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ガヤガヤとした繁華街の一つで珍しい面々が食事をしていた。
「だからよぉ、此処のところの隊士は基礎体力からして足りてねぇんだよな」
「派手に分かる。あいつら普段何してんだろうね?」
「あ、冨岡さぁん鮭大根来ましたよぉ」
「…あぁ」
「すまないが酒の追加を頼む!」
女給に酒の追加を頼むと煉獄は天ぷらに箸を伸ばした。旬の山菜を揚げたそれに酒が進む。
「紗雪、テメェは酒に弱いんだから飲むんじゃねぇ
「そうですかぁ?まぁ、特段好きって訳でも無いですけどぉ」
女給が置いて行ったぐい呑みを不死川に取り上げられて紗雪は首を傾げた。番茶の入った湯飲みを渡され大人しく受け取る。
「僕達が稽古をつけてあげるべきなんでしょうかねぇ?」
「…巡回に討伐に自己鍛錬。これ以上他の事に時間を削れば胡蝶の世話になる事になる」
酒のせいか珍しく冨岡が饒舌だ。
「お待たせしました、お酒追加でーす。あらぁ、お兄さんも沢山飲んでね」
女給が追加の酒と共に持ってきたぐい呑みに並々と注いで紗雪の手元に置いていく。紗雪がヘラッと手を振った。
「ありがとうねぇ、お姉さん」
「育手の実力が派手にまちまちだからなぁ。あいつらに稽古つけるって言ったら基本からになっちまう」
宇髄が紗雪の所にあったそれを取り上げると一飲みにしニヤッと笑った。
「そんな飲み方してぇ。悪酔いしますよぉ?」
「んなヤワじゃねぇって」
「しかしそう考えると蝶屋敷の面々には頭が下がるな!」
「だなぁ、やる気のありそうなのには全集中の常中を仕込むんだからよぉ」
鯖の味噌煮を口に入れると酒で流し込み不死川がため息をつく。
「もういっそ蝶屋敷のやり方を一律で取り入れたら良いんじゃねぇかと思うぜ」
「選抜に参加できる人数そのものが減りそうだな!隊士全員に出来て欲しい事ではあるが、やはり会得は才能による!」
「最初は肺やら心臓やらひっくり返りそうになりますもんねぇあれ」
味噌がいい感じで焦げている田楽を食べながら紗雪は苦笑した。いつの間にか傍らに酒の入ったぐい呑みが置かれている。羽織で引っ掛けそうになったそれを煉獄が手に取り飲み干した。
「ありゃ、すいません煉獄さぁん」
「構わない!ねぎまも美味いぞ紗雪!!」
「もうお腹一杯ですよぉ」
紗雪はのんびり笑うと湯飲みを手にした。他の四人は結構飲んだのに饒舌になった程度でほとんど変わらずだ。
(食べる量とか基本的に違うよなぁ)
見る見るうちに無くなっていく酒と食べ物に紗雪は思わず感心する。テーブルの上の物がほぼ空になった頃、宇髄が立ち上がった。
「じゃ、そろそろ派手にお開きといこうぜ」
「冨岡さぁん、口の周り拭いた方がいいですよぉ」
「…あぁ」
「だなぁ、明日に差し障っちまう」
「そうだな!すまないが愛想をたのむ!!」
会計を済ませると店の外に出る。女給達が色々に話しかけてきたが、宇髄や不死川、煉獄があしらって紗雪や冨岡は何を話しているかも分からなかった。
(モテてるなぁ)
自分の想い人までモテモテなのは複雑な物があるが仕方がない。実際格好良過ぎるのだ。
「しかしあそこは派手にヤバかったな」
「二度と行かねぇぞ俺はよぉ」
「……」
「店の名は覚えた!今回はそれが収穫だったと思おう!!」
「?」
そんな酷い店だったろうか?確かに女給の数が多くて何くれと無く話しかけられ鬱陶しくはあったが、食事自体は美味しかった紗雪は首を傾げた。
宇髄が肩越しに四人を振り返る。
「じゃあな」
一つ手を振ると姿を消す宇髄を見送る。不死川が歩く向きを変えた。
「冨岡ぁ、俺らはこっちだ。行くぜぇ」
「あぁ」
