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「ただいまぁっとー」
煉獄達のいる場所に紗雪が戻ると、煉獄は炭治郎と話をしている所だった。
「歴代の炎柱が書いた手記があるはずだ。父がよくそれを読んでいたはずだ。俺からも連絡を入れておく」
「ヒノカミ神楽についても何か書かれているかもしれない」
「ありがとうございます」
「お話し中すいませんけどねぇ」
紗雪はのんびり歩み寄るとにっこり笑った。
「二人とも腹に穴空いてるんですから、そろそろ黙りましょうかぁ」
「「………ハイ」」
しゃがむと顔を引き攣らせる炭治郎を覗き込む。
「?」
「もしかして君が鬼の妹を連れてる子かなぁ?初めましてぇ。鳥柱の紗雪椎名だよぉ。あ、喋らなくて良いよぉ。じゃないと本気で黙らせるから」
「……」
(恐っ)
炭治郎は黙って頷いた。うんうんと紗雪も頷く。
(でもこの人柱合会議にいたっけ?)
疑問が顔に出ていたのか紗雪が説明してくれた。
「この前の柱合会議は鬼と追いかけっこの真っ最中で帰ってこれなかったんだよねぇ。聞く所によると主に不死川さんの所為で大変だったんだってねぇ」
「紗雪!竈門少女は凄いぞ!!汽車の中で人を命懸けで守ったのだ!!」
思わず口を開いた煉獄に紗雪は冷たい一瞥をくれた。まだ紗雪は先程の煉獄の台詞を怒っているのだ。
「煉獄さんお黙りぃ」
「うむ!」
はは…と炭治郎は気の抜けた笑いを漏らした。その頭上に鎹鴉が飛んでくる。紗雪が腕を伸ばすとそこに鴉が止まった。
「ご苦労様、日向。隠は到着したかなぁ?」
「後3キロ!3キロー!!」
日向の報告に紗雪は煉獄を見た。
「煉獄さぁん、とにかく蝶屋敷直行です。君達もねぇ。僕は隠にここを引き継いでから戻りますぅ」
「ぁ…」
口を開きかけ、炭治郎は慌てて挙手をした。
「ん?話したい?」
全力で頷く。しょうが無いなぁと笑う紗雪に炭治郎が口を開く。
「あの!禰豆子が、妹が背負い箱に入っているんですが、迎えにいって良いでしょうか?」
「え?まさか背負う気?無理に決まってるでしょ」
「で、でも…」
ズパッと切り捨てられて炭治郎はオロオロした。紗雪がため息をつく。
「僕が連れてってあげるよぉ。きっと君たちより早く蝶屋敷に着くしねぇ」
待っててねぇと言うと紗雪はあっという間に禰󠄀豆子の入った背負い箱を持って戻ってきた。箱を炭治郎の前に置くと自分の羽織を上に被せる。
「声かけてあげなよぉ。不安にさせちゃ可哀想だ」
「ありがとうございます」
炭治郎は紗雪の心遣いに感謝すると羽織に潜り込み箱を僅かに開けた。隙間から出てきた手に触れる。
「出てきちゃダメだぞ。俺は大丈夫だ。禰󠄀豆子も頑張ったな。紗雪さんが蝶屋敷まで連れてってくれるから、俺が迎えに行くまでじっとしてるんだぞ」
出てきた手は炭治郎の指をぎゅっと掴むと箱の中に戻っていった。しっかり戸を閉めると炭治郎が紗雪を見る。
「ありがとうございます。禰󠄀豆子を宜しくお願いします」
「安心してぇ。煉獄さんが信用した子なら僕も異論はないからぁ」
紗雪は自分の羽織を煉獄の肩にかけると背負い箱を背負った。駆け寄ってきた隠に指示を出すと煉獄の前に膝をつく。
「煉獄さぁん、怒鳴ったりしてごめんなさいでした。でも怒った内容は間違ってると思ってませんからぁ」
「あぁ、心配をかけた。ありがとう紗雪」
煉獄は手を伸ばすと紗雪の頬を撫でた。紗雪が潰れてしまった煉獄の左目を見る。
「煉獄さんの目、綺麗で好きだったのになぁ」
「右目まで潰れたようなことを言ってくれるな」
煉獄は隠の応急手当を受けると運ばれていった。それを見送ると紗雪が炭治郎を振り返る。炭治郎は隠に背負われ運ばれる所だった。
「じゃあ先に行ってるねぇ」
「先に…?」
首を傾げる炭治郎の前で紗雪は地面を蹴った。高く高く跳躍するとあっという間に見えなくなる。
「えぇぇ…凄い」
「あー、鳥柱様だからな」
隠の台詞に炭治郎はもっと強くならなければと思いを新たにした。
煉獄達のいる場所に紗雪が戻ると、煉獄は炭治郎と話をしている所だった。
「歴代の炎柱が書いた手記があるはずだ。父がよくそれを読んでいたはずだ。俺からも連絡を入れておく」
「ヒノカミ神楽についても何か書かれているかもしれない」
「ありがとうございます」
「お話し中すいませんけどねぇ」
紗雪はのんびり歩み寄るとにっこり笑った。
「二人とも腹に穴空いてるんですから、そろそろ黙りましょうかぁ」
「「………ハイ」」
しゃがむと顔を引き攣らせる炭治郎を覗き込む。
「?」
「もしかして君が鬼の妹を連れてる子かなぁ?初めましてぇ。鳥柱の紗雪椎名だよぉ。あ、喋らなくて良いよぉ。じゃないと本気で黙らせるから」
「……」
(恐っ)
炭治郎は黙って頷いた。うんうんと紗雪も頷く。
(でもこの人柱合会議にいたっけ?)
