7日目
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威圧の力を持ち100万人に1人が得る事の出来るという覇気、覇王色
少々民族風な刺繍が施されたローブから僅かに覗いた顔は若干ユースタス屋と似たような目つきをしている
そんな覇気の力を使い、この戦いを一瞬で終わらせてみせた男はどうやらアマネの事を知っていて本人もコイツの事を知っているみたいだ
[お疲れ様!相変わらず凄い"威圧"の力だな]
「!」
苛々しているのを隠す気のない態度で気を失っている敵を見下している男にアマネが声をかけると
ソイツはハッと顔をあげてアマネを見たが・・・
その時の顔はさっきまでとは打って変わり、目を輝かせて喜びとしての興奮を抑えきれないようなものになって
「そうか!?強くなってたか!?
そう言ってくれると嬉しいぜ♪」
ガバァッ!!
と覆いかぶさるようにアマネに抱き着いた
「お、おい!お前が誰だか知らないが身長差を考えろ!」
「ア‶ア?」
ほぼ後ろへ反る体勢になっているアマネを気遣い、男へ声をかけたシャチに威圧の力を出した時と同じ極悪面に変わり背の低いアイツを見下すが
[こらこら、彼らはおれがお世話になってる船の人達なんだ
そうやってガンつけちゃ駄目だぞ]
「・・・姉貴がそう言うなら」
アマネに言われしぶしぶといった形で大人しくなる男
・・・ちょっとまて、今ソイツなんて言った?
「姉貴・・だと?」
[そうだ♪]
俺が短く聞いた言葉に頷いたアマネは片手で男を示し、紹介をしてくれた
[この子の名前はフォルク、さっきも言ったようにおれの弟で持ってる力はハシビロコウの"威圧"だ]
「姉貴に手ェだしたらタダじゃおかねェからな!覚悟しとけよ!」
今にも俺達の方へ飛びかかって来そうな勢いだが、姉である彼女に言われたからかそれをしようとしない所を見ると相当誠実な奴らしい
[ちなみにフォルクはおれと違って対人戦には長けてるから怒らせない方が身のためだぞ?]
「何言ってるんだ姉貴・・俺はまだまだだぜ?」
[はは、おれには謙遜する所も相変わらずか?
変化なく元気にやってるみたいで安心した♪]
フォルクと呼ばれた弟を笑いかけながら言った後何かを思いついたように目を大きくさせて
[そうだ!今日はこの船に泊まれよ?
久々に色んな話をしようぜ♪]
「え!いいのか!?」
[勿論だ♪
いいよな?ロー?]
笑顔で聞いてくるアマネとその隣でおれを睨むように見つめてくるフォルク
姉に対する猫かぶりようが凄いな…
「・・・まあ、お前もアマネのいた島からずっと飛んで来たなら長い空の旅で疲れただろ?許可してやる」
「!」
[ありがとな♪]
この言葉に少し目を張って驚くフォルクと許可してくれたことに喜ぶアマネに俺も笑みがこぼれたが・・・
[じゃあ後で物置から枕と毛布出さないとな!]
「あ、いいよ姉貴
それぐらい俺がやるから部屋へ案内してくれ」
[おう!]
この会話を聞いてまさかとは思ったが、それを俺が問いかける前に船内へと入る直前にアマネが口を開き
[・・・あ、フォルクはおれと同じ部屋で寝るんでそこんとこよろしくな?]
「俺と姉貴のくつろぎタイムを絶対ェ邪魔すんじゃねェぞ!?」
パタン
「「「・・・ハアァァァア!!?」」」
まさかな予感が的中してた事に俺以外のクルー達が驚きの声を上げた
~~~~~~~~~~~~~~~
「おー!いい感じの部屋じゃねェか!」
[だろ?おれも結構気に入ってる♪]
部屋へ案内するとインテリアを見渡しながら褒めてくれたフォルクに素直に嬉しくなって頷きながら答える
「・・・なあ姉貴」
[なんだ?]
