「振り落ちるなよ？」



"了解なの！"




賞金稼ぎさんがこっちに銃を構える前、ゾロが私に言った。


そして瞬時に彼らの間に入り込む。




「いないっ！？」



「どこへ消えた・・・Σ！？」




「おし、戦るか？」





「「･･･野郎、ナメやがって！」」



「「撃て！！」」





ニンマリと笑いながら言ったゾロに応えるように銃を構え引き金を引く賞金首さん達。


だけど既にゾロはその場にいなくて、銃弾は仲間たちに当たる。




「バカどもが･･･！」



「また消えたぞ！速いっ！」



「さっさと殺せ！たかが剣士と変な生き物一匹･･･」




と呟いたＭｒ.８の言葉は途中で止まる。

ゾロが後ろから彼の髪の毛に刀を刺したから。





「聞くが、増やす墓標は二つでいいのか？」



「Σ･･･！？」




「いたぞ！そこだ！！」



「バ、バカよせ！俺ごと撃つ気か！？」




やめろ！
というが引き金を引きかけている人たちにどこからか取り出したラッパを取り出して･･･。




「"イガラッパ！"」





ブパパパパ！！


とラッパを吹いて銃弾を放った！





「ヒュー…ありゃ散弾銃かよ、危ねェモン持ってんな」



"ゾロ、大丈夫？"



「俺は大丈夫だ、まだ離れるなよ？」



"うんっ"






「・・・こりゃ我々といえど」



「心してかかる必要がありそうだ」













「どこへ消えた、あの剣士達」



「たった一人と一匹で我々全員と渡り合えるつもりでいるのか？」




「とても我々を"バロックワークス"と認識した上での発言とは思えんな・・・」





そんな会話を物陰から聞き耳立てて聞く私達。





「さァ、"新入り達"を実践で試すいい機会だ」




と刀を抜くゾロ。




「存分に暴れさせてもらおうか？」



"おー！"


「まずは"雪走"」




そういって一本の刀を手にしたゾロは私を肩に乗せたままテーブルや賞金稼ぎさん。
そして銃弾や酒樽をスパスパと斬っていく。


その切れ味に「軽い、いい刀だ」と気に入っていた。




そしてゾロが次の刀を手にしたとき、背後から石斧を持った人が振りかざしてきた！





「っ！？」




と慌てて後ろへ振り返りながら刀をそっと翳す。

すると軽く翳しただけなのに石斧が切れ、そのまま斬撃は男性に当たる。




"凄い！"



「石斧が斬れた！？
なんて斬れ味だ･･･"三代鬼徹"」




主人の斬りてェ時にだけ斬れるのが名刀ってモンだが、なるほど･･･コイツは問題児だ。
と苦笑いしつつ呟いた。





"Σゾロ！後ろなの！"



「やーっ！」




と後ろから迫ってきた人が持っていた短刀を弾くと怯んで怖気る子供。





「ああ、どうか神のご加護を神のご加護を！」




その子供の元へやってきた聖服の女性は「神のご加護目潰し！」といって持っていた十字架の物から粉状のものを吹きかけたけど、私達はすでに２人の背後にいる。





「そういうコソクなマネは心の綺麗な奴に使うんだな」



「「え･･･！？」」



「メイナ、気絶させられるか？」



"うん、任せて"




メイナの電磁波！
２人は気絶した。




「上出来だ」





そう私を褒めながらゾロは梯子を使って登り、追って登ってきた人達を梯子ごと放り投げた。




"凄い怪力･･･"



「向こうへ渡るぞ？」




その言葉のあとに高く飛んだゾロは向かい側の教会へ飛び移った。




「きたぞ、撃て！」



「二刀流･･･」




"鷹波"
と斬撃の波を相手に浴びせる。




「たああぁぁっ！！」



「！」




上から降ってきた人達の声に気付いたゾロはその場を刀で丸を描くとその場から歩き出し、





「気をつけろ、そこ斬れてるぞ？」





と注意するも既に遅く降って来ていた人たちは穴に落ちていった。




"ゾロ、凄いの！"



「･･･Σメイナ避けろ！」



"え？…わっ！？"





ドゴ！！
と背後から振りかざされた梯子に当たってしまった私は壁に激突した。




「メイナっ！」





ガシッ！




「しまっ･･･！」





とグラマーな女性に顎を掴まれ、




「カ・イ・リ・キ･･･メリケン！」






ドゴォ！！





と振りかざされた拳はゾロの顔面に向かって振り落とされた！