水の都"ウォーターセブン"
名前の通り水で溢れているこの街で私達は船の修理と船大工を仲間にするためやって来た。


世界政府御用達にもなっている船を見るべく偶然知り合ったこの島の所長と造船所を見学させてもらったの。





「「"・・・・・"」」




そこの船大工の人に私達の船を見てもらったんだけど、その人の一言に驚きを隠せない表情になるルフィとナミ。

そして、(やっぱり･･･)と"彼"の言葉を覚えていた私はただ無言になる。



必死に何とかさせようと説得するルフィに船大工達はごもっともな意見を返す。

彼らの言葉に黙り込んでしまった時だった。




「おかしいな、確かにおめェの長ェ鼻を確認したんだが･･･」



とさっきから姿が見えないウソップと彼によく似た船大工に話しかけていた仲間に詳しく聞くと、




「一緒にいたというか、抱えられて連れてかれてたというか･･･」



そうほぼ誘拐じみた言葉にルフィは私を置いてどこかへ捜しに行ったのでナミと一緒にウソップを探しに向かう。

すると・・・、






ウソップは見つけた。



この街の解体屋でもありゴロツキといわれている"フランキー一家"に暴力を受けたのかボロボロな状態で･･･、



私とナミはチョッパーに治療してもらうべく船へ戻り、今度はサンジ・ゾロ・チョッパーを連れて向かうと彼の姿は消えていた。




「もしかしてアイツ･･･責任感じて一人で"フランキー一家"にケンカ売ってるかもしれねェ！」




そのサンジの予想は最悪な状態で当たり、

ウソップの姿は"フランキー一家"のアジト前で更にボロボロな状態で見つかった。




「ちょっと待ってろよ、ウソップ」


「あのフザけた家･･･」






吹き飛ばしてくるからよ･･･！！




私達はアジトで暴れまくり、壊滅にまで及ぼすことが出来たけど･･･彼らの親玉は不在だったの。





～～～～～～～～～～～




「お前はこんな所で一緒に切り抜けて来た大事な仲間を見殺しにする気かァ！！」




船に戻る前にルフィが決断した内容を聞いたウソップが怒鳴る。

最初は黙っていたルフィも限界が来て同じように怒鳴り散らかすように言い返し･･取っ組み合いに発展してしまって･･･、




「俺は、この一味をやめる！」




ウソップの突然の一味を脱退する言葉と、




「モンキー・Ｄ・ルフィ･･･俺と決闘しろォ！！」




船長であるルフィの持つ船を奪う為に決闘を申し込んだ声が私達の耳に強く響いた。







でも、ゴム人間であるルフィに生身のウソップが敵うわけもなく･･･。
武器によって傷つけることは出来たけど、結果はウソップの敗北に終わった。




「バカ野郎…っ！お前が俺に！」




勝てるわけねェだろうが！！




ルフィは大人しく船をウソップに譲り、私達は近くのホテルで休む事にした。




だけどチョッパーと一緒に行動していたロビンも帰ってくることがなかったりと・・・、





嫌な予感が私の思考を横切った。



こんな時の嫌な予感ってよく当たるって聞いたけど…、




本当なんだなって、翌日になって私は思い知ることになる。

















「アイスのおっさんが…？」




と街が騒がしい理由をナミから聞いたルフィが唖然とする。

アイスのおっさんというのはこの街の所長で、何者かによって暗殺されたらしい。


暗殺と言っても未遂で死んではいないといういこと。




「ちょっと行ってくる」


「待ってルフィ！私も行くから！」




とまたもや私を置いていってしまったルフィ。




「また置いていかれちまったな･･･お前はどうするんだ？」


"ん～…"


「まぁ俺達はロビンちゃんを探しに行く」



とチョッパーとサンジはその場から離れて行動を始めた。




「･･･メイナ」



さっきまで黙ってたゾロが私を呼びかけた。
近寄ると私の頭を優しく撫でて、



「お前は好きに動け」


"え？"


「出来れば傍においておきたいと思うが」




今回、敵が出るとしたら一筋縄じゃいかねェと思うんでな。


というゾロは真剣な表情だったので、私はそれに小さく頷いた。