11日目
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イッショウとは前回話した通り幼い頃にカジノにて顔に傷がない時に出逢ったのが最初で
数年後に来てくれた時にはもうその傷が出来ていて目に景色を映すことをやめていたおっちゃんが深刻そうな顔で悩んでいたことをおれがいつもの調子で答えた内容が本人曰くとても助かったらしく、その事を大恩に感じているらしい
[あの時のおれはホント深く考えずに答えただけなんだけどなぁ~]
「・・ですがそのお蔭であっしの覚悟は定まりやした。感謝してますよ?」
海軍の軍艦、その船首に近い甲板からだだっ広い海を見渡しながら不意に声に出して言うと・・隣にいてくれているおっちゃんも言葉の内容を察して笑みを浮かべながら答えてくれた
「・・・どうやら、着いたようですね」
[本当に音で分かるんだな]
軍艦が船着き場に着いた音を聞いてすぐに反応したおっちゃんの聞き耳の良さに驚く
「こういったものは感覚で覚えればよろしいもの
さ、参りましょうか」
[おう]
「では、船の管理は我々にお任せを!」
行ってらっしゃいませ!
とおっちゃんの部下らしき海兵に敬礼されながらおれは陸地に降りた。すると・・
「このような物騒な場所にいらしてくれるとは」
[世界を守ってくれている人達の集う場所に物騒なんて言葉を使うべきじゃないと思うぞ?]
「おや、元帥殿が直々に迎えてくれたんですかい?」
カモメに模られた飾りを海軍帽の上に載せている見事なアフロをしたおじさんの声に気付いたおっちゃんがその人に軽く頭を下げる
「通信で聞いた時には信じられなかったことをこうして自分の目で見る事で確信に変えたかったのでな」
[イッショウは嘘が嫌いな人だから信じてやればいいのに]
「それもそうだ
・・で、藤虎の報告が正しければ"レヴェンダ国などお前に関係する者全てに連絡などはしない事"を望んでいたな?」
[ああ、是非とも願いたい
ここにもそこまで長居をするつもりはないから海兵の秩序は守られると思う]
「こちらの都合を把握してくれているようだ、感謝する」
「ではあっしはこの辺で、またどこかでお逢いしましょう」
[ああ!]
また逢おうな♪
と元気に手を振りながらおれはアフロ頭のおじさんとイッショウと別れ、到着した場所"海軍本部"の探索を始めた
「では、元帥殿の執務室へ向かいながら此度の任務報告を致しやす」
「ああ、アマネと出会った際の流れも頼むぞ?」
「構いませんが、理解してくれていやすね?」
「・・・案ずるな、私の耳に入れておくだけだ」
「承知しました。お話しましょう」
海軍本部へ行きたいと望んだのはおれだけど、特にこれといった理由はなくただ本部内を見て回りたかったし
レヴェンダに来たことのある海兵と久々の話が出来ないかという本当に気ままな考えでやって来た
実際に本部内の長い廊下に差し掛かると沢山の海兵とすれ違うけどやっぱり"深々と頭を下げる人"と"不思議そうに首を傾げる人"の2種類に分かれてる光景が映る
[今んとこ首傾げてる人の方が多そうだな・・お?]
「あ~ららら、この場所に似合わない女性がいるじゃないの
連行されちゃったりした?」
[おれは悪い事はしてないぞ?
ここへはただの興味本位でやって来たんだ]
反対側からおれの方へ歩いて来ていたその人はやや早めにおれの存在に気付くと珍しいものを見たかのような顔をしながら足早に近寄ってきて問いかけてきた
その人はおれの2倍近くの背丈があるから何とか目線を同じくらいに出来ないかと近くの窓際に上る
[よい、しょ!]
「そういうマイペースな所も相変わらずだなぁ
・・おっと!」
[お!助かった♪]
気ままにいたいってのはおれの本心だからな♪
窓から落ちかけたおれへ手を伸ばし支えてくれたその人の言葉に笑い返しながら答える
「アンタはそういうことがいつでもできるから楽そうでいいねぇ」
["もうすぐ、それが終わりそう"だからここに遊びに来たんだ]
「・・・なるほどね、まあ後残りが無いようにな
俺にやってほしいことはあるかい?」
おれの言葉の意味を理解してくれたのか最初の言葉がやや真剣味を帯びた声になったその人が「出来る事がありゃやってあげるけど?」と最初の気楽な口調になって頭を掻きながら言ってくれたから
[じゃあアンタの能力で作られた鳥が見たい!
えっと、フェザーなんとかってやつ]
「暴雉嘴(フェザントベック)ね
いいよ。じゃあ早速演習所に行く?」
[やったー!いくいく!]
