第27話
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「お前は"ジョーカー"の過去を知らない
それが必ず命取りになる」
1人では治しにくいほどバラバラになったその男性はトラファルガーさん達の去り際にそう言い残し
「俺の心配はいい、てめェの身を案じてろ・・
この部屋はやがて吹き飛ぶ」
じゃあな、海賊ヴェルゴ
とトラファルガーさんは喋りにくくなるよう顔をも2つに分裂させてこの部屋を出ていった
"ゴメンね、トラファルガーさん
あまり手助けが出来なくて・・"
「落ち込んでんのは心臓の件か?
気にするな、ヴェルゴは強敵だった
無闇に手を出せば危ねェのはメイナの方だからな」
"それを補ってくれるようにケムリンが来てくれて助かったの
傷は大丈夫?"
大きな用具入れのような場所についた私達
トラファルガーさんはその部屋の奥にあるとても大きなトロッコへと歩いていく
その様子を見ながら私はケムリンに動きで通じるように彼の傷を鼻で軽くつつきながら言う
「ア?傷の心配してんのか?
俺は海兵だぞ?」
「ソイツにゃそんな立場関係ねェよ
自分の仲間の手助けをしてくれた奴には仲間のように気遣うお人好しだからな」
"トラファルガーさん、そのトロッコ使うの?"
トロッコが壊れていないか見渡しているトラファルガーさんに近寄りながら声をかけると彼は小さく頷き
「だが、車輪の部分が使わな過ぎて固まっちまってる
初めは思い切り押さねェと動かねェなこりゃ」
"私出来るの♪"
「・・なんかしてくれんのか?」
トラファルガーさんの言葉に頷いた私はトロッコの方へ向き"念力"で僅かに浮かせると前へゆっくり進ませるとギギギ・・!!と最初は耳が痛くなる音だった車輪がガラガラと普通に進むようになったので一旦止めて2人へ笑みを浮かべた
「これが噂に聞く竜業か?
初めて見たぜ・・」
"これでいい?"
「ああ、助かったよ」
"・・あ!2人は疲れてるから私が押す!"
トラファルガーさん達は行く場所へ歩いて欲しいの♪
とトロッコと2人を交互に見ながらまた"念力"で浮かせてみせた私
「自分が押すってよ」
「・・・相当なお人好しだな」
私がしたい事を理解してくれたトラファルガーさんと彼の言葉を聞いて溜息をつきつつも先を歩きだしたケムリンを見て喜びながら2人の間に立って目的の場所へ一緒に向かった
~~~~~~~~~~~~
「麦わら屋!」
「トラ男!ケムリン!それにメイナも!
そっちにいたのか!」
しばらく進んでいくと小・中・大と身長が様々な子供達を沢山連れたルフィ達がいた
でもルフィの傍にシーザーがいないことに気付いた私は(まさか…)と思い彼をジト目で見つめる
「シーザーはどこだ!」
「ああ、あの扉ごとあっちの方へブッ飛ばした!どこまで飛んだかな?」
「おい!お前、約束は誘拐だろう!」
「でもあんな奴捕まえるのも嫌だ俺!」
"Σっ!?"
「イヤでもそういう計画だ!
もし逃げられたらどうしてくれる!?」
案の定自分勝手にシーザーを捕まえなかったルフィに私は・・・
(私・・ちゃんと言ったのに・・・)
「いーじゃん、あんなの別に!」
「気分で作戦を変えんじゃねェよ!
お前を信用するんじゃなかった!
さっさと追うぞ!」
"・・・トラファルガーさん"
「!どうしたメイナ?」
トラファルガーさんのコートの袖をくわえて軽くクイクイと引っ張るとすぐに気づいてくれた彼が私を見る
"ルフィが取り逃がしたシーザーは私が責任もって捕えるの"
「・・麦わら屋の尻拭いをするってのか?」
"トラファルガーさん・・私を信じてくれる?"
私は真剣な表情でトラファルガーさんを見つめながら言う
今まで言葉は通じてなくとも言いたい事はちゃんとわかってくれていたから・・・
「・・お前を信じよう
だから、頼んだぞ?」
ほら、こうして解ってくれる
本当に言葉が聞こえないのかって私が思うくらいに
それがとても嬉しい♪
"じゃあ先に行ってくるね?"
「ああ、行ってこい」
トラファルガーさんの言葉に頷いた私が一足先にトロッコで進む通路へ向かう直前にルフィの方へ向き直すと
「・・・・」
"何か"に信じられず呆然とした表情で私を見るルフィの姿が映った
(・・・少しは反省してほしいの)
彼があんな表情をしている理由が何となく察した私は小さな溜息をついて通路の奥へと飛んでいくスピードを速めた
「・・・・」
「気味悪ィな‥何笑ってやがる」
メイナが飛んでいった後、不意に隣に立つローの顔を見て問いかけたスモーカー
「なに、麦わら屋が判っていたことが
どうやら俺も理解できるようになったんでな」
「!なんだと・・!?」
「・・・ほら、間もなく残りの奴らが来るだろう
ソイツを乗せたらすぐに後を追うぞ」
驚いたスモーカーを見て満足そうに帽子をかぶりなおすと今集まっている人達を乗せるべく歩き出したローだった
それが必ず命取りになる」
1人では治しにくいほどバラバラになったその男性はトラファルガーさん達の去り際にそう言い残し
「俺の心配はいい、てめェの身を案じてろ・・
この部屋はやがて吹き飛ぶ」
じゃあな、海賊ヴェルゴ
とトラファルガーさんは喋りにくくなるよう顔をも2つに分裂させてこの部屋を出ていった
"ゴメンね、トラファルガーさん
あまり手助けが出来なくて・・"
「落ち込んでんのは心臓の件か?
