第十六話
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しばらく進んだ後にレイリーさんは足を止めた。
「さて、この島に他所から来た者はもはや我々2人と1匹だけ。
みろ、この大自然!」
"凄い・・・!"
「大昔、ここには国があったという。
…だが、生存競争に人は敗れた」
過酷な自然、天険の地だ・・・!
この言葉にルフィは大きく身震いをして…、
「冒険の匂いがするっ!」
ととても嬉しそうな顔をした。
けど、私はそれよりも気になることがあった。
"レイリーさんレイリーさん"
「ん?」
"ここ、猛獣がたくさんいるの?"
「!ほう、君は感付いたか?」
「?どうしたんだメイナ?」
「この島に生息する猛獣に感付いたのだよ。
付け加えると今の君では打ち取れんような生物がざっと500体以上…」
力を付けねば夜もオチオチ眠れんぞ?
そういった彼にルフィは首を傾げ問いかける。
「何でいるとかいねェとか数とかわかんだ?」
「他人ごとではない…君達もこの力を身に着けるのだよ」
"覇気"という力を
「出た出た!何か出たぞレイリーのおっさん!」
プオォオォォォ!!!
と鳴きながら私達の前に現れたのは今までに見た事がないような大きさの象だった!
なのにレイリーさんは落ち着いて説明を始める。
(レイリーさんが落ち着いているんだ、私も冷静になって話を聞いておかなきゃ…)
「いいか2人とも、"覇気"とは全世界のすべての人間に潜在する力だ。
"気配"・"気合"・"威圧"…それら人として当たり前の感覚と何ら違いはない」
「象!?すげー象だ!」
「ただし、大半の人間は"気づかず"…あるいは"引き出そうにも引き出せず"一生を終える」
島に入ってきたことを怒っているのか暴れ始め大きな鼻を振り回している象にも目にもくれずレイリーさんはゆっくりと目を閉じた。
「"疑わないこと"・・・それが"強さ"だ。
よく見ておけ…?」
「Σ危ねェ!?」
「大丈夫、象は"鼻で私の頭を右から狙っている"」
「[え・・・?]」
レイリーさんは目を閉じているにもかかわらずいとも簡単に象の攻撃をかわして見せた。
「相手の"気配"をより強く感じる力・・・これが"見聞色"の覇気!」
"見聞色・・・"
「これを高めれば視界に入らない敵の位置・その数・さらには次の瞬間に相手が何をしようとしているかを読み取れる」
この言葉が示す攻撃に思い当りがあった私達は「[あ・・・!]」と声をそろえて呟いた。
「空島スカイピアではこれを"心網"と呼ぶ」
(あれってこの力を使ってたんだ…)
「次に"武装色"の覇気、
これは見えない鎧を着るようなイメージを持て」
そういうとレイリーさんは自分目掛けて振り下ろされて来ている象の足に向かって突っ張りを入れるように手を突き出した。
すると!
ドンッ!!
と象の足がレイリーさんの手に当たった瞬間、象の方が反動を受けて吹っ飛ばされた!
「あれは…しってる!」
"シャボンディにいた戦闘丸とかいう人が使ってた技に似てるの"
「より固い鎧は当然攻撃力にも転じる・・・」
とレイリーさんは説明を続けながらルフィに近寄りでこピンをした。
それを食らったルフィはゴム人間のはずなのに痛がっている。
"もしかして武装色って…"
「そう、ここがこの力の有効な点なのだ」
「・・・?」
「悪魔の身の能力者に対して弱点を突くことを除いてはこの"武装色"の覇気がこの世で唯一の対抗手段であるという事・・・、
ほぼ無敵にすら感じる"自然系"の能力者の流動する体も」
"実体"として捉えることができる!
「おっさんが黄猿に触れたのはこれか…、
じゃあ海軍のケムリンにも青雉にも攻撃を充てられるんだな!?」
少しずつ理解し始めたルフィにレイリーさんはわずかに笑みを浮かべる。
「九蛇の弓矢を見た事があるか?
この力は武器に纏わせる事も出来る」
"見聞色"・"武装色"この2つが"覇気"だ。
「しかし、世界にはごくまれにこんな覇気を扱える者がいる・・・」
そういうと向かってくる象へ振り返り・・・見えない何かを体から発した!
