「ここが…"始まりと終わりの街"ローグタウンかー！」





私達はローグタウンに辿り着いた。





「よし、俺は処刑台をみてくる！」



「ここはいい食材が手に入りそうだ」



「俺は装備集めに行くか！」



「俺も買いてェモンがある」



「いいわよ、３倍返しね♪」





"・・・・・"



「？メイナはどうする？」





とナミが聞いてきたけど…、

私は不思議な感覚に陥っていた。





(ここ、エースの匂いがする…)







「メイナ？」



"！私、単独こうどーするの！"




(内容は伝わらないかもしれないけど)呼びかけに答えて私はルフィ達から離れた。




「メイナっ！？」



「行きたいところがあるんだろ？行かせりゃいいじゃねーか！」



「でも「それによ」？」



「メイナは大丈夫だ、心配いらない！」




というルフィは何処か自身に溢れている表情をしている。



「…そうね、アンタと違って迷わないもの」



「失礼だなお前！？」















"どこから匂うんだろ？"



私は臭いを辿って裏町のような場所へ来ていた。

と、その時！




どんっ！と誰かの足にぶつかってしまった。




"す、すみませんなの！"




と謝りながらその人を見上げた。

その人は深緑色のローブを着ていて姿はよく見えないけどフードから出ている目で私をみている。





「気をつけなさい」



"は、はい！"




言葉が通じたのかわからないけど、私は頷いてその人の横を通り過ぎた時だった。









あれ？



どうしてだろう？







あの人から・・・、











僅かだけどルフィの匂いがした…。
















「罪人！海賊 モンキー・Ｄ・ルフィは"つけ上がっちまって俺様を怒らせちまった罪"によりハデ死刑！！！」





派手に騒げ！！

と匂いの正体が見つからないまま辿り着いた処刑台でそんな声が聞こえた。





"ルフィが！？"




そんなことさせないの！


私はすぐさま駆け出した。








「ごめんなさい、もうしません、助けてください」



「助けるかボケェ！！」



なんとか人にバレないように処刑台の真下にまで来た時にはそんな会話が聞こえた。





「フン…我々に逆らえば当然こうなる」



「アタシの見込んだ男もここまでか…」




(ここまでじゃない！ルフィの冒険はまだ終わらせないの！)




私は処刑台を登って行く。


処刑塔は若干錆びてて登りやすいので私は登るスピードを速めた。





「最後に一言何か言っとくか？」



せっかく大勢の見物人がいることだし？
と処刑台に群がる市民を見やりながらルフィの首に填めている固定板を踏んでいる男海賊バギー。




「・・・・・」



「…まーいいさ、言うことがあろうがなかろうが」



どうせ誰も興味など、
と言いかけた時だった！





「俺は！海賊王になる男だ！！！」




とルフィの発言が周囲に響いた！





「言いたいことはそれだけだなクソゴム！」



「ぐ…ぎぎ！」



と大きく剣をを振り上げるバギーと固定板からなんとか逃れようとするルフィ。



そこに、





"ルフィ！大丈夫なの！？"




ヒョコッとメイナがルフィの傍にやって来た。





「メイナっ！」



「あん時の子龍かァ！？俺様と同じ懸賞金になりやがって！」



「(！そうだ！)メイナ、デカっ鼻に水をかけろ！」




「誰がデカっぱ バシャアアア！！ ブベバボボ…！！？」






メイナの水鉄砲！
効果抜群だ！






「上出来だ、メイナ！」



「お？」




メイナを褒めようとしたルフィの言葉は少し離れた場所にて現れたゾロに遮られた。

彼の隣にはサンジがいる。




「ゾロ！サンジ！」



「ぶるるるっ！来たなゾロ！だが一足遅かったな…！」



「あぁっ！？」




"しまったの！？"



「てめェらの船長はこれにて終了だァ！！」



「・・・・・・」






ぎゃーっはっはっはぁ！！
とルフィの仲間が間に合わない事に笑いながらバギーは剣を振りかざした。







「ゾロ！サンジ！ウソップ！ナミ！」





そして、メイナ…。


とアワアワとしながらも自分を守ろうとしている彼女を見やるとルフィは・・・。










「わりィ、おれ…死んだ」








と満面の笑みを浮かべたのだった。






"Σ！？"



「バ…！」



「バカな事を…っ！？」









バリバリバリ…！

ドドオオォォォン！！