10日目
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[おっちゃん!]
「む?この声は・・?」
おれの声に気付いたおっちゃんがルーレット台からこっちへ視線を変えてくれた
目元にある痛々しい傷跡のせいで何も見る事の出来ない目がおれをみた
[相変わらず賭け事やって勝ち続けてるのか?
本当にすごい運だな♪]
「どこか聞き覚えのある声かと思いきやレヴェンダ国のお嬢さんじゃないですか
お久しゅうにございます」
「レヴェンダ国・・っていやァかの天竜人も御用達となっている特有の方法で作られる物が有名な・・?」
[おう!おれはそこの出身なんだ!
このおっちゃんはおれの国にあるカジノでもこうやって店を潰しちまうんじゃないかってほど稼いでたよな~?]
幼かったおれにとって衝撃的だったからよく覚えてるぞ
とあの時のように気さくに話しかけるおれにおっちゃんは嬉しそうに笑みを浮かべて聞いてくれている
「ここでも楽しませて頂いておるのですが、どうやらあっしの天運を面白がる見物人がいらっしゃるようなので勤しんでおりやした」
[ああ、沢山人がいるぞ?
おれもこの人だかりが気になって近寄って来た人の1人だけどな♪]
「へっへっへ、そりゃお嬢さんも運がよろしゅうございましたなあ」
[え?]
緩やかに笑うおっちゃんの雰囲気がどこか変わった気がしたから真顔に変えて次の言葉を待ってみると・・
「"あの方"の側近がこの島に来ておりやす、その気から察するに望んで逢いたいお方でもないんでしょう?」
[!?]
おっちゃんが意味のあるような声をしていた理由が十分過ぎるほどわかる言葉をおれにしか聞こえないような声で教えてくれた
「・・明らかに動揺されたところを見ると当たり、でございますかな?」
[・・ああ、それにもちょいと訳ありでな
何とかしてくれるのか?]
「お嬢さんには大きな恩がありやす
その一片をここで果たしましょう」
[助かるよ、だがその前に・・]
ガタッ!とおれは近くにあった椅子を持ってくるとおっちゃんの隣に腰かけて・・
[見せ物のシメとしておれの運ってのがまだ続くかをこのルーレットで見てやる!]
「!ほう、それはそれは最高の催しものですな♪
ではそんなお嬢さんに乗り、ここで儲けた金貨全部それに賭けましょう」
「「「おおぉ~~っ!!?」」」
[あはは、そりゃ責任重大だな‥
ま、やってみるさ♪]
おれの言葉にノってくれたおっちゃんに面白くなってきたと言わんばかりにあがる歓声を聞いてやれやれと軽く掻きながらおれは目の前に集中する
「さあベットの時間です、いかがいたしますか?」
[・・・・]
淡々としたディーラーの言葉におれはそっと目を閉じカラカラ…とルーレット台のマス目を転がり続ける球の音が聞こえてくるのを感じる
[決めた‥"黒の21番"だ!]
「「Σ!?」」
「色だけでなく・・」
「番号まで決めた!?」
「賭け主である貴方様もよろしいですか?」
「己が決めた言葉に変更などございません」
「では・・"締め切りです(ノーモアベット)"」
観客がまだ静かになりきってない中、唱えたディーラーの言葉に答えるように転がっている玉の速度が落ちていく・・
この後玉がおれが賭けた場所には止まってくれればおれの勝ち
カラカラ・・・カコッ!
「・・・いかがでございますか?」
「・・・黒の」
「21番…?」
「「「・・・・・」」」
うおおぉぉぉっ!!!?
すげえぇぇっ!!?
少し間の空いた後、皆が注目している玉が乗っているマスを見てさっきの倍以上の大きな歓声が上がった
「天は貴方の味方なようですね」
[なら運が味方である内に遠くに移動しなきゃな]
「ではあっしの船に乗ってくだせぇ、すぐに出航させましょう」
[そうだな、頼むイッショウ]
その頃・・・
「長らくお会いしていなかった貴方から"彼女"の気が濃く残っておりますね
今はどこにおられるかご存じで?」
「知っていたとしても、あの子はまだ帰る事を望んじゃいない」
だから君に教えるわけにはいかないね☆
「・・貴方も彼女の行方を探っていたようなので仲間として視界に入れていたのですがね…」
「ぼくは彼女の願いを最優先にしているだけさ、キミ達と違ってそれを行う為に荒療治な事をするつもりはない
・・・それでもぼくから何かを聞き出そうものなら」
ぼくを跪かせてからにしてごらんよストラ君?
