1日目
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まだ朝と呼ぶには早い水平線から太陽がのぞき始めるころ…
だんだん強くなっていく日光をただっ広い海上でポツンと浮かぶ一隻の黄色い潜水艦
ニタリと不気味な笑みを浮かべてる独特なドクロマークが描かれている船の船内…
まだ早朝というにも早いであろうこの時間に歩く者などいないと思われたが・・・
「・・・・」
白黒のダルメシアン柄のキャスケット帽、マストにも書かれていたマークが描かれた首元がモフモフ素材で出来た服をきた男性が迷うことなく真っ直ぐに廊下を突き進み、一つの部屋の前で止まる
彼はノックをしようかと躊躇ったが、ドアを叩かずドアノブに手をかけそのまま室内へと入っていく
部屋の中はエスニック調の雰囲気が漂っていて、スンと軽く匂いを嗅いでもそのイメージにあった香りが鼻をくすぐる
部屋の中に入ってもその足の歩みは止めず、ただ・・あまり足音は立てないよう気を付けながら部屋にぶら下がっているハンモックに近づく
背の高い彼にとって目線よりやや低めにかけられているそのハンモックを覗くと、萌葱色の毛布に包まって静かな寝息を立てて眠っている幼い顔をした女性
「・・・・」
男性は彼女の存在を視界に入れるとかぶっていた帽子を取りながら・・・
ぽすん
と腰を折り、彼女の首元に顔を埋めた
そこから何かをする事もなくじっとしていると[う・・ん?]と寝起き特有の掠れ声と共に女性が薄く目を開け、自分に上半身だけ覆いかぶさるようにしている男性を見るとふっと表情を綻ばせ・・・
[ろぉもすこしやすも・・・]
胸元に埋めている彼の頭をぽんぽんと軽く叩きながら今にも夢の世界へ行きそうな口調で言う彼女
「・・・そうだな」
彼も彼でそんな彼女の言葉に小さく頷くと上半身はそのままで下半身だけを器用に動かし、同じハンモックへ寝そべる
[どぉしたぁ?
めがさめたのか?]
目を閉じたままゆったりとした口調で問いかける彼女は眠気が続いているせいかぎこちない仕草で彼の頭をゆっくりと撫でている
「ただ・・アマネが恋しかっただけだ」
[そぉかそか‥]
大人しく撫でられながら答える彼の言葉にうっすらと笑みを浮かべた後大きな欠伸を一つして
[わるぃ・・ろぉとはなしてやりたいけど・・・]
「気にしなくていい、俺が勝手に来ただけだ
お前はもう少し寝ていろ」
[そぅか、いたいだけいてもいいからな?]
「ああ」
自分の問いかけに頷いたのを見た彼女は深呼吸をゆっくりした後、夢の世界へと旅立っていった
「・・・相変わらずな対応だな」
眠ったのを確認した後、彼はぼそりと口を開く
俺がこうして来てやってもその度にお前が取る行動は同じ・・・
「それはお前が俺を信じきってるからか?」
答えることはないのを判っていながらも問いかけつつ彼は彼女の髪の毛に触れそっと撫でる…
寝ぐせでなくともはねているが、サラッとした髪が彼の指の間をすり抜けていく・・・
[んむ・・]
「Σ!?」
不意に撫でている手を彼女が取ったことで目を見開く彼だが、少ししても目を覚ます様子がなく取られた自分の手を両手で挟むように持って眠り続ける彼女
「・・・全く」
俺はお前に振り回されてばかりだ・・・
だが悪い気はしねェ
こうしてお前に触れられるのも
俺の気が振り回されちまってても
嫌な気なんてこれっぽっちもしねェ・・・
お前は俺の事なんて何とも思ってないんだろうがな・・・
俺は・・・
ぼやくように言いながら握られている手を優しく握り返してその言葉の続きを示す
「・・・」
彼はジッと眠る彼女をそれはもう愛しそうにみつめる
「・・・さて、そろそろ行くか」
しばらく見つめた後、そう呟きハンモックから静かに降りたつ
