短編
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鬼殺隊に正月は無い。それは勿論鬼が正月だからとお屠蘇を飲んでおせちに舌鼓を打ってくれるわけでは無いからだが、それでも僅かにある隙間時間に煉獄は紗雪に季節を感じるものを見せてくれる。
行事や季節の移ろいに無縁な生活をしてきた紗雪にとってそれはとても楽しいひと時だ。
今日も紗雪は煉獄に手招きされて千寿郎と共に屋根の上へと上がっていた。色とりどりの凧が方々で上がり風にゆったりと揺れている。
「わぁ、結構上がってますね」
「うむ!やはり縁起物だからな!新しい年を迎えるにあたり凧揚げをする所はまだまだある!」
「電線が増えてきたので凧の数は減ってきましたね。それにウチではやらないんです」
千寿郎の言葉に紗雪は首を傾げた。縁起物なのにあえてやらないとはどう言うことだろう?
「凧は昔はいか、いかのぼりと呼ばれていてな!陰陽五行思想に寄ると木の性質を持つ正月を無事に迎えるために相性の悪い金の性質を火の性質で抑える必要があると言われている!」
「金は木を切り、火は金を溶かすと言う考えですね。いかはその形が炎に似ていることから火の性質を持つと考えられたんです」
「へぇ…ですが、炎に似ているのは良いのでは無いのですか?」
なにせ煉獄家は代々炎の呼吸の使い手だ。首を傾げる紗雪に煉獄が明るく笑った。
「そうとも考えられるがな!鬼殺隊にとっては刀が一番大切だ!新年早々金を溶かす意味のある凧揚げをすることは無いと考えたんだろうな!」
「江戸時代より前だと凧揚げは貴族や武士の一部の遊びだったそうですが」
どの験を担ぐかは家によって違うのだろう。
「立春の季に空に向くは養生の一つと言う古い言葉がある!その為に正月に凧揚げをすると言うことだな!だから凧は上げないが空を見上げるぐらいはしようと毎年正月には千寿郎とこうして屋根に登るのだ!」
空気は冷たいがよく晴れた日に屋根に登れば街が正月に華やぐ気配を感じることが出来る。青空を見上げれば今年もまた頑張ろうと言う気持ちにもなる。煉獄の台詞に紗雪は嬉しそうに笑った。
「ふふ、大事な恒例行事に仲間に入れてもらえて嬉しいです」
「当然だ!弟子と言えば我が子も同然!家族で共に正月を迎えるのは大事だからな!!」
家族と言い切られ紗雪は目を丸くした後、力の抜けた笑みを浮かべた。時代を遡った先で手に入れた家族はこんなにも暖かくて優しい。
「ありがとうございます」
「冷えてきましたね。そろそろ降りませんか?雑煮の支度をしてあるんです」
「それは良いな!」
三人揃って屋根を降りるとお勝手へ向かう。
「お雑煮と言えば白味噌にあんこ餅のお雑煮を食べる地域があるんですがご存知ですか?」
「えっ!?それは凄いですね!甘くてしょっぱいんですか?」
「食べたことはないんですが、地域によって味は色々あるんですね」
「ウチは醤油に鶏肉に角餅だ!」
餅はいくつ焼こうか、磯部餅も食べたいなと盛り上がる。
その後、煉獄が10個目のお餅を食べるのにそっと箸を置く紗雪だった。
行事や季節の移ろいに無縁な生活をしてきた紗雪にとってそれはとても楽しいひと時だ。
今日も紗雪は煉獄に手招きされて千寿郎と共に屋根の上へと上がっていた。色とりどりの凧が方々で上がり風にゆったりと揺れている。
「わぁ、結構上がってますね」
「うむ!やはり縁起物だからな!新しい年を迎えるにあたり凧揚げをする所はまだまだある!」
「電線が増えてきたので凧の数は減ってきましたね。それにウチではやらないんです」
千寿郎の言葉に紗雪は首を傾げた。縁起物なのにあえてやらないとはどう言うことだろう?
「凧は昔はいか、いかのぼりと呼ばれていてな!陰陽五行思想に寄ると木の性質を持つ正月を無事に迎えるために相性の悪い金の性質を火の性質で抑える必要があると言われている!」
「金は木を切り、火は金を溶かすと言う考えですね。いかはその形が炎に似ていることから火の性質を持つと考えられたんです」
「へぇ…ですが、炎に似ているのは良いのでは無いのですか?」
なにせ煉獄家は代々炎の呼吸の使い手だ。首を傾げる紗雪に煉獄が明るく笑った。
「そうとも考えられるがな!鬼殺隊にとっては刀が一番大切だ!新年早々金を溶かす意味のある凧揚げをすることは無いと考えたんだろうな!」
「江戸時代より前だと凧揚げは貴族や武士の一部の遊びだったそうですが」
どの験を担ぐかは家によって違うのだろう。
「立春の季に空に向くは養生の一つと言う古い言葉がある!その為に正月に凧揚げをすると言うことだな!だから凧は上げないが空を見上げるぐらいはしようと毎年正月には千寿郎とこうして屋根に登るのだ!」
空気は冷たいがよく晴れた日に屋根に登れば街が正月に華やぐ気配を感じることが出来る。青空を見上げれば今年もまた頑張ろうと言う気持ちにもなる。煉獄の台詞に紗雪は嬉しそうに笑った。
「ふふ、大事な恒例行事に仲間に入れてもらえて嬉しいです」
「当然だ!弟子と言えば我が子も同然!家族で共に正月を迎えるのは大事だからな!!」
家族と言い切られ紗雪は目を丸くした後、力の抜けた笑みを浮かべた。時代を遡った先で手に入れた家族はこんなにも暖かくて優しい。
「ありがとうございます」
「冷えてきましたね。そろそろ降りませんか?雑煮の支度をしてあるんです」
「それは良いな!」
三人揃って屋根を降りるとお勝手へ向かう。
「お雑煮と言えば白味噌にあんこ餅のお雑煮を食べる地域があるんですがご存知ですか?」
「えっ!?それは凄いですね!甘くてしょっぱいんですか?」
「食べたことはないんですが、地域によって味は色々あるんですね」
「ウチは醤油に鶏肉に角餅だ!」
餅はいくつ焼こうか、磯部餅も食べたいなと盛り上がる。
その後、煉獄が10個目のお餅を食べるのにそっと箸を置く紗雪だった。