幼児体験
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幼児体験
「なにニヤニヤしてるんですか?気持ちの悪い。」
「いや、なんかお前とこうやって顔を見ながら
話してると思い出すんだわ。んっ、っぷっ、」
「なんなんです?いったい?」
「聞きたいか?公瑾 ?っぷ、っくっくく。。。」
孫策 は周瑜 にそう言いながらも、
すでに笑いがこらえきれないようで
顔を真っ赤にしていて、今にも吹き出しそうだ。
「あれだよ、あれ。俺達が小さい時にお前にし
でかしたあれ!」
「!!」
それはそんなことだった。。。 *
*
彼らがまだ幼い頃・・・。
孫策はいつものように英にせかされるようにし
て周瑜の家へ向かった。琴を習いに・・・。
しかし孫策がそう簡単に琴を習うわけもなく、
周瑜が丁寧に教えてくれている前で、 すごくや
る気のなさそうな顔になっている。
座っている姿勢なんて、足を投げ出して最悪だ。
(なんでこんなことやんなきゃなんないんだ?
俺は早く父上のように戦に出て手柄をとりたいだけなのに、
琴なんて・・・意味ねえじゃん!)
「伯符 、疲れましたか?少し休みましょう。
兄上の使者殿から珍しい果物を貰いましたから
持て来ますね。」
周瑜はそう言って席を立った。
それを見計らっていたようにヒョイと顔を出したのは蓮だった。
「ねえ伯符殿、面白いモノみたくない?」
「面白いモノ?」
「そう、面白いモノ!きっと琴のお稽古より面白いと思うのだけど・・・。」
そう言って蓮は孫策の耳元でゴニョゴニョ説明しはじめた。
それと同時に孫策の顔がぱぁっと赤くなったのに蓮は気づかない。
「面白そうだけど、公瑾がやるかな?」
「そう!そこなのよね、問題は。一応お母様に話したら
面白そうって言って協力してくれるみたいだから 何とかなるとは思うのだけど。。。
それでね、伯符殿、協力してほしいのだけど・・・いいかしら?」
「もちろんっ!んで、俺は何をすれば?」
蓮からの頼みに、孫策がものすごい意気込みで尋ねると、
「公瑾をその気にさせてほしいの!」
「公瑾をその気?」
「まぁ、いいから、まずは私の言う通りにやってみて!」
そう言って蓮は孫策の手に紙を握らせると、サッと部屋を出ていった。
するとタイミングよく周瑜が戻ってきた。
「さっき姉上が来ていたみたいですけれど、何をしていたんですか?」
「い、いや、別に、なにも。そ、っそれより、なんだこの変な形のやつは?」
「そうですか、でも、よかったですね。伯符。」
意味ありげに優しく微笑む周瑜を見ながら、孫策は
「何だコイツ?」とわけのわからなそうな顔をしながら その珍しい果物を口に入れた。
その日も琴の練習もそこそこに、そのまま珍しい果物の話をしながら終わった。
次の日。。。
孫策は昨日蓮に貰った紙を見ながら歩いていた。
蓮からの手紙には
「最近、蓮につきまとう嫌な男がいる、それをやっつけてほしいと蓮が周瑜に頼む。
それを孫策がそうだ、そうだ、とやっつける方向に持っていく。
あと、蓮につきまとう嫌な男役をしてくれ。」
と言う内容のものだった。
(やっつける方向に持っていくのはともかく、何で俺が嫌な男役??)
