本編
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「紗雪、お前も支度しろぉ」
診察室に来るなりの不死川の言葉に紗雪は治療の手を止めた。目を瞬く紗雪が隊服を着た不死川を見る。後ろから入ってきた冨岡も隊服と羽織を着ていた。
「支度…と言いますと?」
「今日は柱合会議の日だぁ。お前も行くんだよ」
「…ん?」
「ん?」
点になった紗雪に冨岡が小さく首を傾げた。それからポンと手を叩く。
「そうだった。言えば紗雪が逃げるだろうと寛三郎に紅へ口止めさせていたんだったな」
「んん!?」
さらっと告げられた事実に紗雪が腰を浮かす。アオイがさっと治療を引き継いだ。
「お館様がお呼びなのですね。では早く準備された方が良いですよ。後は引き受けますから」
「いやいや!ちょっと待ちましょうか!?柱合会議ですよね!?柱合会議!!柱の!集まる!会議!!」
それに何故自分が呼ばれるのか意味がわからない。紗雪が手を振って反論すれば不死川が自分の羽織を着ながら答えた。
「お前、俺が前に言ったの覚えてねぇのかぁ。最終決戦前にお前が斬った鬼の数は46。決戦中にとっくに柱への昇格条件満たしてんだよぉ」
「いやだからって…!」
そんなことを言うなら猗窩座を倒した炭治郎だって柱だろう。紗雪がそう言えば冨岡が手の甲を指し示した。
「炭治郎は階級が足りていない。紗雪、お前は最後甲まで上がっていただろう」
「初耳!!」
いつまでも立ち尽くしている紗雪に業を煮やしたのか不死川が指を鳴らした。カナヲときよ、すみ、なほが紗雪を取り囲む。
「えっ!?」
「さぁ、着替えましょう紗雪さん!」
「いや…」
「お館様をお待たせしちゃいけませんよ!」
「それはそうなんだけど…」
「こちら新しい隊服です!」
「手回し良すぎません!?」
「椎名、早くして」
「…ハイ」
カナヲの言葉に漸く観念すると紗雪は汚れた隊服から真新しい物に着替えた。恐ろしい事にボタンが金色だ。不死川と冨岡について廊下を歩いて行く。
「あ、不死川さん、義勇さん、紗雪さん!」
「来たな!」
玄関に煉獄と炭治郎が待ち構えていた。目を丸くする紗雪に煉獄が手にしていた羽織を広げる。
炎柱の証である炎の羽織を。
「………え?」
「柱合会議に向かうのだろう?これを着て行ってくれ」
固まる紗雪の肩に羽織をかける。煉獄が満足気に目を細めた。
「君が炎柱だ。紗雪」
「お似合いですよ紗雪さん!おめでとうございます!!」
「い…いやいやいやいやいや!!」
紗雪は善逸ばりの速度で首を横に振った。羽織を脱ごうとするが煉獄が肩を掴んで離さない。
「何言ってるんですか!?師範!そんなわけ無いでしょう!!」
「何故だ?俺はもう鬼殺隊士を引退した。君は俺の継子で、甲の階級で、柱に昇格する条件を満たした。炎柱を名乗るのになんの不都合がある」
「私にとって炎柱は師範だけです!!」
紗雪の言葉に炭治郎が慌てて横を向いた。真っ赤になってしまっている炭治郎を冨岡が覗き込む。
「大丈夫か?」
「いや、あの…気にしないで下さい…」
(もう愛の告白ですよ紗雪さん)
言葉よりも煉獄を慕う紗雪の匂いが凄い。そんな炭治郎を他所に煉獄は穏やかに微笑んだ。
「鬼殺隊の柱には代々必ず水柱と炎柱がいた。おそらく今日が最後の柱合会議になるだろう。頼む紗雪。最後まで炎柱に柱としての務めを果たさせてくれ」
「………」
紗雪は羽織をそっと握った。不死川、冨岡、炭治郎そして煉獄の顔を見上げる。皆がそれぞれに頷き、微笑みを返した。
「炎柱・紗雪椎名。最後の柱合会議を立派に務めてきてくれ」
紗雪はキュッと表情を引き締めると、深々と頭を下げた。羽織を翻し歩いて行く後ろ姿を煉獄と炭治郎が見送る。
「良かったですね!煉獄さん」
「あぁ!ありがとう竈門少年!!」
