5日目
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[いやぁ~さっきは本当に助かった!ありがとな!]
「いえ、貴女様をお助けできてよかったです」
あれから2人は言葉を交わしながら昨日見つけた岩の元へやって来た
[あの岩の下なんだ]
「・・・確かに、僅かに力を感じますね」
[昨日は世話になってる船の船長に移動させてもらったんだけど]
「ではここは僕がやりましょう」
アマネにストラと呼ばれた男性が言いながらその岩に近づくや自分の掌を岩に乗せた
するとみるみるうちに悪党の時と同じ音を立てて岩が溶けていく
[本当にお前のそれの威力は凄いなぁ~!
いつ見てもビックリするよ]
「殺傷力が無ければこの力の意味などありませんので‥さて、穴が空きましたよ?」
[おう!]
完全に溶け空洞となった場所に軽い動作で下へ降りていったアマネを見送ったあとストラも後を追うように空洞の中へ飛び下りる
「これは立派なものですね」
[岩の置き方も少し不自然だったし、これを読める人が隠したのかな?]
「そう考えるのが妥当かと」
他のものに読まれてはならないと察し、隠蔽作業を行ったのでしょう
と空洞の中にあったキューブ状の藍色の石碑のようなものに触れるストラ
[ははっ]
「?」
[流石にこの石はお前の力でも溶けないか?]
「ご冗談を、溶かすのが勿体無いだけですよ」
この石碑、"歴史の本文(ポーネグリフ)"は貴重なので‥
[その船長が気付くことできてなくて分かったんだけど、おれ達以外にはこれの力を感じることが出来ないんだな]
「そうですよ?ですからあまりこの力を感じるなどと口外しない方が利口ですね」
貴女が肌身離さずつけているその首飾りの石は特に・・・
と顔だけをアマネへ向けて言い聞かせるように言葉を発したストラに頷きながら服の中からそれを取り出す
[我ながら呆気なく感情を乱しちまった…
触れた所でこれが何かなるってわけじゃないのにな]
「危機感を感じて避けたのは悪い事ではありません。ですが、あのような悪党にはますます引き寄せられるものになってしまう事違いありませんよ」
[大丈夫、もうそこまで反応しない]
「ご注意くださいね?」
会話が一区切りしたところでアマネは買ったばかりのカメラを取り出しパシャ!と石碑を一枚撮った
「そのカメラはこの島で買われたので?」
[そう、これ最新型のインスタントカメラらしくてさ・・ほらもう出て光景も見れるぞ?]
「これはなかなか♪」
貴女の力が含まれているのでますます高画質写真となりますね
とストラは笑みを浮かべながらアマネをみて、見られた彼女は頭を掻きながらヘラッと笑い
[その顔をやめろよ、さっきの悪党みたいだぞ?]
「おっと、これは失礼を」
[あ、この写真ストラも映ってるから持って帰って父さんに渡してくれ
俺が撮ったって言えばちゃんと逢ったって証明になるだろ?]
「そうですね、念には念をと言う事でサインを頂いてもよろしいですか?」
[ああ!]
頷いたアマネはその石を撮ったばかりの写真の裏面に近づけた
するとその写真の部分に薄い琥珀色が映ったように朧気に光を放つ
[これでいいか?]
「十分です、それより」
[ん?]
島にいた時よりもいい顔をされていますね
今の生活はそれほどに楽しいのですか?
[あっちが楽しくなかったって言いたいわけじゃないんだけどさ
やっぱり島の中にいるより外に出た方が色んなことが起こり易くて一日一日が飽きないんだ♪]
「・・では、今回は戻らないという選択でよろしいですか?」
[ハハハ♪やっぱり連れ戻しに来てたんだな?]
「貴女の父君の命ですので」
淡々と、だが悪党と話す時よりも全然優しさが含まれた口調で答えるストラにアマネもいつものように両手を頭の後ろに回して笑いながら話を続ける
[父さんも父さんだよな、おれは自由が好きだと言う事解ってるはずなのに・・・]
「お言葉ですが・・・」
[なんだ?]
