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「椎名は渡り鳥のようだな」
事後、浴衣を肩に引っ掛けただけで窓の外を眺めていた紗雪は煉獄の声にそちらを振り返った。布団から煉獄が手を招くのに大人しく戻る。
「そんな格好で…冷えるだろう」
外は雪がちらつき始めている。積もるだろうなと紗雪は思った。煉獄の横に潜り込んで紗雪はその暖かさにほっとする。
「渡り鳥ですかぁ?」
「あぁ、時折どこかへ行ってしまうのではないかと思う」
ギュッと抱き締められて紗雪は煉獄の胸に擦り寄った。
「僕暖かいのが好きなので、夏でも冬でもあったかい所に居たいですねぇ」
「そう言う所だぞ椎名」
否定も肯定もしない紗雪に煉獄は苦笑した。
(しっかり捕まえておかねばな)
紗雪は人懐こく誰とでも仲良くなる反面、そういったものを全て置いてフイと居なくなってしまうような雰囲気を醸す事がある。
「えー?暖かい所でのんびりとか最高じゃないですかぁ」
「…そうか、では嫌と言うほど温めてやろう」
「…ん?」
不穏な空気を察して紗雪は顔を上げた。煉獄が人の悪い笑みを浮かべて覆い被さる。紗雪が半ば反射的に逃げようとしたのを後ろから捕まえる。
「逃げるな」
「いや、そんな悪人みたいな顔しといて何言ってんですかぁ」
「温かいのが好きなんだろう?」
紗雪の頸から肩に唇を落としながら、煉獄は腰に回した手を下と上に滑らせた。紗雪が慌ててそれを抑えるが敵うものではない。
「っ、暖かい…じゃなくてぇっ、熱いの間違いでしょぉ」
「あぁ、それもそうだな。熱いぐらいの方が寒いここにも留まりやすいだろう」
(屁理屈ぅ!)
煉獄は器用に紗雪をひっくり返すと唇を吸い上げた。舌を入れ紗雪のそれに絡める。
「んっ…ぁ、はぁ…」
紗雪は自分に覆い被さってくる男のしっかりと筋肉のついた肩に手を回した。暖かくて大きくて安心する。
「…本当にそう言う所だぞ椎名」
紗雪の無意識の行動に煽られっぱなしの煉獄は、自分の唇を舐めると紗雪の身体に身を沈めたのだった。
「煉獄さぁん」
「ん?」
「煉獄さんは僕の巣ですよぉ」
「……」
「だから、ここに帰ってきます」
「…あぁ、そうだな」
外はすっかり雪景色だった。
事後、浴衣を肩に引っ掛けただけで窓の外を眺めていた紗雪は煉獄の声にそちらを振り返った。布団から煉獄が手を招くのに大人しく戻る。
「そんな格好で…冷えるだろう」
外は雪がちらつき始めている。積もるだろうなと紗雪は思った。煉獄の横に潜り込んで紗雪はその暖かさにほっとする。
「渡り鳥ですかぁ?」
「あぁ、時折どこかへ行ってしまうのではないかと思う」
ギュッと抱き締められて紗雪は煉獄の胸に擦り寄った。
「僕暖かいのが好きなので、夏でも冬でもあったかい所に居たいですねぇ」
「そう言う所だぞ椎名」
否定も肯定もしない紗雪に煉獄は苦笑した。
(しっかり捕まえておかねばな)
紗雪は人懐こく誰とでも仲良くなる反面、そういったものを全て置いてフイと居なくなってしまうような雰囲気を醸す事がある。
「えー?暖かい所でのんびりとか最高じゃないですかぁ」
「…そうか、では嫌と言うほど温めてやろう」
「…ん?」
不穏な空気を察して紗雪は顔を上げた。煉獄が人の悪い笑みを浮かべて覆い被さる。紗雪が半ば反射的に逃げようとしたのを後ろから捕まえる。
「逃げるな」
「いや、そんな悪人みたいな顔しといて何言ってんですかぁ」
「温かいのが好きなんだろう?」
紗雪の頸から肩に唇を落としながら、煉獄は腰に回した手を下と上に滑らせた。紗雪が慌ててそれを抑えるが敵うものではない。
「っ、暖かい…じゃなくてぇっ、熱いの間違いでしょぉ」
「あぁ、それもそうだな。熱いぐらいの方が寒いここにも留まりやすいだろう」
(屁理屈ぅ!)
煉獄は器用に紗雪をひっくり返すと唇を吸い上げた。舌を入れ紗雪のそれに絡める。
「んっ…ぁ、はぁ…」
紗雪は自分に覆い被さってくる男のしっかりと筋肉のついた肩に手を回した。暖かくて大きくて安心する。
「…本当にそう言う所だぞ椎名」
紗雪の無意識の行動に煽られっぱなしの煉獄は、自分の唇を舐めると紗雪の身体に身を沈めたのだった。
「煉獄さぁん」
「ん?」
「煉獄さんは僕の巣ですよぉ」
「……」
「だから、ここに帰ってきます」
「…あぁ、そうだな」
外はすっかり雪景色だった。