煉獄の暖かい幸せそうな匂いに自分まで幸せな気持ちになる炭治郎だった。
診察室に来るなりの不死川の言葉に紗雪は治療の手を止めた。目を瞬く紗雪が隊服を着た不死川を見る。後ろから入ってきた冨岡も隊服と羽織を着ていた。
「支度…と言いますと?」
「今日は柱合会議の日だぁ。お前も行くんだよ」
「…ん?」
「ん?」
点になった紗雪に冨岡が小さく首を傾げた。それからポンと手を叩く。
「そうだった。言えば紗雪が逃げるだろうと寛三郎に紅へ口止めさせていたんだったな」
「んん!?」
さらっと告げられた事実に紗雪が腰を浮かす。アオイがさっと治療を引き継いだ。
「お館様がお呼びなのですね。では早く準備された方が良いですよ。後は引き受けますから」
「いやいや!ちょっと待ちましょうか!?柱合会議ですよね!?柱合会議!!柱の!集まる!会議!!」
それに何故自分が呼ばれるのか意味がわからない。紗雪が手を振って反論すれば不死川が自分の羽織を着ながら答えた。
「お前、俺が前に言ったの覚えてねぇのかぁ。最終決戦前にお前が斬った鬼の数は46。決戦中にとっくに柱への昇格条件満たしてんだよぉ」
「いやだからって…!」
そんなことを言うなら猗窩座を倒した炭治郎だって柱だろう。紗雪がそう言えば冨岡が手の甲を指し示した。
「炭治郎は階級が足りていない。紗雪、お前は最後甲まで上がっていただろう」
「初耳!!」
いつまでも立ち尽くしている紗雪に業を煮やしたのか不死川が指を鳴らした。カナヲときよ、すみ、なほが紗雪を取り囲む。
「えっ!?」
「さぁ、着替えましょう紗雪さん!」
「いや…」
「お館様をお待たせしちゃいけませんよ!」
「それはそうなんだけど…」
「こちら新しい隊服です!」
「手回し良すぎません!?」
「椎名、早くして」
「…ハイ」
カナヲの言葉に漸く観念すると紗雪は汚れた隊服から真新しい物に着替えた。恐ろしい事にボタンが金色だ。不死川と冨岡について廊下を歩いて行く。
「あ、不死川さん、義勇さん、紗雪さん!」
「来たな!」
玄関に煉獄と炭治郎が待ち構えていた。目を丸くする紗雪に煉獄が手にしていた羽織を広げる。
炎柱の証である炎の羽織を。
「………え?」
「柱合会議に向かうのだろう?これを着て行ってくれ」
固まる紗雪の肩に羽織をかける。煉獄が満足気に目を細めた。
「君が炎柱だ。紗雪」
「お似合いですよ紗雪さん!おめでとうございます!!」
「い…いやいやいやいやいや!!」
紗雪は善逸ばりの速度で首を横に振った。羽織を脱ごうとするが煉獄が肩を掴んで離さない。
「何言ってるんですか!?師範!そんなわけ無いでしょう!!」
「何故だ?俺はもう鬼殺隊士を引退した。君は俺の継子で、甲の階級で、柱に昇格する条件を満たした。炎柱を名乗るのになんの不都合がある」
「私にとって炎柱は師範だけです!!」
紗雪の言葉に炭治郎が慌てて横を向いた。真っ赤になってしまっている炭治郎を冨岡が覗き込む。
「大丈夫か?」
「いや、あの…気にしないで下さい…」
(もう愛の告白ですよ紗雪さん)
言葉よりも煉獄を慕う紗雪の匂いが凄い。そんな炭治郎を他所に煉獄は穏やかに微笑んだ。
「鬼殺隊の柱には代々必ず水柱と炎柱がいた。おそらく今日が最後の柱合会議になるだろう。頼む紗雪。最後まで炎柱に柱としての務めを果たさせてくれ」
「………」
紗雪は羽織をそっと握った。不死川、冨岡、炭治郎そして煉獄の顔を見上げる。皆がそれぞれに頷き、微笑みを返した。
「炎柱・紗雪椎名。最後の柱合会議を立派に務めてきてくれ」
紗雪はキュッと表情を引き締めると、深々と頭を下げた。羽織を翻し歩いて行く後ろ姿を煉獄と炭治郎が見送る。
「良かったですね!煉獄さん」
「あぁ!ありがとう竈門少年!!」
煉獄の暖かい幸せそうな匂いに自分まで幸せな気持ちになる炭治郎だった。