出来るだけ短くまとめて言った俺の言葉に[へ?]とアマネはポカンとした表情を浮かべている
「アイツとは長い付き合いだが、たった1人の女性にこんなにも執着しているのを見るのは勿論、自分の夢を馬鹿にされたわけでもなく己の嫉妬の感情で手をあげるのも見たのは初めてなんだ」
[・・・・]
「初めてだからこそ自分の感情に頭が追い付かず、今回のようにお前を怒らせるような事を引き起こしてしまったが・・」
キッドはアマネに困らせようとも怒らせようとも思ってない
ただ、少しでも感情の整理をしたいが故の行動なんだ
俺が話していく内にアマネの表情も通常に戻り、割り込む様子もなくじっと話を聞いている
「こういう事、キッドは言えないだろうから俺からお願いする。どうか・・・」
お前への恋心を受け取ってくれとは言わないから踏みにじるような事はしてやらないでくれ・・・
最後の言葉は口に出さず深々と頭を下げ、彼女の返答を待った
すると・・・
[おれはキッドの事嫌いになってないぞ?]
「本当か?」
[ああ、どちらかというと"好き"な方だと思う]
「!?」
今の言葉、俺が聞いてもよかったのだろうかと思ってしまう程の返事に俺は常につけている仮面の裏で唖然とする
「キッドを・・好き?」
[多分だけどな?
おれ、そういった気持ちとか感じた事ないから細かい事とかよくわかんないけど
第一嫌ってたりしたらおれからキッドにこの船に乗せてくれって言わないだろ?]
「・・・確かに」
[仮にこの感情がそうであったとしても・・]
「?」
おれ・・その気持ちを貫くことが出来ないんだ
そういったアマネはどこか切なさのこもったぎこちない笑みを浮かべていた
(何か理由があるのか・・?)
と思った俺の脳内に…
"[おれは、誰の仲間にもなっちゃ駄目なんだ…]"
と以前眠る寸前だったアマネが呟いていた言葉を思い出しハッとなる
「・・・"お前が皆の盾となり、支えとなって"外"から来るものには不動でなければいけない"だったか?」
[Σえ!?]
「前に酒場で酔い潰れた時にそう呟いていた」
[・・・・]
「お前は何を抱えてるんだ?」
余程知られたくなかったのか俯きながら視線を逸らして言葉を発しなくなったアマネ…
「俺達に言えない事なのか?」
[・・・・]
無言の彼女にどうしようかと考えようとした時だった!
「俺と会うときいつもこんな服着てただろうが」
[それもそうだ♪]
船に戻る前にとアマネ達がやって来たのはその島の商店街
その中で彼女が好きなエスニック調の服屋を見つけるや一緒に入って商品を見定めている
「これ着てみろ」
[お!そういう服結構好きだぞ
着る着る]
フード付きの身軽そうなポンチョを渡すと嬉しそうに試着室へ駆け込み[いい!これ欲しい!]とカーテンの奥から喜ぶ声が上がる
「同じようなモン何着か買うか?」
[色違いでもう一着は欲しいな
後は少し違う感じのを買いたい]
「いいぜ、好きなだけ買え」
[ありがと♪]
上機嫌なアマネは店内をゆっくりと見て回り、数着の服と民族風ではなくシンプルな黒めの灰色のバンダナ風のヘアバンドを買った
「お前、そういうのも好きだったのか?」
[これはおれのじゃないぞ?]
「は?」
[・・ヒート、ちょっとおれを持ち上げてくれ]
「ああ」
頷いたヒートに持ち上げて貰いキッドとあまり変わらない目線になったアマネはかけていたゴーグルを取るとそれを代わりにかぶらせた
[これはキッドのだ]
「!」
[たまにはちょっとしたイメチェンもいいと思うぞ?似合ってるしな♪]
ニカッと笑いながらいうアマネにどういう表情をすればいいか戸惑いを見せるキッド
「・・ありがとよ」
[おう♪]
~~~~~~~~~~~~~
その日の夜、アマネに"言いたい事"があった俺はキッドが決めた彼女の部屋を訪れた・・が
「・・?」
ドアの向こうから人の気配がしない
案の定鍵がかかっていなかったその部屋を覗いてみるも人影1つなかった
「・・・いた」
どこへ行ったかもわからないまま探していると船首近くの手摺りに手をそっと触れてる状態で立っていた
「アマネ」
[ん?ああ、キラーか]
「眠れないのか?」
[寝ようと思えば寝れるけど]
今はこうして眺めていたい気分なんだ
そういって海を眺める姿はどう見ても海賊とはかけ離れた普通の民間人にしか見えない
[キラーはどうしたんだ?]
「アマネに、言いたい事があってな」
[おれに?]
自分に用事だと知った彼女は海から視線をおれに向けた
「言いたい事、というよりは頼みごとに近いのだが・・」
[おう?]
「・・・」
"キッドの事を嫌いにならないで欲しい"
出来るだけ短くまとめて言った俺の言葉に[へ?]とアマネはポカンとした表情を浮かべている
「アイツとは長い付き合いだが、たった1人の女性にこんなにも執着しているのを見るのは勿論、自分の夢を馬鹿にされたわけでもなく己の嫉妬の感情で手をあげるのも見たのは初めてなんだ」
[・・・・]
「初めてだからこそ自分の感情に頭が追い付かず、今回のようにお前を怒らせるような事を引き起こしてしまったが・・」
キッドはアマネに困らせようとも怒らせようとも思ってない
ただ、少しでも感情の整理をしたいが故の行動なんだ
俺が話していく内にアマネの表情も通常に戻り、割り込む様子もなくじっと話を聞いている
「こういう事、キッドは言えないだろうから俺からお願いする。どうか・・・」
お前への恋心を受け取ってくれとは言わないから踏みにじるような事はしてやらないでくれ・・・
最後の言葉は口に出さず深々と頭を下げ、彼女の返答を待った
すると・・・
[おれはキッドの事嫌いになってないぞ?]
「本当か?」
[ああ、どちらかというと"好き"な方だと思う]
「!?」
今の言葉、俺が聞いてもよかったのだろうかと思ってしまう程の返事に俺は常につけている仮面の裏で唖然とする
「キッドを・・好き?」
[多分だけどな?
おれ、そういった気持ちとか感じた事ないから細かい事とかよくわかんないけど
第一嫌ってたりしたらおれからキッドにこの船に乗せてくれって言わないだろ?]
「・・・確かに」
[仮にこの感情がそうであったとしても・・]
「?」
おれ・・その気持ちを貫くことが出来ないんだ
そういったアマネはどこか切なさのこもったぎこちない笑みを浮かべていた
(何か理由があるのか・・?)
と思った俺の脳内に…
"[おれは、誰の仲間にもなっちゃ駄目なんだ…]"
と以前眠る寸前だったアマネが呟いていた言葉を思い出しハッとなる
「・・・"お前が皆の盾となり、支えとなって"外"から来るものには不動でなければいけない"だったか?」
[Σえ!?]
「前に酒場で酔い潰れた時にそう呟いていた」
[・・・・]
「お前は何を抱えてるんだ?」
余程知られたくなかったのか俯きながら視線を逸らして言葉を発しなくなったアマネ…
「俺達に言えない事なのか?」
[・・・・]
無言の彼女にどうしようかと考えようとした時だった!