「俺達の島から離れたのはどうしてなんだ?」
いなくなって数日後に手紙が届いたし、ストラから証明写真を見せてもらったから無事だと言う事は判ってたけどさ
どうしても気になってよ・・
寝る場所の設置をしていたおれに聞こえたどこか気弱そうに話すフォルクの声におれは手を止めて彼を見ると
フォルクは切なそうな顔をしていた
「アイツらに攫われたにしても姉貴をこれ以上にないほど自由にさせてるし、姉貴も姉貴でこの船の船長みたいな奴に平然と聞いてるしよ」
それに・・・姉貴だったら攫われても抜け出せる方法はあるんだ
こうやって自由なら尚更その方法なんてたくさん見つかる
「なのに、何でここから出ようとしないんだ?」
[・・・フォルク、その顔から物語ってる気持ちを察して答えるけどな?
おれは決して"お前ら"兄弟と共にいるのが嫌で大人しく攫われたわけじゃないぞ?]
「っ、じゃあどうして…?」
おれが島から出ていったのは自分のせいじゃない
それを聞いて少しばかり顔の強張りが消えた彼にフワッと目を細めながら笑みを浮かべて口を開く
[フォルクは知ってるだろ?
おれにはもう時間が残されてないんだ]
「・・・・」
[その時間の中のほんの少しでもこうやって自由に生きたかった
だからおれはこの船に攫われたんだ]
「この船が、そうさせてくれる場所じゃなかったらどうするつもりだったんだよ?」
[その時はその時だ
・・・と言いたいが、ちょっと違うな]
「なら、なんなんだ…?」
"「突然攫っちまって悪かった‥」"
"「だが俺達はお前に危害を加えたくて行動を起こしたわけじゃない・・・」"
"「今、ここから逃がすわけにはいかねェが
それ以外の事は自由にしていい」"
"「急に言われて困るだろうが・・・俺の事は信用してくれ」"
おれは攫われた時の事を思い出し・・・
[あいつなら・・ローが率いる船なら自ら攫ったやつを不自由にしないだろうなって思った!]
理由なんて特にない!
[おれの勘だ!]
威張るようにして言い切ったおれをみてフォルクは少し驚いた顔をしたが、すぐにその表情は笑みへと変わって
「姉貴の勘、か・・・
ほんと、そういう所も相変わらずだな‥」
そう呟くように言ったフォルクに[変化することも大切だけど、変わらない事も大事だぞ?]と笑った
少々民族風な刺繍が施されたローブから僅かに覗いた顔は若干ユースタス屋と似たような目つきをしている
そんな覇気の力を使い、この戦いを一瞬で終わらせてみせた男はどうやらアマネの事を知っていて本人もコイツの事を知っているみたいだ
[お疲れ様!相変わらず凄い"威圧"の力だな]
「!」
苛々しているのを隠す気のない態度で気を失っている敵を見下している男にアマネが声をかけると
ソイツはハッと顔をあげてアマネを見たが・・・
その時の顔はさっきまでとは打って変わり、目を輝かせて喜びとしての興奮を抑えきれないようなものになって
「そうか!?強くなってたか!?
そう言ってくれると嬉しいぜ♪」
ガバァッ!!
と覆いかぶさるようにアマネに抱き着いた
「お、おい!お前が誰だか知らないが身長差を考えろ!」
「ア‶ア?」
ほぼ後ろへ反る体勢になっているアマネを気遣い、男へ声をかけたシャチに威圧の力を出した時と同じ極悪面に変わり背の低いアイツを見下すが
[こらこら、彼らはおれがお世話になってる船の人達なんだ
そうやってガンつけちゃ駄目だぞ]
「・・・姉貴がそう言うなら」
アマネに言われしぶしぶといった形で大人しくなる男
・・・ちょっとまて、今ソイツなんて言った?
「姉貴・・だと?」
[そうだ♪]
俺が短く聞いた言葉に頷いたアマネは片手で男を示し、紹介をしてくれた
[この子の名前はフォルク、さっきも言ったようにおれの弟で持ってる力はハシビロコウの"威圧"だ]
「姉貴に手ェだしたらタダじゃおかねェからな!覚悟しとけよ!」
今にも俺達の方へ飛びかかって来そうな勢いだが、姉である彼女に言われたからかそれをしようとしない所を見ると相当誠実な奴らしい
[ちなみにフォルクはおれと違って対人戦には長けてるから怒らせない方が身のためだぞ?]