「貴女様も自分にはあまり自由が残されていないことをお気付きの筈では・・?」
その問いかけに彼女はフッと目を細めて意味深そうな笑みを浮かべた
[まぁな、でもだからこそ
自由にできる時間があるならどんどん出来る事はやっておきたいんだ♪]
「そうですね・・家に帰れば少なからず10年ほどは行動範囲に規制が生じるかと思いますし」
[だろうなぁ、そこは想像できる
んであの父さんだろ?]
脱走してもすぐに捕まるイメージしか浮かんでこない!
[だからストラには悪いが今回は帰って父さんに怒られてくれるか?]
「かしこまりました」
[うん・・よし!
じゃあ地上に戻るか。ここ戻さないと]
「では、僕にお掴まりください
地上へと参りましょう」
ストラの言葉に頷いたアマネは彼の手を取る
それに小さく頷いた彼がもう片方の手を横から上へ流すように動かすと2人の身体は宙へ舞う
[その蜂の力も便利だよな~
"毒"と"浮遊"って羨ましいよ]
「ですが僕は王の名の付く立場ではありませんのでこの力は護る為に尽くすつもりです
護るという意味では貴女のカメレオンと同じですが?」
["透過"自体には力なんてないけどな]
「動物の力を使わずとも貴女には"あの力"が十分過ぎるほどに備わっているじゃありませんか」
[・・・いや、まだだよ]
地上へ着き、自分の掌を見ながらアマネは呟く・・・
[あの力にはいくらあっても足りない時が来る可能性がある
だから"十分"なんて言葉は駄目だ]
「それは失礼しました
最後に貴女の父へ言付けは?」
["健康と安全第一"]
「ふふっ、承りました」
ではまた、再び逢う時にも元気な顔をお見せくださいね?
と柔らかい笑みを浮かべながらストラは再び宙へ舞い、この島を去っていった
「いえ、貴女様をお助けできてよかったです」
あれから2人は言葉を交わしながら昨日見つけた岩の元へやって来た
[あの岩の下なんだ]
「・・・確かに、僅かに力を感じますね」
[昨日は世話になってる船の船長に移動させてもらったんだけど]
「ではここは僕がやりましょう」
アマネにストラと呼ばれた男性が言いながらその岩に近づくや自分の掌を岩に乗せた
するとみるみるうちに悪党の時と同じ音を立てて岩が溶けていく
[本当にお前のそれの威力は凄いなぁ~!
いつ見てもビックリするよ]
「殺傷力が無ければこの力の意味などありませんので‥さて、穴が空きましたよ?」
[おう!]
完全に溶け空洞となった場所に軽い動作で下へ降りていったアマネを見送ったあとストラも後を追うように空洞の中へ飛び下りる
「これは立派なものですね」
[岩の置き方も少し不自然だったし、これを読める人が隠したのかな?]
「そう考えるのが妥当かと」
他のものに読まれてはならないと察し、隠蔽作業を行ったのでしょう
と空洞の中にあったキューブ状の藍色の石碑のようなものに触れるストラ
[ははっ]
「?」
[流石にこの石はお前の力でも溶けないか?]
「ご冗談を、溶かすのが勿体無いだけですよ」
この石碑、"歴史の本文(ポーネグリフ)"は貴重なので‥
[その船長が気付くことできてなくて分かったんだけど、おれ達以外にはこれの力を感じることが出来ないんだな]
「そうですよ?ですからあまりこの力を感じるなどと口外しない方が利口ですね」
貴女が肌身離さずつけているその首飾りの石は特に・・・
と顔だけをアマネへ向けて言い聞かせるように言葉を発したストラに頷きながら服の中からそれを取り出す
[我ながら呆気なく感情を乱しちまった…
触れた所でこれが何かなるってわけじゃないのにな]
「危機感を感じて避けたのは悪い事ではありません。ですが、あのような悪党にはますます引き寄せられるものになってしまう事違いありませんよ」
[大丈夫、もうそこまで反応しない]
「ご注意くださいね?」
会話が一区切りしたところでアマネは買ったばかりのカメラを取り出しパシャ!と石碑を一枚撮った
「そのカメラはこの島で買われたので?」
[そう、これ最新型のインスタントカメラらしくてさ・・ほらもう出て光景も見れるぞ?]
