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「…起きられるか?椎名」
日が高くなった頃、煉獄は恐る恐る紗雪に声をかけた。いつの間にか敷かれた布団に寝ていた紗雪がふいっと背中を向けてしまう。それに煉獄は大いに狼狽えた。
「椎名…」
「色々あり得ませんよぉ。僕、途中から記憶ないんですよ?いくら薬のせいとは言え煉獄さんどんだけなんですかぁ」
返す言葉のない煉獄は眉を下げるだけだ。そろそろと起き上がった紗雪の着替えを手伝う。
「…煉獄さぁん、僕別に煉獄さんと関係したことを怒ってるわけじゃないですからねぇ?」
「そ、そうか」
ホッとした顔をする煉獄の耳を引っ張る。
「た、だ!ものには限度っていう物があると思うんですよぉ」
「…本当にすまん!」
(しかも中に出してるし)
柱である以上、妊娠している場合ではない。もちろん煉獄との子は嬉しいが、今は駄目だ。
(後でしのぶちゃんの所に行かなきゃなぁ)
どんな顔して話を切り出せば良いのやら。紗雪はため息をつくとゆっくり立ち上がった。
「とにかく僕は鳥屋敷に帰りますぅ。風呂に入って身体休めないと、今夜の巡回に差し障っちゃいけないんで」
「送っていこう」
よろよろしている紗雪を心配して煉獄が言うが、紗雪はちょっと面白そうに笑った。
「煉獄さんも帰って身支度整えないと。結構ヨレヨレな自覚ありますぅ?」
「む、そうか?」
煉獄は自分の隊服と羽織を見て苦笑した。皺々で確かに見れたものではない。
「…今度は」
トンと紗雪は頭を煉獄の胸に預けた。視線を逸らせたまま呟く。
「今度はお酒は抜きで」
パッと離れ部屋を出ていく紗雪の耳が赤いのを認めて、煉獄は嬉しそうに笑うとその後を追ったのだった。
日が高くなった頃、煉獄は恐る恐る紗雪に声をかけた。いつの間にか敷かれた布団に寝ていた紗雪がふいっと背中を向けてしまう。それに煉獄は大いに狼狽えた。
「椎名…」
「色々あり得ませんよぉ。僕、途中から記憶ないんですよ?いくら薬のせいとは言え煉獄さんどんだけなんですかぁ」
返す言葉のない煉獄は眉を下げるだけだ。そろそろと起き上がった紗雪の着替えを手伝う。
「…煉獄さぁん、僕別に煉獄さんと関係したことを怒ってるわけじゃないですからねぇ?」
「そ、そうか」
ホッとした顔をする煉獄の耳を引っ張る。
「た、だ!ものには限度っていう物があると思うんですよぉ」
「…本当にすまん!」
(しかも中に出してるし)
柱である以上、妊娠している場合ではない。もちろん煉獄との子は嬉しいが、今は駄目だ。
(後でしのぶちゃんの所に行かなきゃなぁ)
どんな顔して話を切り出せば良いのやら。紗雪はため息をつくとゆっくり立ち上がった。
「とにかく僕は鳥屋敷に帰りますぅ。風呂に入って身体休めないと、今夜の巡回に差し障っちゃいけないんで」
「送っていこう」
よろよろしている紗雪を心配して煉獄が言うが、紗雪はちょっと面白そうに笑った。
「煉獄さんも帰って身支度整えないと。結構ヨレヨレな自覚ありますぅ?」
「む、そうか?」
煉獄は自分の隊服と羽織を見て苦笑した。皺々で確かに見れたものではない。
「…今度は」
トンと紗雪は頭を煉獄の胸に預けた。視線を逸らせたまま呟く。
「今度はお酒は抜きで」
パッと離れ部屋を出ていく紗雪の耳が赤いのを認めて、煉獄は嬉しそうに笑うとその後を追ったのだった。