第27話
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「さっきから元気ねェな
お前の好きな宴だろうが」
ルフィ・・
と敵対すべき海軍と海賊がお互いに無礼講という流れで始まった宴に楽しそうな声が周りから聞こえて来てる中、珍しく大人しくしている自分の船の船長に問いかけたのはサンジだった
「・・・・」
「何かあったのか?」
「・・・の」
「おん?」
メイナの"言葉"が聞こえなくなっちまった・・・
この言葉は予想出来ていなかったのかサンジは思わず口に咥えていたタバコを落とすほど驚く
「言葉が聞こえないって"鳴き声"にしか聞き取れなくなったって事だよな?何かしたのか?」
「・・・・」
「したんだな・・・」
ルフィの表情から察したサンジは自分の問いかけに言葉を発して答えさせようとはせず
1つ息をついて続きを話す
「お前も気付いてると思うがメイナは進化したことで真剣な時は真面目にと・・場をわきまえるようになった」
「・・・・」
「今回俺がいない間にあの七武海と何の話をしたのか後で聞かせてもらうが
この宴が開かれる前までの場が真面目であるべき時なのに・・・ってのが一番の理由だろうな」
新しいタバコで一服し始めながらもサンジがルフィへと話す言葉。それも真剣なものだった
「お前の性格上、それをスッパリやめる事は出来ないなんて俺達の中で一番長い付き合いであるメイナは分かってる
でも少しは反省してほしいんじゃねェのか?」
「・・・ああ」
「・・話聞いて欲しけりゃ言え
いくらでも聞いてやるから」
「ありがとな、サンジ・・」
「・・・・」
いつにもなく覇気のない声で礼を言ったルフィに片手で返事をしたサンジが去っていく中、宴に参加しつつもその話を聞いていたゾロはただ無言で手に持っている酒を飲み干した
~~~~~~~~~~~~
「ここらでいいか、やってみろ」
海沿いでどんちゃん騒ぎの賑やかな声が小さく聞こえる場所まで来たローさんは私の方へ振り返りながら言った
"自分に念じればいいのね?"
「強くな、時間も十分に経ってる
問題なく身体全体に成分が行き渡ってるだろう」
"やってみるの・・・"
私はそっと目を閉じ強く念じた・・・
夢だった人間の姿に・・・
すると!
シュワワァ・・と音が聞こえて来たので目を開けてみるとまるで私が"しろいきり"を出したように煙が私を包み込み・・長い尻尾が2つになっていく感覚が襲ってきて・・・
「ほう・・」
[!]
気付くと人の姿になって地面に立っていた
慣れない2本足の感覚にただボーっと突っ立っているとローさんが話しかけてきた
「背丈や髪色は本来の姿に影響されてるみたいだな普通の女より高身長だ」
[・・・]
「話せるか?」
そのローさんの問いかけに私はハッとした
そしてそれは自分にとっての疑問になる
皆どうやって話したり歩いたりしてるんだろ・・?
何とか喋ってみようと口を動かしてみる
・・・でも
[う・・ぁお?]
言いたい事とはかけ離れた声が出てきた
その声を聞いてローさんは笑う事もせず自分の顎に手を置いて少し考え事をした後私に近づいてきて・・・
「触ってみろ」
[ぁ、う?]
私に出来た"人としての手"を取ると片手は自分の口元に、もう片方は首元に触れさせた
「竜族は知性の高い種族だと聞く
お前も竜族なら実際に触れてみる事によって感覚で身に付けられるんじゃねェかと思ってな」
[・・・・]
「ゆっくり話してやる
・・・わ、か、る、か?」
私は真剣にローさんの言葉と手で触れている感触とそこから来る振動を感じ取る
「す、き、に、さ、わっ、て、み、ろ」
[ん]
ローさんの手助けに感謝しながら頷いて口元に両手で触れ、軽くつついたり口を開けてみたりしてみる
するとネチョッと生暖かい感覚がしたので驚いて口元から手を離す
「そ、れ、は、よ、だ、れ、だ」
(よだれ?美味しそうなものを目の前にした時ルフィ達がいつも出してる物だよね?)
「・・くくっ」
ご飯なんてどこにもないのに・・
と濡れた自分の指をじーっとみているとローさんが笑う声がしたので不思議そうに見る
「お前は大人しいのに、好奇心は旺盛なんだな」
[・・こ]
「お?」
こぅきしん?
と不意に口から出せた言葉は何とかローさんと同じ声を発することが出来た
「そうだ、好奇心だ
よく言えたな」
[うん、いえた]
一度言葉を発することが出来たらその後は思ったより楽に話せるようになってて自分でも驚いている
「随分と話すのが楽そうだ
もう普通に話しても大丈夫か?」
[だいじょうぶ、ありがと]
ローさんが発してる言葉に比べてまだ少しフワフワ感はあるけど皆が話してるように喋れてて凄く嬉しい♪
「少しずつ慣れていけばいい
次は歩いてみるか?」
[あるく?]
「あァ、こうやるんだ」
お手本として見せるようにローさんは歩くペースを遅くして私の前を歩いて見せた
「やってみろ」
[うん・・!]
試しに足を出してみると不安定ながらも前へ片足を置けたことに喜ぶ
「片足はいけたな
もう片方も同じようにすればいい」
[うん、しょ・・・わ!]
「おっ、と。無事か?」
バランスを崩して転びそうになった所をローさんに支えて貰ったことで防ぐことが出来た
[たすかった]
「ああ。ゆっくりで構わねェからもう一度だ」
[うん]
よし、今度こそ!