ギィイィィン!
と放たれたそれを受けた象は気を失い、その場に倒れ気を失った。
"倒れた!?"
「これが相手を威圧する力"覇王色"の覇気!
この世で大きく名を上げるような人物はおよそこの力を秘めている事が多い」
ただしこの"覇王色"だけはコントロールはできても鍛え上げることはできない。
「これは使用者の気迫そのもの・・・!」
本人の成長でのみ強化する!
"この力は…"
「おっさんがオークション会場でやったやつ」
それもあるけど私はそれ以外にも思い当たりがあった。
「もう体験しているハズだ。
君の覇王色の資質はすでに目を醒ましている。
完全にコントロールできるまでは多用してはならない」
"あ…あの頂上戦争の・・・!"
「私なら平気だとしてもメイナ達のような周りにいる関係ない人間まで威圧してしまうからな」
この言葉に応えようとしないルフィを不思議に思ったのか「どうした?」とといかけたレイリーさん。
「・・・すげェ、
海賊王の船員はこんな怪物を手も触れずに倒すのか…」
と歓喜余り表現できないような顔で呟くルフィに、
「わはは、少しは尊敬したか?」
「うん!」
"私も!"
「・・・でも俺この覇気っての色んなトコで見た事があった」
「そうだろう、だが習得は容易ではない」
"分かってる!でも頑張って習得して皆の役に立つの!"
そういった私の頭を撫で「君は仲間を思う気持ちが強い、大丈夫。習得できる可能性は高いだろう」と頷きながら言ってくれた。
「本来短すぎるが…君は資質が強い。
何とか2年間で"見聞色"・"武装色"・"覇王色"まで基礎は叩き込んでやるつもりだ」
「うん」
「だが、大体の人間は得手不得手によって得意な"色"に力は片寄る」
"どっちかが強くなっちゃうってことか…"
「それを見極め・・・あとは得意な"色"を伸ばすことだ。
それぞれ強化すれば出来ることの幅が広がる」
「うん!わかった!」
「さて、この島に他所から来た者はもはや我々2人と1匹だけ。
みろ、この大自然!」
"凄い・・・!"
「大昔、ここには国があったという。
…だが、生存競争に人は敗れた」
過酷な自然、天険の地だ・・・!
この言葉にルフィは大きく身震いをして…、
「冒険の匂いがするっ!」
ととても嬉しそうな顔をした。
けど、私はそれよりも気になることがあった。
"レイリーさんレイリーさん"
「ん?」
"ここ、猛獣がたくさんいるの?"
「!ほう、君は感付いたか?」
「?どうしたんだメイナ?」
「この島に生息する猛獣に感付いたのだよ。
付け加えると今の君では打ち取れんような生物がざっと500体以上…」
力を付けねば夜もオチオチ眠れんぞ?
そういった彼にルフィは首を傾げ問いかける。
「何でいるとかいねェとか数とかわかんだ?」
「他人ごとではない…君達もこの力を身に着けるのだよ」
"覇気"という力を
「出た出た!何か出たぞレイリーのおっさん!」
プオォオォォォ!!!
と鳴きながら私達の前に現れたのは今までに見た事がないような大きさの象だった!
なのにレイリーさんは落ち着いて説明を始める。
(レイリーさんが落ち着いているんだ、私も冷静になって話を聞いておかなきゃ…)
「いいか2人とも、"覇気"とは全世界のすべての人間に潜在する力だ。
"気配"・"気合"・"威圧"…それら人として当たり前の感覚と何ら違いはない」
「象!?すげー象だ!」
「ただし、大半の人間は"気づかず"…あるいは"引き出そうにも引き出せず"一生を終える」
島に入ってきたことを怒っているのか暴れ始め大きな鼻を振り回している象にも目にもくれずレイリーさんはゆっくりと目を閉じた。
「"疑わないこと"・・・それが"強さ"だ。
よく見ておけ…?」
「Σ危ねェ!?」
「大丈夫、象は"鼻で私の頭を右から狙っている"」
「[え・・・?]」
レイリーさんは目を閉じているにもかかわらずいとも簡単に象の攻撃をかわして見せた。
「相手の"気配"をより強く感じる力・・・これが"見聞色"の覇気!」
"見聞色・・・"
「これを高めれば視界に入らない敵の位置・その数・さらには次の瞬間に相手が何をしようとしているかを読み取れる」
この言葉が示す攻撃に思い当りがあった私達は「[あ・・・!]」と声をそろえて呟いた。
「空島スカイピアではこれを"心網"と呼ぶ」
(あれってこの力を使ってたんだ…)
「次に"武装色"の覇気、
これは見えない鎧を着るようなイメージを持て」
そういうとレイリーさんは自分目掛けて振り下ろされて来ている象の足に向かって突っ張りを入れるように手を突き出した。
すると!