と以前にアマネと楽しそうに話をしていて、今や自分の目の前に立ちはだかっている高身長の青年にキャベンディッシュは静かに剣を鞘から引き抜きながら問いかけた
「む?この声は・・?」
おれの声に気付いたおっちゃんがルーレット台からこっちへ視線を変えてくれた
目元にある痛々しい傷跡のせいで何も見る事の出来ない目がおれをみた
[相変わらず賭け事やって勝ち続けてるのか?
本当にすごい運だな♪]
「どこか聞き覚えのある声かと思いきやレヴェンダ国のお嬢さんじゃないですか
お久しゅうにございます」
「レヴェンダ国・・っていやァかの天竜人も御用達となっている特有の方法で作られる物が有名な・・?」
[おう!おれはそこの出身なんだ!
このおっちゃんはおれの国にあるカジノでもこうやって店を潰しちまうんじゃないかってほど稼いでたよな~?]
幼かったおれにとって衝撃的だったからよく覚えてるぞ
とあの時のように気さくに話しかけるおれにおっちゃんは嬉しそうに笑みを浮かべて聞いてくれている
「ここでも楽しませて頂いておるのですが、どうやらあっしの天運を面白がる見物人がいらっしゃるようなので勤しんでおりやした」
[ああ、沢山人がいるぞ?
おれもこの人だかりが気になって近寄って来た人の1人だけどな♪]
「へっへっへ、そりゃお嬢さんも運がよろしゅうございましたなあ」
[え?]
緩やかに笑うおっちゃんの雰囲気がどこか変わった気がしたから真顔に変えて次の言葉を待ってみると・・
「"あの方"の側近がこの島に来ておりやす、その気から察するに望んで逢いたいお方でもないんでしょう?」
[!?]
おっちゃんが意味のあるような声をしていた理由が十分過ぎるほどわかる言葉をおれにしか聞こえないような声で教えてくれた
「・・明らかに動揺されたところを見ると当たり、でございますかな?」
[・・ああ、それにもちょいと訳ありでな
何とかしてくれるのか?]
「お嬢さんには大きな恩がありやす
その一片をここで果たしましょう」
[助かるよ、だがその前に・・]
ガタッ!とおれは近くにあった椅子を持ってくるとおっちゃんの隣に腰かけて・・
[見せ物のシメとしておれの運ってのがまだ続くかをこのルーレットで見てやる!]
「!ほう、それはそれは最高の催しものですな♪
ではそんなお嬢さんに乗り、ここで儲けた金貨全部それに賭けましょう」
「「「おおぉ~~っ!!?」」」
[あはは、そりゃ責任重大だな‥
ま、やってみるさ♪]
おれの言葉にノってくれたおっちゃんに面白くなってきたと言わんばかりにあがる歓声を聞いてやれやれと軽く掻きながらおれは目の前に集中する
「さあベットの時間です、いかがいたしますか?」
[・・・・]
淡々としたディーラーの言葉におれはそっと目を閉じカラカラ…とルーレット台のマス目を転がり続ける球の音が聞こえてくるのを感じる
[決めた‥"黒の21番"だ!]
「「Σ!?」」
「色だけでなく・・」
「番号まで決めた!?」
「賭け主である貴方様もよろしいですか?」
「己が決めた言葉に変更などございません」
「では・・"締め切りです(ノーモアベット)"」
観客がまだ静かになりきってない中、唱えたディーラーの言葉に答えるように転がっている玉の速度が落ちていく・・
この後玉がおれが賭けた場所には止まってくれればおれの勝ち
カラカラ・・・カコッ!
「・・・いかがでございますか?」
「・・・黒の」
「21番…?」
「「「・・・・・」」」
うおおぉぉぉっ!!!?
すげえぇぇっ!!?
少し間の空いた後、皆が注目している玉が乗っているマスを見てさっきの倍以上の大きな歓声が上がった
「天は貴方の味方なようですね」
[なら運が味方である内に遠くに移動しなきゃな]
「ではあっしの船に乗ってくだせぇ、すぐに出航させましょう」
[そうだな、頼むイッショウ]
その頃・・・
「長らくお会いしていなかった貴方から"彼女"の気が濃く残っておりますね
今はどこにおられるかご存じで?」
「知っていたとしても、あの子はまだ帰る事を望んじゃいない」
だから君に教えるわけにはいかないね☆
「・・貴方も彼女の行方を探っていたようなので仲間として視界に入れていたのですがね…」
「ぼくは彼女の願いを最優先にしているだけさ、キミ達と違ってそれを行う為に荒療治な事をするつもりはない
・・・それでもぼくから何かを聞き出そうものなら」
ぼくを跪かせてからにしてごらんよストラ君?
と以前にアマネと楽しそうに話をしていて、今や自分の目の前に立ちはだかっている高身長の青年にキャベンディッシュは静かに剣を鞘から引き抜きながら問いかけた