「何言ってるんだ姉貴・・俺はまだまだだぜ?」
[はは、おれには謙遜する所も相変わらずか?
変化なく元気にやってるみたいで安心した♪]
フォルクと呼ばれた弟を笑いかけながら言った後何かを思いついたように目を大きくさせて
[そうだ!今日はこの船に泊まれよ?
久々に色んな話をしようぜ♪]
「え!いいのか!?」
[勿論だ♪
いいよな?ロー?]
笑顔で聞いてくるアマネとその隣でおれを睨むように見つめてくるフォルク
姉に対する猫かぶりようが凄いな…
「・・・まあ、お前もアマネのいた島からずっと飛んで来たなら長い空の旅で疲れただろ?許可してやる」
「!」
[ありがとな♪]
この言葉に少し目を張って驚くフォルクと許可してくれたことに喜ぶアマネに俺も笑みがこぼれたが・・・
[じゃあ後で物置から枕と毛布出さないとな!]
「あ、いいよ姉貴
それぐらい俺がやるから部屋へ案内してくれ」
[おう!]
この会話を聞いてまさかとは思ったが、それを俺が問いかける前に船内へと入る直前にアマネが口を開き
[・・・あ、フォルクはおれと同じ部屋で寝るんでそこんとこよろしくな?]
「俺と姉貴のくつろぎタイムを絶対ェ邪魔すんじゃねェぞ!?」
パタン
「「「・・・ハアァァァア!!?」」」
まさかな予感が的中してた事に俺以外のクルー達が驚きの声を上げた
~~~~~~~~~~~~~~~
「おー!いい感じの部屋じゃねェか!」
[だろ?おれも結構気に入ってる♪]
部屋へ案内するとインテリアを見渡しながら褒めてくれたフォルクに素直に嬉しくなって頷きながら答える
「・・・なあ姉貴」
[なんだ?]
「俺達の島から離れたのはどうしてなんだ?」
いなくなって数日後に手紙が届いたし、ストラから証明写真を見せてもらったから無事だと言う事は判ってたけどさ
どうしても気になってよ・・
寝る場所の設置をしていたおれに聞こえたどこか気弱そうに話すフォルクの声におれは手を止めて彼を見ると
フォルクは切なそうな顔をしていた
「アイツらに攫われたにしても姉貴をこれ以上にないほど自由にさせてるし、姉貴も姉貴でこの船の船長みたいな奴に平然と聞いてるしよ」
それに・・・姉貴だったら攫われても抜け出せる方法はあるんだ
こうやって自由なら尚更その方法なんてたくさん見つかる
「なのに、何でここから出ようとしないんだ?」
[・・・フォルク、その顔から物語ってる気持ちを察して答えるけどな?
おれは決して"お前ら"兄弟と共にいるのが嫌で大人しく攫われたわけじゃないぞ?]
「っ、じゃあどうして…?」
おれが島から出ていったのは自分のせいじゃない
それを聞いて少しばかり顔の強張りが消えた彼にフワッと目を細めながら笑みを浮かべて口を開く
[フォルクは知ってるだろ?
おれにはもう時間が残されてないんだ]
「・・・・」
[その時間の中のほんの少しでもこうやって自由に生きたかった
だからおれはこの船に攫われたんだ]
「この船が、そうさせてくれる場所じゃなかったらどうするつもりだったんだよ?」
[その時はその時だ
・・・と言いたいが、ちょっと違うな]
「なら、なんなんだ…?」
"「突然攫っちまって悪かった‥」"
"「だが俺達はお前に危害を加えたくて行動を起こしたわけじゃない・・・」"
"「今、ここから逃がすわけにはいかねェが
それ以外の事は自由にしていい」"
"「急に言われて困るだろうが・・・俺の事は信用してくれ」"
おれは攫われた時の事を思い出し・・・
[あいつなら・・ローが率いる船なら自ら攫ったやつを不自由にしないだろうなって思った!]
理由なんて特にない!
[おれの勘だ!]
威張るようにして言い切ったおれをみてフォルクは少し驚いた顔をしたが、すぐにその表情は笑みへと変わって
「姉貴の勘、か・・・
ほんと、そういう所も相変わらずだな‥」
そう呟くように言ったフォルクに[変化することも大切だけど、変わらない事も大事だぞ?]と笑った