三章
夢小説設定
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「………」
裸のまま敷かれた布団の上に座り杏寿郎はポリと頭をかいた。
散々椎名を求め貪った夜更け。傍に温もりがないのは寂しい。
「椎名」
少し離れた窓際の掛け布団の山がもそりと蠢く。中から出てきた椎名の恨めしそうな顔に杏寿郎は立ち上がるとその前にあぐらをかいて座った。
「そんなに怒らないでくれ椎名」
両手を広げると少し困った顔で笑う。移動してきた布団が杏寿郎に背中を向ける形で膝の上に座った。
「息苦しくないのか?」
杏寿郎が布団を少し引き下げると椎名は顔と腕を出し、前を布団で隠す形で落ち着いた。
思ったよりは怒っていないようで杏寿郎がホッとする。
「…あのね、杏寿郎」
「ん?」
「その…」
もじ…と椎名は布団を弄った。膝の上で椎名の体がもぞもぞ動き、杏寿郎が思わず目を閉じる。
(平常心、平常心だ)
素肌で触れ合っているのに何の拷問なのか。杏寿郎が布団ごと椎名を抱きしめると椎名はようやく口を開いた。
「杏寿郎と抱き合うのが嫌なんじゃないのよ?だけど、あの…せめて途中で休憩が欲しいの」
「休憩?」
コクリと頷く椎名の耳が真っ赤で杏寿郎はそこに齧り付いた。
「っ!杏寿郎っ」
「すまん、それで?」
肩に頬擦りすると先を促す。
「…休みなしだと、その…訳がわからなくなってちょっと、怖いと言うか…」
「杏寿郎で体と心が一杯になって、声とか…色々抑えたくても抑えられなくなるし」
「………」
杏寿郎は椎名の頸に舌を這わせると、布団を剥ぎ取った。驚いて腰を上げる椎名を片手で器用に抑えると、足の付け根に手を這わせる。
「杏寿郎っ?…ぁ、ん…っ」
「俺としては」
「…っ?」
杏寿郎の腕に縋る椎名の顔を自分の方へ向かせると唇を合わせる。椎名が杏寿郎の首に片手を回すと、布団の上に引き倒した。
「もっとずっと俺のことで君を一杯にしたい」
「俺も椎名の事しか考えられないから同じだ」
足を抱えると身体に割り入る。息をつめた椎名に口付けると口内を貪る。
「はっ、ぁ…っ、杏寿郎…」
「怖いと言うならいくらでも俺にしがみついて良い」
「んっ」
「声ももっと聞かせてくれ」
「あっ、あ…杏寿郎、杏寿郎…」
「あぁ…そうだ、それでいい…椎名」
背中に感じる僅かな痛みに杏寿郎は笑みを浮かべた。
「私の意見何にも聞いてない!」
翌日、椎名に涙目になられ土下座の勢いで謝り倒す杏寿郎だった。
裸のまま敷かれた布団の上に座り杏寿郎はポリと頭をかいた。
散々椎名を求め貪った夜更け。傍に温もりがないのは寂しい。
「椎名」
少し離れた窓際の掛け布団の山がもそりと蠢く。中から出てきた椎名の恨めしそうな顔に杏寿郎は立ち上がるとその前にあぐらをかいて座った。
「そんなに怒らないでくれ椎名」
両手を広げると少し困った顔で笑う。移動してきた布団が杏寿郎に背中を向ける形で膝の上に座った。
「息苦しくないのか?」
杏寿郎が布団を少し引き下げると椎名は顔と腕を出し、前を布団で隠す形で落ち着いた。
思ったよりは怒っていないようで杏寿郎がホッとする。
「…あのね、杏寿郎」
「ん?」
「その…」
もじ…と椎名は布団を弄った。膝の上で椎名の体がもぞもぞ動き、杏寿郎が思わず目を閉じる。
(平常心、平常心だ)
素肌で触れ合っているのに何の拷問なのか。杏寿郎が布団ごと椎名を抱きしめると椎名はようやく口を開いた。
「杏寿郎と抱き合うのが嫌なんじゃないのよ?だけど、あの…せめて途中で休憩が欲しいの」
「休憩?」
コクリと頷く椎名の耳が真っ赤で杏寿郎はそこに齧り付いた。
「っ!杏寿郎っ」
「すまん、それで?」
肩に頬擦りすると先を促す。
「…休みなしだと、その…訳がわからなくなってちょっと、怖いと言うか…」
「杏寿郎で体と心が一杯になって、声とか…色々抑えたくても抑えられなくなるし」
「………」
杏寿郎は椎名の頸に舌を這わせると、布団を剥ぎ取った。驚いて腰を上げる椎名を片手で器用に抑えると、足の付け根に手を這わせる。
「杏寿郎っ?…ぁ、ん…っ」
「俺としては」
「…っ?」
杏寿郎の腕に縋る椎名の顔を自分の方へ向かせると唇を合わせる。椎名が杏寿郎の首に片手を回すと、布団の上に引き倒した。
「もっとずっと俺のことで君を一杯にしたい」
「俺も椎名の事しか考えられないから同じだ」
足を抱えると身体に割り入る。息をつめた椎名に口付けると口内を貪る。
「はっ、ぁ…っ、杏寿郎…」
「怖いと言うならいくらでも俺にしがみついて良い」
「んっ」
「声ももっと聞かせてくれ」
「あっ、あ…杏寿郎、杏寿郎…」
「あぁ…そうだ、それでいい…椎名」
背中に感じる僅かな痛みに杏寿郎は笑みを浮かべた。
「私の意見何にも聞いてない!」
翌日、椎名に涙目になられ土下座の勢いで謝り倒す杏寿郎だった。