さっさと行ってしまう二人に紗雪は目を丸くする。
「ありゃあ、行っちゃいましたねぇ。今日はみんな随分あっさり帰っちゃいましたけど、どうかしたのかなぁ?」
いつもならこの後、もう一件か二件は向かうのに不思議なこともある。首を傾げる紗雪の手を煉獄が掴んだ。
「紗雪はこちらだ」
「?何処か行くんですかぁ?」
「あぁ、付き合ってくれ」
言葉少なく歩き始める煉獄の背中を追いかけるように紗雪が続く。様子のおかしな煉獄に紗雪は眉を寄せた。
「煉獄さぁん、どうかしたんですかぁ?」
「大丈夫だ」
「…手が熱いですよぉ?具合でも悪いんじゃ」
「心配ない」
「いや、だけど…」
「後で説明する」
「………」
取り付く島が無いとはこの事である。煉獄は暫く道を進むと一軒の建物に入った。出てきた女将に金を渡すと二階の一室に上がり込む。
紗雪の手を離し胡座で座り込んでしまった煉獄に驚いて、紗雪は日輪刀を傍に置くとその顔を覗き込んだ。
「やっぱり具合が…っ!?」
グイと引き寄せられ煉獄の膝の上に横抱きにされた紗雪は目を見開いた。煉獄がその後頭部に手をやると口付ける。口内に入ってきた煉獄の舌に紗雪は体を震わせた。
「れっ…んぅ……っ、ぁ…」
まだ触れる程度の接吻しかしたことの無い紗雪には刺激が強過ぎる。紗雪は煉獄の肩を叩いて抗議したが、煉獄は止まらない。もう一方の手で紗雪の太腿から腹を弄るように動くと、剣帯に手をかけた。
「…っ!ぁ、ま…て、んっ……煉、獄さぁん!」
我武者羅に煉獄の首を押すと紗雪は顔を背けた。酸欠と煉獄からの酒の匂いで朦朧とする。煉獄は紗雪を床に下ろすとその上にのし掛かった。
「れ、煉獄さ…」
「本当なら」
紗雪の言葉を遮って煉獄が口を開いた。息遣いが荒く苦しそうな煉獄に紗雪が困惑する。
「君の初めてをこんな形で奪いたくはなかったが…君がいるのに他の女など抱きたくない」
「あの、なにが、どうして…急に、こんな…」
「酒だ」
煉獄は羽織をおざなりに脱ぐと自分の隊服の首元を緩めた。その間も紗雪を熱っぽく見つめる。
「あの店の女給達が酒に薬を混ぜていた。娼館も兼ねているとは思ってもいなかった」
「酒…」
そういえば自分は一滴も飲んでいないなと紗雪は思った。
「君は不死川や宇髄にも随分大事にされている」
煉獄は苦く笑うと隊服の上を脱いだ。白いシャツもあっという間に脱ぎ捨てるとズボンに手をかける。紗雪はどこを見たらいいか分からず横を向くと両手で顔を覆った。一糸纏わぬ姿になると煉獄は再び紗雪に覆い被さった。
「このまま俺に抱かれてくれ」
紗雪の真っ赤に染まっている耳に噛みつく。ビクッと震えた紗雪は片手を退けると煉獄を見た。
「その…決して女らしい身体じゃ無いですけど…」
「君が良いんだ」
頬に手を添え口付ける。紗雪の舌を絡めとり口内を犯しながら煉獄は紗雪の隊服に手をかけた。一つずつボタンを外すと前を広げる。現れた肌の白さに煉獄はクラクラした。
「…紗雪、すまないが晒しを外してくれるか」
床に寝た状態では上手く外せない。煉獄が告げると紗雪はゆっくり起き上がり隊服を床に落とした。スルスルと晒しを解いていく。煉獄は生唾を飲み込んだ。
後一巻きを躊躇する紗雪の手を掴むと柔らかな膨らみに顔を寄せる。
「…っ、ぁ……」
胸から肩、首、耳へと口付けていく煉獄の頭を紗雪は抱え込んだ。唇に戻ってきたそれを受け入れると、そのまま後ろへ倒される。煉獄の手が紗雪のズボンにかかり、あっという間に引き剥がした。
「れ、ん獄さぁん…」
「あぁ…綺麗だ椎名」
(名前…)
吐息まじりに名を呼ばれ紗雪は不思議な心地になった。恥ずかしいけれど、ずっとこうしていたい。紗雪はそろっと煉獄の頬を撫ぜた。
「…好きですよぉ、煉獄さん」
