連載
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「不死川!椎名の具合が悪いそうだな!!」
「………」
大学で会うなりの第一声に実弥はピキ…と青筋を立てた。同時に●INEに玄弥からメッセージが入る。
『ごめん兄貴!何でか煉獄さんに秒でバレた!!』
(早く言ぇ!)
昨日は実弥の帰りが遅かった。今朝は玄弥の登校時間が早かった。それだけの事なのだが実弥は思わずスマホを握る手に力を込めた。
「不死川!携帯が悲鳴をあげているぞ!!」
「朝からクソデカボイスが耳に響くんだよぉ」
「そうか!すまん!それで椎名の具合は如何だろうか!!」
「…熱は微熱まで下がったから大丈夫だろぉ」
まだ食欲が戻っていないのだが、そんなことを教えればこの男は絶対押しかけてくる。記憶が揺らいでいる椎名に今は会わせたくない。
「食事は取れているのか?」
「…あいつ粥を嫌がるんだよなぁ」
不死川は会話の方向性をそっとずらした。講義室に揃って入ると後ろの席を陣取る。
「椎名は粥を食べるときは味の濃いものを欲しがる。岩海苔を付けてやってくれ」
「そうかよぉ。今日買って帰るわ」
当たり前のように椎名の好物を把握している杏寿郎に実弥はやれやれと思った。これが椎名に記憶があれば事は簡単なのだ。
(ったく、生まれ変わってまで椎名一筋とは恐れ入るぜ)
「おはよー、煉獄君」
「おはよう!小井戸さん!」
「ねぇ、知ってる?この辺に今変質者が出てるんだってぇ」
「そうか!それは心配だな!!」
「煉獄君帰り送ってぇ」
「今日俺はバイトなので、早く帰ることをお勧めする!!」
寄って来た同級生に大声で挨拶を返す杏寿郎に実弥はため息をついたのだった。
「………」
大学で会うなりの第一声に実弥はピキ…と青筋を立てた。同時に●INEに玄弥からメッセージが入る。
『ごめん兄貴!何でか煉獄さんに秒でバレた!!』
(早く言ぇ!)
昨日は実弥の帰りが遅かった。今朝は玄弥の登校時間が早かった。それだけの事なのだが実弥は思わずスマホを握る手に力を込めた。
「不死川!携帯が悲鳴をあげているぞ!!」
「朝からクソデカボイスが耳に響くんだよぉ」
「そうか!すまん!それで椎名の具合は如何だろうか!!」
「…熱は微熱まで下がったから大丈夫だろぉ」
まだ食欲が戻っていないのだが、そんなことを教えればこの男は絶対押しかけてくる。記憶が揺らいでいる椎名に今は会わせたくない。
「食事は取れているのか?」
「…あいつ粥を嫌がるんだよなぁ」
不死川は会話の方向性をそっとずらした。講義室に揃って入ると後ろの席を陣取る。
「椎名は粥を食べるときは味の濃いものを欲しがる。岩海苔を付けてやってくれ」
「そうかよぉ。今日買って帰るわ」
当たり前のように椎名の好物を把握している杏寿郎に実弥はやれやれと思った。これが椎名に記憶があれば事は簡単なのだ。
(ったく、生まれ変わってまで椎名一筋とは恐れ入るぜ)
「おはよー、煉獄君」
「おはよう!小井戸さん!」
「ねぇ、知ってる?この辺に今変質者が出てるんだってぇ」
「そうか!それは心配だな!!」
「煉獄君帰り送ってぇ」
「今日俺はバイトなので、早く帰ることをお勧めする!!」
寄って来た同級生に大声で挨拶を返す杏寿郎に実弥はため息をついたのだった。