「どうだ？美味いか？」



山で獲れた猪の肉を焼いてたサボが私に分けてくれた。

恐る恐る食べてみるととても美味しい。



"美味しいよ！ありがとう！"


「気に入ったか？」


「食うもんは一緒みてェだな」



「ひとまずは安心だ！」


「つーかメイナって蛇みたいに移動するんだな」


「どう移動するって思ってたんだよ」


「いや、特にはねーがなんか不思議なやり方で」


「おいおい…」




「・・・・・」



「ルフィ？」





さっきから黙ってるルフィにエースが問いかける。
私も気になってルフィを見る。



「思ったんだけどよー」


「なんだ？」


「メイナを鍛えたら強くなるんじゃねーか？」


「…例えば？」


「エースにかけた水の威力が強くなるとか」


「！それいいな！！」


ルフィの言葉にエースは満足そうに頷いた。



「だがメイナは女だぞ？」


「いくら女でも少しくらいは戦えねェとな！」


「強くなるか？」




強くなることでルフィ達の役に立てるなら…。

ルフィに問いかけられ私は頷いた。



「決まりだな！」


「いいのか？無理はしない方が…」



「荒療治な方法はさせねーよ、できる範囲で育てるんだ！」


「なんかいい方法でもあるのか？」



「そうだな…」


エースは近くの細木を指差し、



「ぶつかれ！」


"えいっ！"




メイナの体当たり！





バキィッ！
と細木は折れ、地面に落ちた。



「「「おぉ～っ！！」」」



「結構威力があるな」


「あれもいけるか？」



とルフィが指差したさっきよりも一回り大きな木も体当たりによって二つに折れた。



「すげー！！」


「これは、本当に…」



「楽しくなってきたじゃねーか！」


エースは私に手を伸ばし、



「改めてよろしくな！」


"うんっ！"





私は尻尾を出し、エースと握手を交わした。