「また後でな」
優しい口調をかけると彼は部屋から出ていった
だんだん強くなっていく日光をただっ広い海上でポツンと浮かぶ一隻の黄色い潜水艦
ニタリと不気味な笑みを浮かべてる独特なドクロマークが描かれている船の船内…
まだ早朝というにも早いであろうこの時間に歩く者などいないと思われたが・・・
「・・・・」
白黒のダルメシアン柄のキャスケット帽、マストにも書かれていたマークが描かれた首元がモフモフ素材で出来た服をきた男性が迷うことなく真っ直ぐに廊下を突き進み、一つの部屋の前で止まる
彼はノックをしようかと躊躇ったが、ドアを叩かずドアノブに手をかけそのまま室内へと入っていく
部屋の中はエスニック調の雰囲気が漂っていて、スンと軽く匂いを嗅いでもそのイメージにあった香りが鼻をくすぐる
部屋の中に入ってもその足の歩みは止めず、ただ・・あまり足音は立てないよう気を付けながら部屋にぶら下がっているハンモックに近づく
背の高い彼にとって目線よりやや低めにかけられているそのハンモックを覗くと、萌葱色の毛布に包まって静かな寝息を立てて眠っている幼い顔をした女性
「・・・・」
男性は彼女の存在を視界に入れるとかぶっていた帽子を取りながら・・・
ぽすん
と腰を折り、彼女の首元に顔を埋めた
そこから何かをする事もなくじっとしていると[う・・ん?]と寝起き特有の掠れ声と共に女性が薄く目を開け、自分に上半身だけ覆いかぶさるようにしている男性を見るとふっと表情を綻ばせ・・・
[ろぉもすこしやすも・・・]
胸元に埋めている彼の頭をぽんぽんと軽く叩きながら今にも夢の世界へ行きそうな口調で言う彼女
「・・・そうだな」
彼も彼でそんな彼女の言葉に小さく頷くと上半身はそのままで下半身だけを器用に動かし、同じハンモックへ寝そべる
[どぉしたぁ?
めがさめたのか?]
目を閉じたままゆったりとした口調で問いかける彼女は眠気が続いているせいかぎこちない仕草で彼の頭をゆっくりと撫でている
「ただ・・アマネが恋しかっただけだ」
[そぉかそか‥]
大人しく撫でられながら答える彼の言葉にうっすらと笑みを浮かべた後大きな欠伸を一つして
[わるぃ・・ろぉとはなしてやりたいけど・・・]
「気にしなくていい、俺が勝手に来ただけだ
お前はもう少し寝ていろ」
[そぅか、いたいだけいてもいいからな?]
「ああ」
自分の問いかけに頷いたのを見た彼女は深呼吸をゆっくりした後、夢の世界へと旅立っていった
「・・・相変わらずな対応だな」
眠ったのを確認した後、彼はぼそりと口を開く
俺がこうして来てやってもその度にお前が取る行動は同じ・・・
「それはお前が俺を信じきってるからか?」
答えることはないのを判っていながらも問いかけつつ彼は彼女の髪の毛に触れそっと撫でる…
寝ぐせでなくともはねているが、サラッとした髪が彼の指の間をすり抜けていく・・・
[んむ・・]
「Σ!?」
不意に撫でている手を彼女が取ったことで目を見開く彼だが、少ししても目を覚ます様子がなく取られた自分の手を両手で挟むように持って眠り続ける彼女
「・・・全く」
俺はお前に振り回されてばかりだ・・・
だが悪い気はしねェ
こうしてお前に触れられるのも
俺の気が振り回されちまってても
嫌な気なんてこれっぽっちもしねェ・・・
お前は俺の事なんて何とも思ってないんだろうがな・・・
俺は・・・
ぼやくように言いながら握られている手を優しく握り返してその言葉の続きを示す
「・・・」
彼はジッと眠る彼女をそれはもう愛しそうにみつめる
「・・・さて、そろそろ行くか」
しばらく見つめた後、そう呟きハンモックから静かに降りたつ
「また後でな」
優しい口調をかけると彼は部屋から出ていった