いつも面倒くさそうにしている彼はどこに行ったのかと思ったけど、おれの事を把握してくれているからこそそう言わずに協力してくれるんだと理解したおれは大きく頷いてその人、クザンの方に乗って一緒に演習所へ向かった
数年後に来てくれた時にはもうその傷が出来ていて目に景色を映すことをやめていたおっちゃんが深刻そうな顔で悩んでいたことをおれがいつもの調子で答えた内容が本人曰くとても助かったらしく、その事を大恩に感じているらしい
[あの時のおれはホント深く考えずに答えただけなんだけどなぁ~]
「・・ですがそのお蔭であっしの覚悟は定まりやした。感謝してますよ?」
海軍の軍艦、その船首に近い甲板からだだっ広い海を見渡しながら不意に声に出して言うと・・隣にいてくれているおっちゃんも言葉の内容を察して笑みを浮かべながら答えてくれた
「・・・どうやら、着いたようですね」
[本当に音で分かるんだな]
軍艦が船着き場に着いた音を聞いてすぐに反応したおっちゃんの聞き耳の良さに驚く
「こういったものは感覚で覚えればよろしいもの
さ、参りましょうか」
[おう]
「では、船の管理は我々にお任せを!」
行ってらっしゃいませ!
とおっちゃんの部下らしき海兵に敬礼されながらおれは陸地に降りた。すると・・
「このような物騒な場所にいらしてくれるとは」
[世界を守ってくれている人達の集う場所に物騒なんて言葉を使うべきじゃないと思うぞ?]
「おや、元帥殿が直々に迎えてくれたんですかい?」
カモメに模られた飾りを海軍帽の上に載せている見事なアフロをしたおじさんの声に気付いたおっちゃんがその人に軽く頭を下げる
「通信で聞いた時には信じられなかったことをこうして自分の目で見る事で確信に変えたかったのでな」
[イッショウは嘘が嫌いな人だから信じてやればいいのに]
「それもそうだ
・・で、藤虎の報告が正しければ"レヴェンダ国などお前に関係する者全てに連絡などはしない事"を望んでいたな?」
[ああ、是非とも願いたい
ここにもそこまで長居をするつもりはないから海兵の秩序は守られると思う]
「こちらの都合を把握してくれているようだ、感謝する」
「ではあっしはこの辺で、またどこかでお逢いしましょう」
[ああ!]
また逢おうな♪
と元気に手を振りながらおれはアフロ頭のおじさんとイッショウと別れ、到着した場所"海軍本部"の探索を始めた
「では、元帥殿の執務室へ向かいながら此度の任務報告を致しやす」
「ああ、アマネと出会った際の流れも頼むぞ?」
「構いませんが、理解してくれていやすね?」
「・・・案ずるな、私の耳に入れておくだけだ」
「承知しました。お話しましょう」
海軍本部へ行きたいと望んだのはおれだけど、特にこれといった理由はなくただ本部内を見て回りたかったし
レヴェンダに来たことのある海兵と久々の話が出来ないかという本当に気ままな考えでやって来た
実際に本部内の長い廊下に差し掛かると沢山の海兵とすれ違うけどやっぱり"深々と頭を下げる人"と"不思議そうに首を傾げる人"の2種類に分かれてる光景が映る
[今んとこ首傾げてる人の方が多そうだな・・お?]
「あ~ららら、この場所に似合わない女性がいるじゃないの
連行されちゃったりした?」
[おれは悪い事はしてないぞ?
ここへはただの興味本位でやって来たんだ]
反対側からおれの方へ歩いて来ていたその人はやや早めにおれの存在に気付くと珍しいものを見たかのような顔をしながら足早に近寄ってきて問いかけてきた
その人はおれの2倍近くの背丈があるから何とか目線を同じくらいに出来ないかと近くの窓際に上る
[よい、しょ!]
「そういうマイペースな所も相変わらずだなぁ
・・おっと!」
[お!助かった♪]
気ままにいたいってのはおれの本心だからな♪
窓から落ちかけたおれへ手を伸ばし支えてくれたその人の言葉に笑い返しながら答える
「アンタはそういうことがいつでもできるから楽そうでいいねぇ」
["もうすぐ、それが終わりそう"だからここに遊びに来たんだ]
「・・・なるほどね、まあ後残りが無いようにな
俺にやってほしいことはあるかい?」
おれの言葉の意味を理解してくれたのか最初の言葉がやや真剣味を帯びた声になったその人が「出来る事がありゃやってあげるけど?」と最初の気楽な口調になって頭を掻きながら言ってくれたから
[じゃあアンタの能力で作られた鳥が見たい!
えっと、フェザーなんとかってやつ]
「暴雉嘴(フェザントベック)ね
いいよ。じゃあ早速演習所に行く?」
[やったー!いくいく!]
いつも面倒くさそうにしている彼はどこに行ったのかと思ったけど、おれの事を把握してくれているからこそそう言わずに協力してくれるんだと理解したおれは大きく頷いてその人、クザンの方に乗って一緒に演習所へ向かった