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短編未満

サボがいないくて眠れないだなんて、子供っぽくて嫌だ。
そう思うのに見馴れた屋根裏が嫌に暗く、気味悪く思えて、睡魔は一向に訪れない。
寝息の合間にルフィがぐす、と鼻を啜る音が聞こえた。
つられるみたいにぐっと目頭が熱くなって毛布に潜り込むと、よく知った匂いがした。すぐ消えてしまうそれだけがサボのいた証拠で、それにばかみたいにすがって安心したくなる。目を閉じると、明るい声が聞こえた気がした。
このまま夢の中、明日なんか来なければいいのに。
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