四章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「きょ…じゅ、ろぅ」
ヒュッと炭治郎の喉が凍りついた。
ばっと顔を上げると息を切らした椎名が立ち尽くしている。
「あっ…あぁっ、あ!……椎名、さん!…っ」
「なんで…」
「…っ!」
善逸と伊之助が呆然と立ち尽くす。
椎名はふらふらと進むと、座ったまま動かない杏寿郎の前に座り込んだ。
「杏寿郎…」
そっとその頬に手を伸ばす椎名の瞳からぼろぼろと大粒の涙が零れ落ちた。それに耐えられず炭治郎は椎名の後ろに這い寄ると地面に頭を擦り付けた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!!煉獄さんは俺たちを守って…!れ、煉獄さん…煉獄さんは……」
何度も何度も頭を打ちつけ、額から血が流れる。涙と血でくしゃぐしゃになって、それでも炭治郎は頭を下げることをやめなかった。やめてしまえば何もかも終わってしまう。
「俺がっ…俺が煉獄さんの代わりに死ねば…!!」
「おいっ!」
「炭治ろ…」
「それは許さない!!」
善逸や伊之助が止めようとするより早く椎名は炭治郎の両肩を掴んだ。涙でボロボロになった顔そのままに痛いほどの力で握りしめる。
「杏寿郎が守った命にそんなこと言うのは許さない!!」
「……椎名さん…」
椎名は炭治郎を力一杯抱きしめた。
「生きて、生きて生きて!そうして炭治郎は炭治郎にしか出来ないことを成して!!あなたが成さなければならないことを!貴方の為に…貴方にこれから先を託した杏寿郎の為に…」
「う…うぁぁぁぁぁーっ」
(俺は、俺は大馬鹿野郎だ)
声の限りを張り上げて泣きながら炭治郎は椎名にしがみついた。
(椎名さんに煉獄さんとのお別れもさせないうちに俺の心配なんかさせて!俺があんなこと言えば椎名さんが怒るのは当たり前じゃないか!!俺は自分が楽になりたいからって…俺の屑野郎ーっ)
「ごめんなさいっ、ごめんなさい、ごめっ……あぁぁーっ!」
少しずつ隠達が集まり始める中、炭治郎は声が枯れるまで泣き続けた。
ヒュッと炭治郎の喉が凍りついた。
ばっと顔を上げると息を切らした椎名が立ち尽くしている。
「あっ…あぁっ、あ!……椎名、さん!…っ」
「なんで…」
「…っ!」
善逸と伊之助が呆然と立ち尽くす。
椎名はふらふらと進むと、座ったまま動かない杏寿郎の前に座り込んだ。
「杏寿郎…」
そっとその頬に手を伸ばす椎名の瞳からぼろぼろと大粒の涙が零れ落ちた。それに耐えられず炭治郎は椎名の後ろに這い寄ると地面に頭を擦り付けた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!!煉獄さんは俺たちを守って…!れ、煉獄さん…煉獄さんは……」
何度も何度も頭を打ちつけ、額から血が流れる。涙と血でくしゃぐしゃになって、それでも炭治郎は頭を下げることをやめなかった。やめてしまえば何もかも終わってしまう。
「俺がっ…俺が煉獄さんの代わりに死ねば…!!」
「おいっ!」
「炭治ろ…」
「それは許さない!!」
善逸や伊之助が止めようとするより早く椎名は炭治郎の両肩を掴んだ。涙でボロボロになった顔そのままに痛いほどの力で握りしめる。
「杏寿郎が守った命にそんなこと言うのは許さない!!」
「……椎名さん…」
椎名は炭治郎を力一杯抱きしめた。
「生きて、生きて生きて!そうして炭治郎は炭治郎にしか出来ないことを成して!!あなたが成さなければならないことを!貴方の為に…貴方にこれから先を託した杏寿郎の為に…」
「う…うぁぁぁぁぁーっ」
(俺は、俺は大馬鹿野郎だ)
声の限りを張り上げて泣きながら炭治郎は椎名にしがみついた。
(椎名さんに煉獄さんとのお別れもさせないうちに俺の心配なんかさせて!俺があんなこと言えば椎名さんが怒るのは当たり前じゃないか!!俺は自分が楽になりたいからって…俺の屑野郎ーっ)
「ごめんなさいっ、ごめんなさい、ごめっ……あぁぁーっ!」
少しずつ隠達が集まり始める中、炭治郎は声が枯れるまで泣き続けた。