そんなくだらないことを思いながら孫策がいつものように周瑜の部屋に着くと、
すでに蓮がその場にいて、 泣きそうな顔になりながら
周瑜の手をつかみ何かを頼んでいる様子があった。
「どうしたんだ?公瑾?何かあったのか?」
「姉上が、最近男につきまとわれてるって言うんです。」
「そうなの。私、怖くて怖くて・・・。
弟に助けてって頼むのも変だって解ってるんだけど・・・。
他に頼める人もいなくて。
お母様に話してもそれが一番いいんじゃないかって・・・。」
「姉上が来る前に母上にも呼ばれてその話をしてきたんだけど・・」
「誰だよっ!その男はっ!!俺が!俺がっ!やっつけてやるっ!!」
周瑜の言葉を掻き消すようにして孫策が大声でまくし立てた。
そして、周瑜のほうに向き直り、
「やるだろ!蓮殿を助けるだろ!?俺はお前がやらなくてもやるからな!!」
と言うと、思わぬところから声がかかった。
「ごめんなさい。伯符殿。気持ちはありがたいのだけれど、
公瑾一人でやってもらおうと思っているの。
公瑾に私の振りをしてもらおうかと思っているの。」
「!!そうなんですか!?私に姉上の振りを!?」
「お母様とお話してて、それが一番いいんじゃないかって。
私の側に公瑾と伯符殿がいてもいいのだけれど、
それでは相手を挑発させてしまうかもしれないし、
公瑾なら腕も立つし、姉弟だから面影も似ているし。。。
伯符殿には、本物の私の護衛について欲しいの。」
「むぅ・・・。蓮殿がそう言うなら。。。俺は・・・。」
「ふふっ、伯符は本当に姉上に弱いですね。でも、私は本当に姉上の振りを?」
「だめかしら?」
蓮は哀願するように周瑜を見る。
「他に方法が見つからないの。」
蓮の目には涙が溜まり始めている。
「・・・。わかりました。ただし一回だけですよ。と言うより、一回で終わらせます。」
こうして、蓮の迫真の演技の末、周瑜はまんまと3人の策に乗っかったのだった。
「これなんてどうかしら?私好きでよく着るのよ。この柄がステキでしょう。」
「姉上。私はこんなことをやりに来たんじゃありませんよ。
やるならさっさと終わらせてしまいましょう。
いつまでもこんな格好でいるのはいいものじゃありません。」
「あら、ごめなさい。公瑾があんまり似合うものだからついはしゃいでしまったわ。
お化粧も映えるし、私の着物もぴったりだわv弟にしておくのがもったいないくらい。
ねぇ、伯符殿。」
「姉上。」
ぴしゃりと周瑜の冷たい声が止めに入った。
「あぁ、ごめんなさい。さっさと終わらせるわね。」
そんな姉弟のやりとりもきちんと聞き取れなくなるくらい、
女の格好をした周瑜は綺麗だった。
いつも一緒にいるはずの孫策も、ついついため息をついてしまっている始末だった。
ちょっと綾の所まで行くだけなのに人だかりができ、
男性陣には頬を赤く染めているものまでいた。
*
*
孫策はそこまで話すとはじめにこらえていた笑いがすっきりしたようで、
すがすがしい顔をしている。
その向かいでは反対にばつの悪そうな顔をした周瑜が孫策の顔を恨めしそうに見ている。
「やめてください。その話は。」
「あのときのお前きれいだったなぁー。本当に男にしとくのがもったいないっ、
と思ったぜ。あはは。」
「・・・伯符さまあの後、女の格好をした私に負けましたよね?」
今度は、周瑜がニヤッとしながら言った。
「いぃや!アレは負けとは違うっ!!」
「なに言ったってダメですよ。負けは負けです。」
「う゛ぅ゛―――。」
孫策は悔しそうに周瑜を見て大きく一言言った。
「公瑾っ!!勝負だっっ!!手ぇ抜いたらぶっ殺す!」
「なにニヤニヤしてるんですか?気持ちの悪い。」
「いや、なんかお前とこうやって顔を見ながら
話してると思い出すんだわ。んっ、っぷっ、」
「なんなんです?いったい?」
「聞きたいか?
すでに笑いがこらえきれないようで
顔を真っ赤にしていて、今にも吹き出しそうだ。
「あれだよ、あれ。俺達が小さい時にお前にし
でかしたあれ!」
「!!」
それはそんなことだった。。。 *
*
彼らがまだ幼い頃・・・。
孫策はいつものように英にせかされるようにし
て周瑜の家へ向かった。琴を習いに・・・。
しかし孫策がそう簡単に琴を習うわけもなく、
周瑜が丁寧に教えてくれている前で、 すごくや
る気のなさそうな顔になっている。
座っている姿勢なんて、足を投げ出して最悪だ。
(なんでこんなことやんなきゃなんないんだ?
俺は早く父上のように戦に出て手柄をとりたいだけなのに、
琴なんて・・・意味ねえじゃん!)
「
兄上の使者殿から珍しい果物を貰いましたから
持て来ますね。」
周瑜はそう言って席を立った。
それを見計らっていたようにヒョイと顔を出したのは蓮だった。
「ねえ伯符殿、面白いモノみたくない?」
「面白いモノ?」
「そう、面白いモノ!きっと琴のお稽古より面白いと思うのだけど・・・。」
そう言って蓮は孫策の耳元でゴニョゴニョ説明しはじめた。
それと同時に孫策の顔がぱぁっと赤くなったのに蓮は気づかない。
「面白そうだけど、公瑾がやるかな?」
「そう!そこなのよね、問題は。一応お母様に話したら
面白そうって言って協力してくれるみたいだから 何とかなるとは思うのだけど。。。
それでね、伯符殿、協力してほしいのだけど・・・いいかしら?」
「もちろんっ!んで、俺は何をすれば?」
蓮からの頼みに、孫策がものすごい意気込みで尋ねると、
「公瑾をその気にさせてほしいの!」
「公瑾をその気?」
「まぁ、いいから、まずは私の言う通りにやってみて!」
そう言って蓮は孫策の手に紙を握らせると、サッと部屋を出ていった。
するとタイミングよく周瑜が戻ってきた。
「さっき姉上が来ていたみたいですけれど、何をしていたんですか?」
「い、いや、別に、なにも。そ、っそれより、なんだこの変な形のやつは?」
「そうですか、でも、よかったですね。伯符。」
意味ありげに優しく微笑む周瑜を見ながら、孫策は
「何だコイツ?」とわけのわからなそうな顔をしながら その珍しい果物を口に入れた。
その日も琴の練習もそこそこに、そのまま珍しい果物の話をしながら終わった。
次の日。。。
孫策は昨日蓮に貰った紙を見ながら歩いていた。
蓮からの手紙には
「最近、蓮につきまとう嫌な男がいる、それをやっつけてほしいと蓮が周瑜に頼む。
それを孫策がそうだ、そうだ、とやっつける方向に持っていく。
あと、蓮につきまとう嫌な男役をしてくれ。」
と言う内容のものだった。
(やっつける方向に持っていくのはともかく、何で俺が嫌な男役??)
