四章
夢小説設定
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全ての祈りと願いが竈門炭治郎を救いたいと望んでいると感じた。
「椎名さん!」
カナヲの持っていた鬼を人に戻す薬を持って椎名は走り出した。
(カナヲの目にこれ以上の負担をかけるわけには行かない)
花の呼吸の終ノ型は使用者の目を潰す。しのぶが以前そう話していたのを思い出す。これ以上誰かに何かを失って欲しくない。
(炭治郎、貴方も)
無惨に奪わせたりしない。炭治郎に失わせもしない。
しのぶも無一郎も玄弥も行冥も蜜璃も小芭内も皆んな皆んないなくなった。だからこれ以上誰かにいなくなって欲しくない。
(大丈夫、いける)
日輪刀を抜くと刀を放り投げ、鞘を構える。襲い掛かってきた炭治郎の背中の鞭を椎名は掻い潜り打ち払った。鋭い爪をかわすとその背中に薬を打ち込む。
「禰󠄀豆子は帰ってきたよ…だから炭治郎も帰っておいで」
炭治郎の赤い瞳の中に椎名のよく知る姿が見えた気がした。
「戻ったぁぁぁぁ!炭治郎だぁぁぁ!!」
上がった歓声に椎名は空を見上げた。抜けるような青空の向こうで沢山の仲間が微笑んでいると信じられる。
(終わった…)
椎名がこの国に辿り着いてから200年以上見守り続けてきた鬼殺隊の悲願成就の瞬間だ。止まらない歓声を背に椎名はその時が来たことを感じていた。
(この国を出よう)
「椎名さん!」
カナヲの持っていた鬼を人に戻す薬を持って椎名は走り出した。
(カナヲの目にこれ以上の負担をかけるわけには行かない)
花の呼吸の終ノ型は使用者の目を潰す。しのぶが以前そう話していたのを思い出す。これ以上誰かに何かを失って欲しくない。
(炭治郎、貴方も)
無惨に奪わせたりしない。炭治郎に失わせもしない。
しのぶも無一郎も玄弥も行冥も蜜璃も小芭内も皆んな皆んないなくなった。だからこれ以上誰かにいなくなって欲しくない。
(大丈夫、いける)
日輪刀を抜くと刀を放り投げ、鞘を構える。襲い掛かってきた炭治郎の背中の鞭を椎名は掻い潜り打ち払った。鋭い爪をかわすとその背中に薬を打ち込む。
「禰󠄀豆子は帰ってきたよ…だから炭治郎も帰っておいで」
炭治郎の赤い瞳の中に椎名のよく知る姿が見えた気がした。
「戻ったぁぁぁぁ!炭治郎だぁぁぁ!!」
上がった歓声に椎名は空を見上げた。抜けるような青空の向こうで沢山の仲間が微笑んでいると信じられる。
(終わった…)
椎名がこの国に辿り着いてから200年以上見守り続けてきた鬼殺隊の悲願成就の瞬間だ。止まらない歓声を背に椎名はその時が来たことを感じていた。
(この国を出よう)