「あまり煽ってくれるな」
煉獄はそういうと紗雪の身体に手を伸ばした。
「だからよぉ、此処のところの隊士は基礎体力からして足りてねぇんだよな」
「派手に分かる。あいつら普段何してんだろうね?」
「あ、冨岡さぁん鮭大根来ましたよぉ」
「…あぁ」
「すまないが酒の追加を頼む!」
女給に酒の追加を頼むと煉獄は天ぷらに箸を伸ばした。旬の山菜を揚げたそれに酒が進む。
「紗雪、テメェは酒に弱いんだから飲むんじゃねぇ
「そうですかぁ?まぁ、特段好きって訳でも無いですけどぉ」
女給が置いて行ったぐい呑みを不死川に取り上げられて紗雪は首を傾げた。番茶の入った湯飲みを渡され大人しく受け取る。
「僕達が稽古をつけてあげるべきなんでしょうかねぇ?」
「…巡回に討伐に自己鍛錬。これ以上他の事に時間を削れば胡蝶の世話になる事になる」
酒のせいか珍しく冨岡が饒舌だ。
「お待たせしました、お酒追加でーす。あらぁ、お兄さんも沢山飲んでね」
女給が追加の酒と共に持ってきたぐい呑みに並々と注いで紗雪の手元に置いていく。紗雪がヘラッと手を振った。
「ありがとうねぇ、お姉さん」
「育手の実力が派手にまちまちだからなぁ。あいつらに稽古つけるって言ったら基本からになっちまう」
宇髄が紗雪の所にあったそれを取り上げると一飲みにしニヤッと笑った。
「そんな飲み方してぇ。悪酔いしますよぉ?」
「んなヤワじゃねぇって」
「しかしそう考えると蝶屋敷の面々には頭が下がるな!」
「だなぁ、やる気のありそうなのには全集中の常中を仕込むんだからよぉ」
鯖の味噌煮を口に入れると酒で流し込み不死川がため息をつく。
「もういっそ蝶屋敷のやり方を一律で取り入れたら良いんじゃねぇかと思うぜ」
「選抜に参加できる人数そのものが減りそうだな!隊士全員に出来て欲しい事ではあるが、やはり会得は才能による!」
「最初は肺やら心臓やらひっくり返りそうになりますもんねぇあれ」
味噌がいい感じで焦げている田楽を食べながら紗雪は苦笑した。いつの間にか傍らに酒の入ったぐい呑みが置かれている。羽織で引っ掛けそうになったそれを煉獄が手に取り飲み干した。
「ありゃ、すいません煉獄さぁん」
「構わない!ねぎまも美味いぞ紗雪!!」
「もうお腹一杯ですよぉ」
紗雪はのんびり笑うと湯飲みを手にした。他の四人は結構飲んだのに饒舌になった程度でほとんど変わらずだ。
(食べる量とか基本的に違うよなぁ)
見る見るうちに無くなっていく酒と食べ物に紗雪は思わず感心する。テーブルの上の物がほぼ空になった頃、宇髄が立ち上がった。
「じゃ、そろそろ派手にお開きといこうぜ」
「冨岡さぁん、口の周り拭いた方がいいですよぉ」
「…あぁ」
「だなぁ、明日に差し障っちまう」
「そうだな!すまないが愛想をたのむ!!」
会計を済ませると店の外に出る。女給達が色々に話しかけてきたが、宇髄や不死川、煉獄があしらって紗雪や冨岡は何を話しているかも分からなかった。
(モテてるなぁ)
自分の想い人までモテモテなのは複雑な物があるが仕方がない。実際格好良過ぎるのだ。
「しかしあそこは派手にヤバかったな」
「二度と行かねぇぞ俺はよぉ」
「……」
「店の名は覚えた!今回はそれが収穫だったと思おう!!」
「?」
そんな酷い店だったろうか?確かに女給の数が多くて何くれと無く話しかけられ鬱陶しくはあったが、食事自体は美味しかった紗雪は首を傾げた。
宇髄が肩越しに四人を振り返る。
「じゃあな」
一つ手を振ると姿を消す宇髄を見送る。不死川が歩く向きを変えた。
「冨岡ぁ、俺らはこっちだ。行くぜぇ」
「あぁ」
さっさと行ってしまう二人に紗雪は目を丸くする。
