悪役令嬢は恋を知らない
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「今回の任務は俺との合同任務だ!宜しく頼む!」
あれ?あれから一週間しか経ってないのにいきなり任務で鉢合わせしてしまった煉獄さんに私は固まった。んん?これまで煉獄さんとの合同任務なんて一度もなかったのにおかしくない!?
「情報収集任務だ!夫婦(めおと)のふりをしていた方が怪しまれないので藤の家で着替えよう!!」
「は、はい!」
え?待って。え?何それ。何のご都合展開?え?私相手に?
「あ、あのっ、何で私……」
夫婦のふりをするだけなら甘露寺さんでもいい筈だ。とっても麗しく明るく朗らかな夫婦のふりが出来るのに。眉を寄せる私に煉獄さんは明るく返事を返してくれた。
「甘露寺は嘘をつくのが上手くない!君ならば卒なくこなせるだろう!」
あぁ!なるほど!!消去論で私になったのね!胡蝶さんは忙しい人だし柱にそんな事は頼めないものね!!あぁ謎が解けて良かった!ビックリしたー。
納得した私は煉獄さんと藤の家に行くと用意されていた着物に袖を通した。凄い良い着物。え?情報収集だけにこんな良いもの着るの?
「よくお似合いです。こちらは煉獄様が紗雪様の為にご用意されたお召し物に御座います。このままお持ち帰りください」
「え……」
えぇっ!?どゆこと!?幼馴染ってだけでこんなことして貰っちゃバチが当たる!いやでも任務で必要なのか?そうは思えないけど……いやいや、でも!とにかく任務が先!
ちゃんと人妻に見えるように髪を纏めて化粧を変えて、多分それらしくなったと思う。
「お待たせ致しまし、た……」
既に待っていた煉獄さんに声をかけると、パッとこちらを振り向いたその姿に……鼻血吹くかと思った!
「うむ!よく似合っている!!」
いやいや!それはこちらの台詞でしょ!!薄灰色の着物に藍ねずの羽織、差し色に古代紫とか……え!煉獄さん何着ても似合いすぎる!!素敵!!
「どうした椎名!」
動かない私を不思議に思ったのか近づいてくる煉獄さんにハッと我に返るとお礼を言う。
「あの、藤の家の方にお聞きしました。こんな素敵な着物……私なんかに勿体無くて申し訳ありません」
「君が普段着ているものに見劣りしないよう気をつけたつもりだ!受け取ってくれ!!」
あ……あー!そう言うことね!!安物の着物に私がヘソを曲げるんじゃないかと心配したんだ!えぇぇ……煉獄さんに散財させるとかホント申し訳ない。
「お気遣いいただきまして……」
「…………」
居た堪れなくて小さくなる私に煉獄さんが無言になった。図々しいとか思われてたら泣けるなぁ。
「では出発することとしよう!」
「は、はい!」
そうだ!任務だから!!私は雑念を払うと煉獄さんの後に続いた。
あれ?あれから一週間しか経ってないのにいきなり任務で鉢合わせしてしまった煉獄さんに私は固まった。んん?これまで煉獄さんとの合同任務なんて一度もなかったのにおかしくない!?
「情報収集任務だ!夫婦(めおと)のふりをしていた方が怪しまれないので藤の家で着替えよう!!」
「は、はい!」
え?待って。え?何それ。何のご都合展開?え?私相手に?
「あ、あのっ、何で私……」
夫婦のふりをするだけなら甘露寺さんでもいい筈だ。とっても麗しく明るく朗らかな夫婦のふりが出来るのに。眉を寄せる私に煉獄さんは明るく返事を返してくれた。
「甘露寺は嘘をつくのが上手くない!君ならば卒なくこなせるだろう!」
あぁ!なるほど!!消去論で私になったのね!胡蝶さんは忙しい人だし柱にそんな事は頼めないものね!!あぁ謎が解けて良かった!ビックリしたー。
納得した私は煉獄さんと藤の家に行くと用意されていた着物に袖を通した。凄い良い着物。え?情報収集だけにこんな良いもの着るの?
「よくお似合いです。こちらは煉獄様が紗雪様の為にご用意されたお召し物に御座います。このままお持ち帰りください」
「え……」
えぇっ!?どゆこと!?幼馴染ってだけでこんなことして貰っちゃバチが当たる!いやでも任務で必要なのか?そうは思えないけど……いやいや、でも!とにかく任務が先!
ちゃんと人妻に見えるように髪を纏めて化粧を変えて、多分それらしくなったと思う。
「お待たせ致しまし、た……」
既に待っていた煉獄さんに声をかけると、パッとこちらを振り向いたその姿に……鼻血吹くかと思った!
「うむ!よく似合っている!!」
いやいや!それはこちらの台詞でしょ!!薄灰色の着物に藍ねずの羽織、差し色に古代紫とか……え!煉獄さん何着ても似合いすぎる!!素敵!!
「どうした椎名!」
動かない私を不思議に思ったのか近づいてくる煉獄さんにハッと我に返るとお礼を言う。
「あの、藤の家の方にお聞きしました。こんな素敵な着物……私なんかに勿体無くて申し訳ありません」
「君が普段着ているものに見劣りしないよう気をつけたつもりだ!受け取ってくれ!!」
あ……あー!そう言うことね!!安物の着物に私がヘソを曲げるんじゃないかと心配したんだ!えぇぇ……煉獄さんに散財させるとかホント申し訳ない。
「お気遣いいただきまして……」
「…………」
居た堪れなくて小さくなる私に煉獄さんが無言になった。図々しいとか思われてたら泣けるなぁ。
「では出発することとしよう!」
「は、はい!」
そうだ!任務だから!!私は雑念を払うと煉獄さんの後に続いた。