"皆、大丈夫なの！？"



海底の筈なのに太陽の光を受けてるみたいに明るい海底で横になっているサニー号を見つけて私は近寄る




「ああ、平気だ･･」


「…光、なぜこんな深海に･･」


「眩しいっ！
目が眩むようです！」


「おいお前ら、上見ろよ上～！
ナミ！あれか？」


「ええ、指針はあの島を指してる間違いないわ！」






「あれが…「「[魚人島～～!!]」」



と見上げれば見える海底の中に造られたシャボン玉の中にある国を見て声を上げるルフィ達






「やった～！着いたぞ～！
"偉大なる航路"の名スポット！」


「人魚達の舞い踊る島！
美しい人魚姫！」





今から向かうその島に期待に胸を膨らませていた時だった「何を人間なんぞに従わされてんだクラーケン！」とどこからか聴こえてきた声を聞いてなぜかスルメが頭に乗せたばかりのサニー号をポイッと投げ捨てた




「何すんだスルメ！」


「誰だコイツら‥！」



「海獣の群れ！？」




キリン･ゾウ･サイ･ゴリラと
陸にいるはずの動物に魚のような尾びれが付いた生き物がサニー号の前に現れ、その一匹の首元に魚人の姿が見えた

その魚人の人はルフィが昔したナミの故郷を支配していたアーロンを倒したことは許せないが、シャボンディ諸島でハチを庇って天竜人をぶっ飛ばしたことを話し・・・





「なァ教えてくれ、お前たちは敵なのか味方なのか‥我々"新魚人海賊団"の"傘下に下る"か"拒否するか"」


「・・・・」


"ナミ･･･"





彼の左の鎖骨部分に彫られている見覚えのある魚のマークに顔を辛そうに歪めたナミだったけど、すぐにフランキーの方に向き直り燃料補給をするよう指示をした






「何する気だ！」


「ルフィ達があいつらの言う事聞くわけないでしょ！それにここは深海一万ｍでこっちは戦う事は出来ない！
だから逃げる！この船の空気全部使って"クード･バースト"で魚人島に突っ込むの！」


「正気か！？」




ナミが提案したものは自分達が死んでしまう可能性の方が高い。けど、この人たちから逃げ出す唯一の作戦だった

それを把握したフランキーとウソップがいそいそと準備を始めたから私はその準備を邪魔されないようにサニー号と海獣達の間に立つ





「メイナ…？」


"・・・・"


「ハモンドさん！あの竜‥！」


「・・・！」




ルフィに集中していて見えてなかったらしく私を見つけると驚きを隠せない表情になって言葉を止めた






「お前･･"竜族"か？」


"うんっ！メイナっていうの！
言葉分かる？"


「ああ、分かるとも･･俺達魚人は人間とは違い海で生活する生物･･お前も海に生きる種族の一種。解らない訳ない」






だが・・・！





「なぜお前のような高貴な存在がそんな人間共と行動を共にしている！？
本来ならばこちらの方が環境的には正しいというのに！」


"高貴？"


「メイナが高貴な存在･･？」





ハモンドと呼ばれた人が私に言った言葉は私自身は勿論ゾロ達も首を傾げる





"ルフィは私を助けてくれた恩人で、一緒に"偉大なる航路"を冒険するって決めたの！
だから私はルフィと一緒にいる！"


「救われた？またしても我々にとって反応に困る行動をしたもんだ
･･･だが、そいつの一言で決まる」





ハモンドは１つ間をおいて口を開いた






「さァ！俺達の手下になるか！？
"麦わらのルフィ"」


「いやだね～！ばーか！」





「拒否したな‥！
残念だ･･じゃあここを通すわけにゃいかねェ」





海獅子ィ!!

とハモンドは顔がライオンの姿をした海獣に指示を出しサニー号へ襲い掛からせる！




「やんのかァ！」


「行って！」


「このサニー号も"獅子"さ！
いずれ決着をつけようぜ海獅子」


「メイナっ！掴まれ！」


"！うんっ"




クード･バースト!!





私が選手に捕まったと同時にサニー号が勢いよく吹っ飛び、海獣の横をすり抜け魚人島のある泡へ突き抜けるとレイリーさんが作ってくれたコーティングが全部剥がれてしまった

でも、魚人島への層はもう一つある･･･！






「もう一発激突するぞ！しがみ付けェ！」