疑問が顔に出ていたのか紗雪が説明してくれた。
「この前の柱合会議は鬼と追いかけっこの真っ最中で帰ってこれなかったんだよねぇ。聞く所によると主に不死川さんの所為で大変だったんだってねぇ」
「紗雪!竈門少女は凄いぞ!!汽車の中で人を命懸けで守ったのだ!!」
思わず口を開いた煉獄に紗雪は冷たい一瞥をくれた。まだ紗雪は先程の煉獄の台詞を怒っているのだ。
「煉獄さんお黙りぃ」
「うむ!」
はは…と炭治郎は気の抜けた笑いを漏らした。その頭上に鎹鴉が飛んでくる。紗雪が腕を伸ばすとそこに鴉が止まった。
「ご苦労様、日向。隠は到着したかなぁ?」
「後3キロ!3キロー!!」
日向の報告に紗雪は煉獄を見た。
「煉獄さぁん、とにかく蝶屋敷直行です。君達もねぇ。僕は隠にここを引き継いでから戻りますぅ」
「ぁ…」
口を開きかけ、炭治郎は慌てて挙手をした。
「ん?話したい?」
全力で頷く。しょうが無いなぁと笑う紗雪に炭治郎が口を開く。
「あの!禰豆子が、妹が背負い箱に入っているんですが、迎えにいって良いでしょうか?」
「え?まさか背負う気?無理に決まってるでしょ」
「で、でも…」
ズパッと切り捨てられて炭治郎はオロオロした。紗雪がため息をつく。
「僕が連れてってあげるよぉ。きっと君たちより早く蝶屋敷に着くしねぇ」
待っててねぇと言うと紗雪はあっという間に禰󠄀豆子の入った背負い箱を持って戻ってきた。箱を炭治郎の前に置くと自分の羽織を上に被せる。
「声かけてあげなよぉ。不安にさせちゃ可哀想だ」
「ありがとうございます」
炭治郎は紗雪の心遣いに感謝すると羽織に潜り込み箱を僅かに開けた。隙間から出てきた手に触れる。
「出てきちゃダメだぞ。俺は大丈夫だ。禰󠄀豆子も頑張ったな。紗雪さんが蝶屋敷まで連れてってくれるから、俺が迎えに行くまでじっとしてるんだぞ」
出てきた手は炭治郎の指をぎゅっと掴むと箱の中に戻っていった。しっかり戸を閉めると炭治郎が紗雪を見る。
「ありがとうございます。禰󠄀豆子を宜しくお願いします」
「安心してぇ。煉獄さんが信用した子なら僕も異論はないからぁ」
紗雪は自分の羽織を煉獄の肩にかけると背負い箱を背負った。駆け寄ってきた隠に指示を出すと煉獄の前に膝をつく。
「煉獄さぁん、怒鳴ったりしてごめんなさいでした。でも怒った内容は間違ってると思ってませんからぁ」
「あぁ、心配をかけた。ありがとう紗雪」
煉獄は手を伸ばすと紗雪の頬を撫でた。紗雪が潰れてしまった煉獄の左目を見る。
「煉獄さんの目、綺麗で好きだったのになぁ」
「右目まで潰れたようなことを言ってくれるな」
煉獄は隠の応急手当を受けると運ばれていった。それを見送ると紗雪が炭治郎を振り返る。炭治郎は隠に背負われ運ばれる所だった。
「じゃあ先に行ってるねぇ」
「先に…?」
首を傾げる炭治郎の前で紗雪は地面を蹴った。高く高く跳躍するとあっという間に見えなくなる。
「えぇぇ…凄い」
「あー、鳥柱様だからな」
隠の台詞に炭治郎はもっと強くならなければと思いを新たにした。