そんなくだらないことを思いながら孫策がいつものように周瑜の部屋に着くと、
すでに蓮がその場にいて、 泣きそうな顔になりながら
周瑜の手をつかみ何かを頼んでいる様子があった。
「どうしたんだ?公瑾?何かあったのか?」
「姉上が、最近男につきまとわれてるって言うんです。」
「そうなの。私、怖くて怖くて・・・。
弟に助けてって頼むのも変だって解ってるんだけど・・・。
他に頼める人もいなくて。
お母様に話してもそれが一番いいんじゃないかって・・・。」
「姉上が来る前に母上にも呼ばれてその話をしてきたんだけど・・」
「誰だよっ!その男はっ!!俺が!俺がっ!やっつけてやるっ!!」
周瑜の言葉を掻き消すようにして孫策が大声でまくし立てた。
そして、周瑜のほうに向き直り、
「やるだろ!蓮殿を助けるだろ!?俺はお前がやらなくてもやるからな!!」
と言うと、思わぬところから声がかかった。
「ごめんなさい。伯符殿。気持ちはありがたいのだけれど、
公瑾一人でやってもらおうと思っているの。
公瑾に私の振りをしてもらおうかと思っているの。」
「!!そうなんですか!?私に姉上の振りを!?」
「お母様とお話してて、それが一番いいんじゃないかって。
私の側に公瑾と伯符殿がいてもいいのだけれど、
それでは相手を挑発させてしまうかもしれないし、
公瑾なら腕も立つし、姉弟だから面影も似ているし。。。
伯符殿には、本物の私の護衛について欲しいの。」
「むぅ・・・。蓮殿がそう言うなら。。。俺は・・・。」
「ふふっ、伯符は本当に姉上に弱いですね。でも、私は本当に姉上の振りを?」
「だめかしら?」
蓮は哀願するように周瑜を見る。
「他に方法が見つからないの。」
蓮の目には涙が溜まり始めている。
「・・・。わかりました。ただし一回だけですよ。と言うより、一回で終わらせます。」
こうして、蓮の迫真の演技の末、周瑜はまんまと3人の策に乗っかったのだった。
「これなんてどうかしら?私好きでよく着るのよ。この柄がステキでしょう。」
「姉上。私はこんなことをやりに来たんじゃありませんよ。
やるならさっさと終わらせてしまいましょう。
いつまでもこんな格好でいるのはいいものじゃありません。」
「あら、ごめなさい。公瑾があんまり似合うものだからついはしゃいでしまったわ。
お化粧も映えるし、私の着物もぴったりだわv弟にしておくのがもったいないくらい。
ねぇ、伯符殿。」
「姉上。」
ぴしゃりと周瑜の冷たい声が止めに入った。
「あぁ、ごめんなさい。さっさと終わらせるわね。」
そんな姉弟のやりとりもきちんと聞き取れなくなるくらい、
女の格好をした周瑜は綺麗だった。
いつも一緒にいるはずの孫策も、ついついため息をついてしまっている始末だった。
ちょっと綾の所まで行くだけなのに人だかりができ、
男性陣には頬を赤く染めているものまでいた。
*
*
孫策はそこまで話すとはじめにこらえていた笑いがすっきりしたようで、
すがすがしい顔をしている。
その向かいでは反対にばつの悪そうな顔をした周瑜が孫策の顔を恨めしそうに見ている。
「やめてください。その話は。」
「あのときのお前きれいだったなぁー。本当に男にしとくのがもったいないっ、
と思ったぜ。あはは。」
「・・・伯符さまあの後、女の格好をした私に負けましたよね?」
今度は、周瑜がニヤッとしながら言った。
「いぃや!アレは負けとは違うっ!!」
「なに言ったってダメですよ。負けは負けです。」
「う゛ぅ゛―――。」
孫策は悔しそうに周瑜を見て大きく一言言った。
「公瑾っ!!勝負だっっ!!手ぇ抜いたらぶっ殺す!」
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