「これはなかなか♪」
貴女の力が含まれているのでますます高画質写真となりますね
とストラは笑みを浮かべながらアマネをみて、見られた彼女は頭を掻きながらヘラッと笑い
[その顔をやめろよ、さっきの悪党みたいだぞ?]
「おっと、これは失礼を」
[あ、この写真ストラも映ってるから持って帰って父さんに渡してくれ
俺が撮ったって言えばちゃんと逢ったって証明になるだろ?]
「そうですね、念には念をと言う事でサインを頂いてもよろしいですか?」
[ああ!]
頷いたアマネはその石を撮ったばかりの写真の裏面に近づけた
するとその写真の部分に薄い琥珀色が映ったように朧気に光を放つ
[これでいいか?]
「十分です、それより」
[ん?]
島にいた時よりもいい顔をされていますね
今の生活はそれほどに楽しいのですか?
[あっちが楽しくなかったって言いたいわけじゃないんだけどさ
やっぱり島の中にいるより外に出た方が色んなことが起こり易くて一日一日が飽きないんだ♪]
「・・では、今回は戻らないという選択でよろしいですか?」
[ハハハ♪やっぱり連れ戻しに来てたんだな?]
「貴女の父君の命ですので」
淡々と、だが悪党と話す時よりも全然優しさが含まれた口調で答えるストラにアマネもいつものように両手を頭の後ろに回して笑いながら話を続ける
[父さんも父さんだよな、おれは自由が好きだと言う事解ってるはずなのに・・・]
「お言葉ですが・・・」
[なんだ?]
「貴女様も自分にはあまり自由が残されていないことをお気付きの筈では・・?」
その問いかけに彼女はフッと目を細めて意味深そうな笑みを浮かべた
[まぁな、でもだからこそ
自由にできる時間があるならどんどん出来る事はやっておきたいんだ♪]
「そうですね・・家に帰れば少なからず10年ほどは行動範囲に規制が生じるかと思いますし」
[だろうなぁ、そこは想像できる
んであの父さんだろ?]
脱走してもすぐに捕まるイメージしか浮かんでこない!
[だからストラには悪いが今回は帰って父さんに怒られてくれるか?]
「かしこまりました」
[うん・・よし!
じゃあ地上に戻るか。ここ戻さないと]
「では、僕にお掴まりください
地上へと参りましょう」
ストラの言葉に頷いたアマネは彼の手を取る
それに小さく頷いた彼がもう片方の手を横から上へ流すように動かすと2人の身体は宙へ舞う
[その蜂の力も便利だよな~
"毒"と"浮遊"って羨ましいよ]
「ですが僕は王の名の付く立場ではありませんのでこの力は護る為に尽くすつもりです
護るという意味では貴女のカメレオンと同じですが?」
["透過"自体には力なんてないけどな]
「動物の力を使わずとも貴女には"あの力"が十分過ぎるほどに備わっているじゃありませんか」
[・・・いや、まだだよ]
地上へ着き、自分の掌を見ながらアマネは呟く・・・
[あの力にはいくらあっても足りない時が来る可能性がある
だから"十分"なんて言葉は駄目だ]
「それは失礼しました
最後に貴女の父へ言付けは?」
["健康と安全第一"]
「ふふっ、承りました」
ではまた、再び逢う時にも元気な顔をお見せくださいね?
と柔らかい笑みを浮かべながらストラは再び宙へ舞い、この島を去っていった