気にするな、ヴェルゴは強敵だった
無闇に手を出せば危ねェのはメイナの方だからな」
"それを補ってくれるようにケムリンが来てくれて助かったの
傷は大丈夫?"
大きな用具入れのような場所についた私達
トラファルガーさんはその部屋の奥にあるとても大きなトロッコへと歩いていく
その様子を見ながら私はケムリンに動きで通じるように彼の傷を鼻で軽くつつきながら言う
「ア?傷の心配してんのか?
俺は海兵だぞ?」
「ソイツにゃそんな立場関係ねェよ
自分の仲間の手助けをしてくれた奴には仲間のように気遣うお人好しだからな」
"トラファルガーさん、そのトロッコ使うの?"
トロッコが壊れていないか見渡しているトラファルガーさんに近寄りながら声をかけると彼は小さく頷き
「だが、車輪の部分が使わな過ぎて固まっちまってる
初めは思い切り押さねェと動かねェなこりゃ」
"私出来るの♪"
「・・なんかしてくれんのか?」
トラファルガーさんの言葉に頷いた私はトロッコの方へ向き"念力"で僅かに浮かせると前へゆっくり進ませるとギギギ・・!!と最初は耳が痛くなる音だった車輪がガラガラと普通に進むようになったので一旦止めて2人へ笑みを浮かべた
「これが噂に聞く竜業か?
初めて見たぜ・・」
"これでいい?"
「ああ、助かったよ」
"・・あ!2人は疲れてるから私が押す!"
トラファルガーさん達は行く場所へ歩いて欲しいの♪
とトロッコと2人を交互に見ながらまた"念力"で浮かせてみせた私
「自分が押すってよ」
「・・・相当なお人好しだな」
私がしたい事を理解してくれたトラファルガーさんと彼の言葉を聞いて溜息をつきつつも先を歩きだしたケムリンを見て喜びながら2人の間に立って目的の場所へ一緒に向かった
~~~~~~~~~~~~
「麦わら屋!」
「トラ男!ケムリン!それにメイナも!
そっちにいたのか!」
しばらく進んでいくと小・中・大と身長が様々な子供達を沢山連れたルフィ達がいた
でもルフィの傍にシーザーがいないことに気付いた私は(まさか…)と思い彼をジト目で見つめる
「シーザーはどこだ!」
「ああ、あの扉ごとあっちの方へブッ飛ばした!どこまで飛んだかな?」
「おい!お前、約束は誘拐だろう!」
「でもあんな奴捕まえるのも嫌だ俺!」
"Σっ!?"
「イヤでもそういう計画だ!
もし逃げられたらどうしてくれる!?」
案の定自分勝手にシーザーを捕まえなかったルフィに私は・・・
(私・・ちゃんと言ったのに・・・)
「いーじゃん、あんなの別に!」
「気分で作戦を変えんじゃねェよ!
お前を信用するんじゃなかった!
さっさと追うぞ!」
"・・・トラファルガーさん"
「!どうしたメイナ?」
トラファルガーさんのコートの袖をくわえて軽くクイクイと引っ張るとすぐに気づいてくれた彼が私を見る
"ルフィが取り逃がしたシーザーは私が責任もって捕えるの"
「・・麦わら屋の尻拭いをするってのか?」
"トラファルガーさん・・私を信じてくれる?"
私は真剣な表情でトラファルガーさんを見つめながら言う
今まで言葉は通じてなくとも言いたい事はちゃんとわかってくれていたから・・・
「・・お前を信じよう
だから、頼んだぞ?」
ほら、こうして解ってくれる
本当に言葉が聞こえないのかって私が思うくらいに
それがとても嬉しい♪
"じゃあ先に行ってくるね?"
「ああ、行ってこい」
トラファルガーさんの言葉に頷いた私が一足先にトロッコで進む通路へ向かう直前にルフィの方へ向き直すと
「・・・・」
"何か"に信じられず呆然とした表情で私を見るルフィの姿が映った
(・・・少しは反省してほしいの)
彼があんな表情をしている理由が何となく察した私は小さな溜息をついて通路の奥へと飛んでいくスピードを速めた
「・・・・」
「気味悪ィな‥何笑ってやがる」
メイナが飛んでいった後、不意に隣に立つローの顔を見て問いかけたスモーカー
「なに、麦わら屋が判っていたことが
どうやら俺も理解できるようになったんでな」
「!なんだと・・!?」
「・・・ほら、間もなく残りの奴らが来るだろう
ソイツを乗せたらすぐに後を追うぞ」
驚いたスモーカーを見て満足そうに帽子をかぶりなおすと今集まっている人達を乗せるべく歩き出したローだった