三章
夢小説設定
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「おはよう椎名」
耳元で囁く杏寿郎の声に椎名は目を覚ました。
明るい朝日が差し込む室内に目を細くする。
椎名を後ろから抱き込んでいる杏寿郎がはだけた首に唇を落とした。
「目は覚めたか?ならば朝餉の支度を宿のものに頼むが」
「私はどっちでも…」
正直昨夜の行為で体に力が入らない。食べなくても平気な身としてはもう少し寝ていたい。
「そうか」
食事を運んでくるのは大抵女中だ。別に自分が転がっていようと構うまい。うとうとと目を閉じかけた椎名は、しかし瞬間、完全覚醒した。
「では俺も朝餉は必要ない」
言葉と共に杏寿郎の手が椎名の腹の辺りに滑り込んだ。弄るような動きをしながら、うなじに顔を寄せる。椎名は大いに慌てて振り返った。
「杏寿郎!?」
「ん?」
「なに、して…」
椎名の抵抗を感じ、杏寿郎は体重をかけるようにその上へ覆い被さった。
「なに、椎名は朝餉がいらないそうなのでな」
(どゆこと!?)
朝食を食べないうちは夜だとでも言うつもりか。
「こ、こんな明るいうちから…」
「明るいのが気になるなら障子に黒い紙でも貼らせよう」
(日照の問題の話じゃなーい!)
しかし杏寿郎はどこまでも本気のようで、椎名の夜着が肩からするりと滑り落ちた。
「だが、今回は我慢してくれ」
「……っ」
うなじから背中の中心を杏寿郎の唇が下がっていく。息をつめた椎名の耳に、突然ドタドタとした足音が飛び込んできた。
「あぁ、ここだ。失礼します!煉獄さん!!」
「おい、炭治郎。せめて一声…」
「勝負だ!ギョロ目!!」
スパーン!と良い音を立てて開けられる障子。
「「……………」」
「「「……………」」」
「うわぁぁぁぁぁーっ!!し、失礼しました!!」
スターン!
炭治郎は勢い良く戸を閉めた。
(みみみ、見ちゃいけないものを見てしまった!)
両手で顔をガッチリと覆い炭治郎は身悶えた。煉獄と椎名のあられもない姿に(二人ともまだ夜着はギリギリきてました)顔が真っ赤になるのを止められない。
隣で善逸は鼻血を出して気を失い、伊之助は許容範囲を越えて固まっていた。
「おはよう!竈門少年!!今着替えるからそこで待っていてくれ!!」
「お、お構いなく!!」
戸の向こうからの煉獄の声に炭治郎はビクーッと震えた。なんなら椎名の「ひっ!?」と言う小さな悲鳴も聞こえた気がするが全力で気の所為ということにしておく。
(煉獄さん鋼の精神すぎない!?)
なぜあの光景からの今でそんないつも通りの声がけをしてこれるのか。
待っていろと言われた以上、どこかへ逃げることも出来ず、炭治郎達は小さくなって廊下の隅に正座した。
しばらくバサバサと布の翻る音がしてーー5分後。
「待たせたな!入ってくれ!!」
(入りたくないっ!)
しかし訪ねたのは自分で、そういう訳にもいかない。
「失礼します!!」
意を決して炭治郎は戸を開けた。
(お前のメンタルも大概鋼だよ)
という隣の善逸の視線を受けながら…。
耳元で囁く杏寿郎の声に椎名は目を覚ました。
明るい朝日が差し込む室内に目を細くする。
椎名を後ろから抱き込んでいる杏寿郎がはだけた首に唇を落とした。
「目は覚めたか?ならば朝餉の支度を宿のものに頼むが」
「私はどっちでも…」
正直昨夜の行為で体に力が入らない。食べなくても平気な身としてはもう少し寝ていたい。
「そうか」
食事を運んでくるのは大抵女中だ。別に自分が転がっていようと構うまい。うとうとと目を閉じかけた椎名は、しかし瞬間、完全覚醒した。
「では俺も朝餉は必要ない」
言葉と共に杏寿郎の手が椎名の腹の辺りに滑り込んだ。弄るような動きをしながら、うなじに顔を寄せる。椎名は大いに慌てて振り返った。
「杏寿郎!?」
「ん?」
「なに、して…」
椎名の抵抗を感じ、杏寿郎は体重をかけるようにその上へ覆い被さった。
「なに、椎名は朝餉がいらないそうなのでな」
(どゆこと!?)
朝食を食べないうちは夜だとでも言うつもりか。
「こ、こんな明るいうちから…」
「明るいのが気になるなら障子に黒い紙でも貼らせよう」
(日照の問題の話じゃなーい!)
しかし杏寿郎はどこまでも本気のようで、椎名の夜着が肩からするりと滑り落ちた。
「だが、今回は我慢してくれ」
「……っ」
うなじから背中の中心を杏寿郎の唇が下がっていく。息をつめた椎名の耳に、突然ドタドタとした足音が飛び込んできた。
「あぁ、ここだ。失礼します!煉獄さん!!」
「おい、炭治郎。せめて一声…」
「勝負だ!ギョロ目!!」
スパーン!と良い音を立てて開けられる障子。
「「……………」」
「「「……………」」」
「うわぁぁぁぁぁーっ!!し、失礼しました!!」
スターン!
炭治郎は勢い良く戸を閉めた。
(みみみ、見ちゃいけないものを見てしまった!)
両手で顔をガッチリと覆い炭治郎は身悶えた。煉獄と椎名のあられもない姿に(二人ともまだ夜着はギリギリきてました)顔が真っ赤になるのを止められない。
隣で善逸は鼻血を出して気を失い、伊之助は許容範囲を越えて固まっていた。
「おはよう!竈門少年!!今着替えるからそこで待っていてくれ!!」
「お、お構いなく!!」
戸の向こうからの煉獄の声に炭治郎はビクーッと震えた。なんなら椎名の「ひっ!?」と言う小さな悲鳴も聞こえた気がするが全力で気の所為ということにしておく。
(煉獄さん鋼の精神すぎない!?)
なぜあの光景からの今でそんないつも通りの声がけをしてこれるのか。
待っていろと言われた以上、どこかへ逃げることも出来ず、炭治郎達は小さくなって廊下の隅に正座した。
しばらくバサバサと布の翻る音がしてーー5分後。
「待たせたな!入ってくれ!!」
(入りたくないっ!)
しかし訪ねたのは自分で、そういう訳にもいかない。
「失礼します!!」
意を決して炭治郎は戸を開けた。
(お前のメンタルも大概鋼だよ)
という隣の善逸の視線を受けながら…。