くまがつれてきたのはとても大きな建物、

その間、私を拘束することはせず傍にいるように指示しただけだった。




「任務ご苦労さ･･･」


「子竜を連れて来た。
上層部に報告してくれ」


「了解です！」



くまの言葉を聞いて急いで駆けて行った海兵を見送ると再び足を進めた彼の後を追う。




「ここで待っててくれるか？」


"噴水♪"




勢いよく水が噴出している噴水を見て私はすぐに水に浸かった。





「すぐにお前の知ってる人物を呼んでくる」



そうとだけ私に言うとどこかへいってしまったので大人しく泳ぎながら変化した自分の身体を慣らしていく




(本当に姿が変わってる･･･技の力ももしかしたら強くなってるのかな？)


「メイナ･･･さん？」


"ん？"




聞こえてきた声に水中から顔を出すとそこにいたのはウォーターセブンであったピンク色の髪の彼




"コビーなの♪"


「やっぱりメイナさんでしたか！」


「コイツ、前あった時と姿変わってないか？」


「きっと強くなったんですよ！
ボク達が雑用から今のようになったみたいに」




そうですよね？
と聞いてきた彼に大きく頷いた




「こりゃ凄いところで出会ったな」


「ルフィさん達はどうしたんですか？」





コビーの言葉に私は俯いてしまった。

これを正直に言っていいのか、


言葉の意味が判らないとしても言い辛い･･･。




「え･･･？」


「何かあったんですか？」




そんな私の表情を悟ったのか焦った様子で聞いてきた２人。

だけど、それに答えてくれたのは･･･。




「ちょいと用事でワシが預かることになったんじゃ」




と気が付けば私達の背後にまで来ていたじいちゃんだった。





「「ガープ中将！？」」


「久々の水浴びは楽しかったか？」


"う、うん"


「お前さんらはワシのだした仕事を終わらせたのか？」





じいちゃんの言葉に二人は動きを固くして冷や汗をボロボロと流す。




「ほれ、とっとといってこんか！」


「「はっ、はいぃ！！」」


"・・・・・・・"




立ち去る２人を見た後、私はじいちゃんを見た。




「話はくまから聞いた。
ルフィ達は様々な場所に飛ばされたが生きておるようじゃ」


"Σ本当！？"




心のどこかで諦めかけていた事を言ってくれたじいちゃんの言葉に私はハッとした表情で見上げる。




「大丈夫じゃ、必ず帰ってくる。
それまでここ、"海軍本部"で自由に過ごせ」


"・・・・・"


「･･･お前さんはルフィに優しいのう」




ほれ、
とハンカチを出してくれたじいちゃんの気持ちに甘えて私は目から流れ出ていたそれを拭いた。




「お前さんはこの噴水で寝泊りするか？」


"出来ればそうしたいの"


「よし、センゴクに掛け合ってそうしといてやるわい」


"ありがとう"





私は頷いて水に浸かりスイスイと泳ぎ始めた。