8日目
名前変換
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「特に何もなさそうだな・・・」
「お前知らないのか?」
"立ち入り禁止"と書かれたプレートをかけている部屋の前で耳を立てながら言った仲間の言葉に意外そうな声を上げた別の男性
「何がだ?」
「…ああ、そういやお前新人だったな
なら彼女を知らないのも無理はない」
「・・なんか馬鹿にされた気がする」
「まあ気にすんなww」
カラカラと笑った後新人の彼に2人の関係についての説明を始める
「あの子はアマネといってな?
凄く平穏な島の住民なんだが、なぜかビッグ・マムは彼女の事を気に入っているらしく何度か自分のパーティに招いたりしてるんだ」
「!?あんな小柄な子が?」
信じられないといった様子で新人の彼はプレートの吊るされたドアへ向き直した
その室内では・・・
[ほんと美味しそうに食べるな!
おれも作り甲斐があるよ]
「お前の作る菓子の甘さは絶品だ
もし店を出すのなら毎日通ってやってもいいくらいにな」
ムシャムシャと音を立てながら豪快にテーブルに並べられたお菓子の山を食べているカタクリとその近くにさっき落下した自分を受け止めてくれたのと同じ形の物の上に乗って楽しそうに会話をするアマネの姿がある
[アハハ、気持ちはありがたいが食べてくれる奴が限られてるから遠慮しておこうかな?]
「・・・で、話を変えるがなぜあの2人に捕まっていた?
"声"を聴いた限りでは好きで傍にいたわけではないみたいだが」
[カイドウにおれを逢わせたくて攫おうとしたらしい
攫われる前はさらに別の海賊の船に乗ってたんだけどな]
"カイドウ"
その名前が出てカタクリはやや顔を強張らせる
アマネもその変化に気付くも何も言わない
「逢わせたい理由は?」
[特にないんじゃないか?
あるとすればこうやって甘い物を作らせるつもりだったみたいだけど]
「そんなの"使わず"ともお前が酷い目に遭うのが目に見えている筈だ」
[逢わせたい人物であってもおれは他人だから、そうなっても別にいいという考えだと思う]
「身勝手な奴らだ」
[それはカタクリ達もだろ?]
どちらも海賊なんだし♪
と笑みを浮かべながら言うアマネに「まぁな」と短く答え
「だが、俺は少なくともお前にはそんなあしらい方はしない」
[それはスズが気に入っているからか?]
「ママだけじゃない俺も気に入っている」
こうやって、俺の口を見ても怖がったりしないからな
そう言って一旦食べるのをやめ、アマネへ頬近くまで避けた口元を見せてニヤリと笑う
それを見て彼女は白い物から床へ降りるとテーブルに置かれているタオルのような物をとりながらカタクリへ近寄り・・・
[口が汚れたまま笑うのは少し汚いぞ?]
「!ああ、すまないな」
自分の何倍も背の高い彼の身体を木登りするようによじ登っていき、口元をそのタオルで拭く
[その口がなぜそうなったのかは知らないけどそれくらいじゃおれはカタクリを避けたりしない]
「お前は自分の料理を食ってくれるからだな?
ならお互いにお互いが感謝する所があるようだ」
[だな♪・・お?]
笑うアマネの背後からその白いものが奇妙な動きをしながら近寄り、彼女の背中に触れるとニュルル‥とさっきいた場所まで引っ付けた状態で戻った
「何もしていない時なら構わないが食事をしている今は駄目だ。お前が汚れてしまう」
[カタクリは優しいな♪
・・・そうだ!]
「?」
[お前達はこれからスズの所へ戻るんだろ?]
「お前をどこかの島へ降ろしてからそうするつもりだが?」
折角だ!おれもカタクリ達と一緒にスズの所へ行く♪
この言葉にカタクリは僅かに目を見開いて驚き
「来てくれるのか?」
[カタクリと同じようにおれが作る料理をおいしそうに食べてくれる人の1人だし、お前が食べてる姿見てたらスズのその顔を見てみたくなったんだ♪いいか?]