お前の好きな宴だろうが」
ルフィ・・
と敵対すべき海軍と海賊がお互いに無礼講という流れで始まった宴に楽しそうな声が周りから聞こえて来てる中、珍しく大人しくしている自分の船の船長に問いかけたのはサンジだった
「・・・・」
「何かあったのか?」
「・・・の」
「おん?」
メイナの"言葉"が聞こえなくなっちまった・・・
この言葉は予想出来ていなかったのかサンジは思わず口に咥えていたタバコを落とすほど驚く
「言葉が聞こえないって"鳴き声"にしか聞き取れなくなったって事だよな?何かしたのか?」
「・・・・」
「したんだな・・・」
ルフィの表情から察したサンジは自分の問いかけに言葉を発して答えさせようとはせず
1つ息をついて続きを話す
「お前も気付いてると思うがメイナは進化したことで真剣な時は真面目にと・・場をわきまえるようになった」
「・・・・」
「今回俺がいない間にあの七武海と何の話をしたのか後で聞かせてもらうが
この宴が開かれる前までの場が真面目であるべき時なのに・・・ってのが一番の理由だろうな」
新しいタバコで一服し始めながらもサンジがルフィへと話す言葉。それも真剣なものだった
「お前の性格上、それをスッパリやめる事は出来ないなんて俺達の中で一番長い付き合いであるメイナは分かってる
でも少しは反省してほしいんじゃねェのか?」
「・・・ああ」
「・・話聞いて欲しけりゃ言え
いくらでも聞いてやるから」
「ありがとな、サンジ・・」
「・・・・」
いつにもなく覇気のない声で礼を言ったルフィに片手で返事をしたサンジが去っていく中、宴に参加しつつもその話を聞いていたゾロはただ無言で手に持っている酒を飲み干した
~~~~~~~~~~~~
「ここらでいいか、やってみろ」
海沿いでどんちゃん騒ぎの賑やかな声が小さく聞こえる場所まで来たローさんは私の方へ振り返りながら言った
"自分に念じればいいのね?"
「強くな、時間も十分に経ってる
問題なく身体全体に成分が行き渡ってるだろう」
"やってみるの・・・"
私はそっと目を閉じ強く念じた・・・
夢だった人間の姿に・・・
すると!
シュワワァ・・と音が聞こえて来たので目を開けてみるとまるで私が"しろいきり"を出したように煙が私を包み込み・・長い尻尾が2つになっていく感覚が襲ってきて・・・
「ほう・・」
[!]
気付くと人の姿になって地面に立っていた
慣れない2本足の感覚にただボーっと突っ立っているとローさんが話しかけてきた
「背丈や髪色は本来の姿に影響されてるみたいだな普通の女より高身長だ」
[・・・]
「話せるか?」
そのローさんの問いかけに私はハッとした
そしてそれは自分にとっての疑問になる
皆どうやって話したり歩いたりしてるんだろ・・?
何とか喋ってみようと口を動かしてみる
・・・でも
[う・・ぁお?]
言いたい事とはかけ離れた声が出てきた
その声を聞いてローさんは笑う事もせず自分の顎に手を置いて少し考え事をした後私に近づいてきて・・・
「触ってみろ」
[ぁ、う?]
私に出来た"人としての手"を取ると片手は自分の口元に、もう片方は首元に触れさせた
「竜族は知性の高い種族だと聞く
お前も竜族なら実際に触れてみる事によって感覚で身に付けられるんじゃねェかと思ってな」
[・・・・]
「ゆっくり話してやる
・・・わ、か、る、か?」
私は真剣にローさんの言葉と手で触れている感触とそこから来る振動を感じ取る
「す、き、に、さ、わっ、て、み、ろ」
[ん]
ローさんの手助けに感謝しながら頷いて口元に両手で触れ、軽くつついたり口を開けてみたりしてみる
するとネチョッと生暖かい感覚がしたので驚いて口元から手を離す
「そ、れ、は、よ、だ、れ、だ」
(よだれ?美味しそうなものを目の前にした時ルフィ達がいつも出してる物だよね?)
「・・くくっ」
ご飯なんてどこにもないのに・・
と濡れた自分の指をじーっとみているとローさんが笑う声がしたので不思議そうに見る
「お前は大人しいのに、好奇心は旺盛なんだな」
[・・こ]
「お?」
こぅきしん?
と不意に口から出せた言葉は何とかローさんと同じ声を発することが出来た
「そうだ、好奇心だ
よく言えたな」
[うん、いえた]
一度言葉を発することが出来たらその後は思ったより楽に話せるようになってて自分でも驚いている
「随分と話すのが楽そうだ
もう普通に話しても大丈夫か?」
[だいじょうぶ、ありがと]
ローさんが発してる言葉に比べてまだ少しフワフワ感はあるけど皆が話してるように喋れてて凄く嬉しい♪
「少しずつ慣れていけばいい
次は歩いてみるか?」
[あるく?]
「あァ、こうやるんだ」
お手本として見せるようにローさんは歩くペースを遅くして私の前を歩いて見せた
「やってみろ」
[うん・・!]
試しに足を出してみると不安定ながらも前へ片足を置けたことに喜ぶ
「片足はいけたな
もう片方も同じようにすればいい」
[うん、しょ・・・わ!]
「おっ、と。無事か?」
バランスを崩して転びそうになった所をローさんに支えて貰ったことで防ぐことが出来た
[たすかった]
「ああ。ゆっくりで構わねェからもう一度だ」
[うん]
よし、今度こそ!