悪役令嬢は恋を知らない
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前世の記憶を取り戻してから二ヶ月。私の階級は丙まであがっていた。いやぁ、スペックが高いって素晴らしいね!父も兄も私の人が変わった様に(比喩ではなくそうなのだが)大いに戸惑った。下の兄などは血気術をいまだに疑っている。
だが私は間違いなく紗雪椎名だ。前世の記憶が戻っただけでちゃんと椎名として生きて来た分の記憶もある。ちょっと横暴と捻くれが過ぎてて黒歴史だけど。
(地道にやっていくしか無いわね)
任務に出てみて気付いたが他の隊士からも遠巻きにされている。地味に悲しいが仕方ない事だ。
ーー雪の呼吸 壱ノ型 六華(りっか)ーー
今日も技の精度を上げるために鍛錬をつむ。今まで私は全集中の常中が出来ていなかったのでそちらも同時進行だ。
「はぁっ……はぁ、はー……」
しんっどっ!だいぶん全集中の常中は身について来たけどまだ時折忘れてる事がある。煉獄さんと言い他の柱と言い、炭治郎だって……なんでそんな凄いの?
「精が出るな!椎名!」
「!!」
突然響いた声に私は反射的に振り返った。うわぁ……本物の煉獄さんだ。しかも炎柱になる前だから白羽織!!え?ちょっと待って!実物格好良過ぎない!?え?なんか良い匂いするんだけど!って言うか近い近い!
「君がこの二ヶ月で一気に階級を上げたと聞いた!頑張るのは結構な事だが大丈夫か?無理をしてはいないか?」
あぁ、いつも私から冷たい態度を取られていたと言うのに煉獄さんはそれでも優しい。申し訳なさが山のように湧いてきて私は煉獄さんに頭を下げた。
「ごめんなさい!」
「……は?」
「いくら幼馴染だからってこれまでこんな捻くれ者の相手をさせてたなんて申し訳なさ過ぎて!!私これからは心を入れ替えて煉獄さんに迷惑かけないよう致しますわ!手始めになるべく視界に入らないよう近寄りませんから安心してくださいませ!!」
「い、いや、ちょっと待て椎名……」
「あ、でも間違えて任務でご一緒する時だけは勘弁してもらえると助かりますわ!煉獄さんの足手纏いにならないようにこれからも鍛錬を積んでいくつもりですから!!」
「だから突然何を……」
「あっ!私、汗掻いて酷いのでこれで失礼しますわね!!煉獄さんも体をお休めください!それでは!!」
言いたいことを言い切るとダッシュでその場を離れる。うわー!うわー!本物の煉獄さんだ!すごーい!素敵!!格好良い!!!そりゃヒロインちゃんだって好きになるよ!
「よーし!頑張るわよ!」
推しって言うのはホントに生きる希望よね!ムクムクと湧いてきたやる気に私は拳を高く突き上げた。
だが私は間違いなく紗雪椎名だ。前世の記憶が戻っただけでちゃんと椎名として生きて来た分の記憶もある。ちょっと横暴と捻くれが過ぎてて黒歴史だけど。
(地道にやっていくしか無いわね)
任務に出てみて気付いたが他の隊士からも遠巻きにされている。地味に悲しいが仕方ない事だ。
ーー雪の呼吸 壱ノ型 六華(りっか)ーー
今日も技の精度を上げるために鍛錬をつむ。今まで私は全集中の常中が出来ていなかったのでそちらも同時進行だ。
「はぁっ……はぁ、はー……」
しんっどっ!だいぶん全集中の常中は身について来たけどまだ時折忘れてる事がある。煉獄さんと言い他の柱と言い、炭治郎だって……なんでそんな凄いの?
「精が出るな!椎名!」
「!!」
突然響いた声に私は反射的に振り返った。うわぁ……本物の煉獄さんだ。しかも炎柱になる前だから白羽織!!え?ちょっと待って!実物格好良過ぎない!?え?なんか良い匂いするんだけど!って言うか近い近い!
「君がこの二ヶ月で一気に階級を上げたと聞いた!頑張るのは結構な事だが大丈夫か?無理をしてはいないか?」
あぁ、いつも私から冷たい態度を取られていたと言うのに煉獄さんはそれでも優しい。申し訳なさが山のように湧いてきて私は煉獄さんに頭を下げた。
「ごめんなさい!」
「……は?」
「いくら幼馴染だからってこれまでこんな捻くれ者の相手をさせてたなんて申し訳なさ過ぎて!!私これからは心を入れ替えて煉獄さんに迷惑かけないよう致しますわ!手始めになるべく視界に入らないよう近寄りませんから安心してくださいませ!!」
「い、いや、ちょっと待て椎名……」
「あ、でも間違えて任務でご一緒する時だけは勘弁してもらえると助かりますわ!煉獄さんの足手纏いにならないようにこれからも鍛錬を積んでいくつもりですから!!」
「だから突然何を……」
「あっ!私、汗掻いて酷いのでこれで失礼しますわね!!煉獄さんも体をお休めください!それでは!!」
言いたいことを言い切るとダッシュでその場を離れる。うわー!うわー!本物の煉獄さんだ!すごーい!素敵!!格好良い!!!そりゃヒロインちゃんだって好きになるよ!
「よーし!頑張るわよ!」
推しって言うのはホントに生きる希望よね!ムクムクと湧いてきたやる気に私は拳を高く突き上げた。