「勿論構わない、ママも喜ぶ
すぐに報告させる」
不器用ながらもどこか嬉しそうな表情を見せたカタクリはファーで口元を隠しながら部屋を出て部下に指示を出しに行った
[・・・子沢山でも色んな家族構成とか過去とかあるだろうけど
どこも母さんが大事なんだな…]
1人残されたアマネは意味深げにボソリと呟いた・・・
「お前知らないのか?」
"立ち入り禁止"と書かれたプレートをかけている部屋の前で耳を立てながら言った仲間の言葉に意外そうな声を上げた別の男性
「何がだ?」
「…ああ、そういやお前新人だったな
なら彼女を知らないのも無理はない」
「・・なんか馬鹿にされた気がする」
「まあ気にすんなww」
カラカラと笑った後新人の彼に2人の関係についての説明を始める
「あの子はアマネといってな?
凄く平穏な島の住民なんだが、なぜかビッグ・マムは彼女の事を気に入っているらしく何度か自分のパーティに招いたりしてるんだ」
「!?あんな小柄な子が?」
信じられないといった様子で新人の彼はプレートの吊るされたドアへ向き直した
その室内では・・・
[ほんと美味しそうに食べるな!
おれも作り甲斐があるよ]
「お前の作る菓子の甘さは絶品だ
もし店を出すのなら毎日通ってやってもいいくらいにな」
ムシャムシャと音を立てながら豪快にテーブルに並べられたお菓子の山を食べているカタクリとその近くにさっき落下した自分を受け止めてくれたのと同じ形の物の上に乗って楽しそうに会話をするアマネの姿がある
[アハハ、気持ちはありがたいが食べてくれる奴が限られてるから遠慮しておこうかな?]
「・・・で、話を変えるがなぜあの2人に捕まっていた?
"声"を聴いた限りでは好きで傍にいたわけではないみたいだが」
[カイドウにおれを逢わせたくて攫おうとしたらしい
攫われる前はさらに別の海賊の船に乗ってたんだけどな]
"カイドウ"
その名前が出てカタクリはやや顔を強張らせる
アマネもその変化に気付くも何も言わない
「逢わせたい理由は?」
[特にないんじゃないか?
あるとすればこうやって甘い物を作らせるつもりだったみたいだけど]
「そんなの"使わず"ともお前が酷い目に遭うのが目に見えている筈だ」
[逢わせたい人物であってもおれは他人だから、そうなっても別にいいという考えだと思う]
「身勝手な奴らだ」
[それはカタクリ達もだろ?]
どちらも海賊なんだし♪
と笑みを浮かべながら言うアマネに「まぁな」と短く答え
「だが、俺は少なくともお前にはそんなあしらい方はしない」
[それはスズが気に入っているからか?]
「ママだけじゃない俺も気に入っている」
こうやって、俺の口を見ても怖がったりしないからな
そう言って一旦食べるのをやめ、アマネへ頬近くまで避けた口元を見せてニヤリと笑う
それを見て彼女は白い物から床へ降りるとテーブルに置かれているタオルのような物をとりながらカタクリへ近寄り・・・
[口が汚れたまま笑うのは少し汚いぞ?]
「!ああ、すまないな」
自分の何倍も背の高い彼の身体を木登りするようによじ登っていき、口元をそのタオルで拭く
[その口がなぜそうなったのかは知らないけどそれくらいじゃおれはカタクリを避けたりしない]
「お前は自分の料理を食ってくれるからだな?
ならお互いにお互いが感謝する所があるようだ」
[だな♪・・お?]
笑うアマネの背後からその白いものが奇妙な動きをしながら近寄り、彼女の背中に触れるとニュルル‥とさっきいた場所まで引っ付けた状態で戻った
「何もしていない時なら構わないが食事をしている今は駄目だ。お前が汚れてしまう」
[カタクリは優しいな♪
・・・そうだ!]
「?」
[お前達はこれからスズの所へ戻るんだろ?]
「お前をどこかの島へ降ろしてからそうするつもりだが?」
折角だ!おれもカタクリ達と一緒にスズの所へ行く♪
この言葉にカタクリは僅かに目を見開いて驚き
「来てくれるのか?」
[カタクリと同じようにおれが作る料理をおいしそうに食べてくれる人の1人だし、お前が食べてる姿見てたらスズのその顔を見てみたくなったんだ♪いいか?]
「勿論構わない、ママも喜ぶ
すぐに報告させる」
不器用ながらもどこか嬉しそうな表情を見せたカタクリはファーで口元を隠しながら部屋を出て部下に指示を出しに行った
[・・・子沢山でも色んな家族構成とか過去とかあるだろうけど
どこも母さんが大事なんだな…]
1人残されたアマネは意味深げにボソリと呟いた・・・