四章
夢小説設定
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「おはよう!椎名!!」
「…っ!!」
椎名はがはりと身を起こすと周囲を見回した。
「…えっ?」
周囲には先程までの濁流もなく、何の音も聞こえない。ただただ白い空間に【煉獄杏寿郎】がいるだけだ。
「鉄砲水は!みんなは!?」
あれだけの大きな災害。他にも助けを求めているものがいるかもしれない。椎名がそう問い詰めれば杏寿郎が優しく笑った。
「大丈夫だ。誰一人死んだものはいない」
「……」
ポンと杏寿郎の大きな手が椎名の頭を撫でた。
温かい。
「よく頑張ったな」
「……………」
ホッと胸を撫で下ろした椎名は、しかしようやく面の前にいるのが誰かを理解するともう一度「えっ?」と声を漏らした。
「杏、寿郎?」
「あぁ」
「なんで、いるの?」
ポカンとした椎名に向かい杏寿郎は柔らかく微笑んだ。
「君は死んだ」
聞くものによっては酷い言葉かもしれない。しかし椎名はそれを聞くとボロボロと涙を零しこう言った。
「私…死ねたの?」
「あぁ」
「ホント、に?」
「あぁ」
椎名に向かい両手を大きく広げると杏寿郎はにっこり笑った。
「待ちくたびれたぞ!椎名!!」
「杏寿郎!!」
迷わずその胸に飛び込むと力一杯抱きしめる。
ずっとずっと何度も思い返し、それでも消えそうになっていた匂いと温度に涙が止まらない。
「杏寿郎…」
「行こう椎名!俺と共に!」
手を引かれ立ち上がると、椎名は迷いなく頷いた。
「どこへでも。杏寿郎と一緒なら」
「あぁ!これからはずっと一緒だ!!」
微笑みあい、寄り添って歩く。
「杏寿郎。大好きよ」
「俺もだ!椎名を愛している!!」
どこまでも、いつまでも
ゆっくりとした足取りで杏寿郎と椎名は白い霧の中へ消えて行った。
「…っ!!」
椎名はがはりと身を起こすと周囲を見回した。
「…えっ?」
周囲には先程までの濁流もなく、何の音も聞こえない。ただただ白い空間に【煉獄杏寿郎】がいるだけだ。
「鉄砲水は!みんなは!?」
あれだけの大きな災害。他にも助けを求めているものがいるかもしれない。椎名がそう問い詰めれば杏寿郎が優しく笑った。
「大丈夫だ。誰一人死んだものはいない」
「……」
ポンと杏寿郎の大きな手が椎名の頭を撫でた。
温かい。
「よく頑張ったな」
「……………」
ホッと胸を撫で下ろした椎名は、しかしようやく面の前にいるのが誰かを理解するともう一度「えっ?」と声を漏らした。
「杏、寿郎?」
「あぁ」
「なんで、いるの?」
ポカンとした椎名に向かい杏寿郎は柔らかく微笑んだ。
「君は死んだ」
聞くものによっては酷い言葉かもしれない。しかし椎名はそれを聞くとボロボロと涙を零しこう言った。
「私…死ねたの?」
「あぁ」
「ホント、に?」
「あぁ」
椎名に向かい両手を大きく広げると杏寿郎はにっこり笑った。
「待ちくたびれたぞ!椎名!!」
「杏寿郎!!」
迷わずその胸に飛び込むと力一杯抱きしめる。
ずっとずっと何度も思い返し、それでも消えそうになっていた匂いと温度に涙が止まらない。
「杏寿郎…」
「行こう椎名!俺と共に!」
手を引かれ立ち上がると、椎名は迷いなく頷いた。
「どこへでも。杏寿郎と一緒なら」
「あぁ!これからはずっと一緒だ!!」
微笑みあい、寄り添って歩く。
「杏寿郎。大好きよ」
「俺もだ!椎名を愛している!!」
どこまでも、いつまでも
ゆっくりとした足取りで杏寿郎と椎名は白い霧の中へ消えて行った。