ドンッ!!
と象の足がレイリーさんの手に当たった瞬間、象の方が反動を受けて吹っ飛ばされた!
「あれは…しってる!」
"シャボンディにいた戦闘丸とかいう人が使ってた技に似てるの"
「より固い鎧は当然攻撃力にも転じる・・・」
とレイリーさんは説明を続けながらルフィに近寄りでこピンをした。
それを食らったルフィはゴム人間のはずなのに痛がっている。
"もしかして武装色って…"
「そう、ここがこの力の有効な点なのだ」
「・・・?」
「悪魔の身の能力者に対して弱点を突くことを除いてはこの"武装色"の覇気がこの世で唯一の対抗手段であるという事・・・、
ほぼ無敵にすら感じる"自然系"の能力者の流動する体も」
"実体"として捉えることができる!
「おっさんが黄猿に触れたのはこれか…、
じゃあ海軍のケムリンにも青雉にも攻撃を充てられるんだな!?」
少しずつ理解し始めたルフィにレイリーさんはわずかに笑みを浮かべる。
「九蛇の弓矢を見た事があるか?
この力は武器に纏わせる事も出来る」
"見聞色"・"武装色"この2つが"覇気"だ。
「しかし、世界にはごくまれにこんな覇気を扱える者がいる・・・」
そういうと向かってくる象へ振り返り・・・見えない何かを体から発した!
ギィイィィン!
と放たれたそれを受けた象は気を失い、その場に倒れ気を失った。
"倒れた!?"
「これが相手を威圧する力"覇王色"の覇気!
この世で大きく名を上げるような人物はおよそこの力を秘めている事が多い」
ただしこの"覇王色"だけはコントロールはできても鍛え上げることはできない。
「これは使用者の気迫そのもの・・・!」
本人の成長でのみ強化する!
"この力は…"
「おっさんがオークション会場でやったやつ」
それもあるけど私はそれ以外にも思い当たりがあった。
「もう体験しているハズだ。
君の覇王色の資質はすでに目を醒ましている。
完全にコントロールできるまでは多用してはならない」
"あ…あの頂上戦争の・・・!"
「私なら平気だとしてもメイナ達のような周りにいる関係ない人間まで威圧してしまうからな」
この言葉に応えようとしないルフィを不思議に思ったのか「どうした?」とといかけたレイリーさん。
「・・・すげェ、
海賊王の船員はこんな怪物を手も触れずに倒すのか…」
と歓喜余り表現できないような顔で呟くルフィに、
「わはは、少しは尊敬したか?」
「うん!」
"私も!"
「・・・でも俺この覇気っての色んなトコで見た事があった」
「そうだろう、だが習得は容易ではない」
"分かってる!でも頑張って習得して皆の役に立つの!"
そういった私の頭を撫で「君は仲間を思う気持ちが強い、大丈夫。習得できる可能性は高いだろう」と頷きながら言ってくれた。
「本来短すぎるが…君は資質が強い。
何とか2年間で"見聞色"・"武装色"・"覇王色"まで基礎は叩き込んでやるつもりだ」
「うん」
「だが、大体の人間は得手不得手によって得意な"色"に力は片寄る」
"どっちかが強くなっちゃうってことか…"
「それを見極め・・・あとは得意な"色"を伸ばすことだ。
それぞれ強化すれば出来ることの幅が広がる」
「うん!わかった!」