「ありゃあ、行っちゃいましたねぇ。今日はみんな随分あっさり帰っちゃいましたけど、どうかしたのかなぁ?」
いつもならこの後、もう一件か二件は向かうのに不思議なこともある。首を傾げる紗雪の手を煉獄が掴んだ。
「紗雪はこちらだ」
「?何処か行くんですかぁ?」
「あぁ、付き合ってくれ」
言葉少なく歩き始める煉獄の背中を追いかけるように紗雪が続く。様子のおかしな煉獄に紗雪は眉を寄せた。
「煉獄さぁん、どうかしたんですかぁ?」
「大丈夫だ」
「…手が熱いですよぉ?具合でも悪いんじゃ」
「心配ない」
「いや、だけど…」
「後で説明する」
「………」
取り付く島が無いとはこの事である。煉獄は暫く道を進むと一軒の建物に入った。出てきた女将に金を渡すと二階の一室に上がり込む。
紗雪の手を離し胡座で座り込んでしまった煉獄に驚いて、紗雪は日輪刀を傍に置くとその顔を覗き込んだ。
「やっぱり具合が…っ!?」
グイと引き寄せられ煉獄の膝の上に横抱きにされた紗雪は目を見開いた。煉獄がその後頭部に手をやると口付ける。口内に入ってきた煉獄の舌に紗雪は体を震わせた。
「れっ…んぅ……っ、ぁ…」
まだ触れる程度の接吻しかしたことの無い紗雪には刺激が強過ぎる。紗雪は煉獄の肩を叩いて抗議したが、煉獄は止まらない。もう一方の手で紗雪の太腿から腹を弄るように動くと、剣帯に手をかけた。
「…っ!ぁ、ま…て、んっ……煉、獄さぁん!」
我武者羅に煉獄の首を押すと紗雪は顔を背けた。酸欠と煉獄からの酒の匂いで朦朧とする。煉獄は紗雪を床に下ろすとその上にのし掛かった。
「れ、煉獄さ…」
「本当なら」
紗雪の言葉を遮って煉獄が口を開いた。息遣いが荒く苦しそうな煉獄に紗雪が困惑する。
「君の初めてをこんな形で奪いたくはなかったが…君がいるのに他の女など抱きたくない」
「あの、なにが、どうして…急に、こんな…」
「酒だ」
煉獄は羽織をおざなりに脱ぐと自分の隊服の首元を緩めた。その間も紗雪を熱っぽく見つめる。
「あの店の女給達が酒に薬を混ぜていた。娼館も兼ねているとは思ってもいなかった」
「酒…」
そういえば自分は一滴も飲んでいないなと紗雪は思った。
「君は不死川や宇髄にも随分大事にされている」
煉獄は苦く笑うと隊服の上を脱いだ。白いシャツもあっという間に脱ぎ捨てるとズボンに手をかける。紗雪はどこを見たらいいか分からず横を向くと両手で顔を覆った。一糸纏わぬ姿になると煉獄は再び紗雪に覆い被さった。
「このまま俺に抱かれてくれ」
紗雪の真っ赤に染まっている耳に噛みつく。ビクッと震えた紗雪は片手を退けると煉獄を見た。
「その…決して女らしい身体じゃ無いですけど…」
「君が良いんだ」
頬に手を添え口付ける。紗雪の舌を絡めとり口内を犯しながら煉獄は紗雪の隊服に手をかけた。一つずつボタンを外すと前を広げる。現れた肌の白さに煉獄はクラクラした。
「…紗雪、すまないが晒しを外してくれるか」
床に寝た状態では上手く外せない。煉獄が告げると紗雪はゆっくり起き上がり隊服を床に落とした。スルスルと晒しを解いていく。煉獄は生唾を飲み込んだ。
後一巻きを躊躇する紗雪の手を掴むと柔らかな膨らみに顔を寄せる。
「…っ、ぁ……」
胸から肩、首、耳へと口付けていく煉獄の頭を紗雪は抱え込んだ。唇に戻ってきたそれを受け入れると、そのまま後ろへ倒される。煉獄の手が紗雪のズボンにかかり、あっという間に引き剥がした。
「れ、ん獄さぁん…」
「あぁ…綺麗だ椎名」
(名前…)
吐息まじりに名を呼ばれ紗雪は不思議な心地になった。恥ずかしいけれど、ずっとこうしていたい。紗雪はそろっと煉獄の頬を撫ぜた。
「…好きですよぉ、煉獄さん」
「あまり煽ってくれるな」
煉獄はそういうと紗雪の身体に手を伸ばした。