三章
夢小説設定
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「いつも思ってたんだけど…」
旅籠での朝、布団の中で向かい合い杏寿郎にがっちり抱き込まれている椎名が口を開いた。
「ん?」
まだ心地良さそうに微睡んでいる杏寿郎の夜着に触れる。杏寿郎の目が薄く開いた。
「誘ってくれているのか?」
「嘘でしょ、体力お化け」
昨夜の事は無かったことにでもなっているのか。杏寿郎の言いように椎名は口元を引き攣らせた。
「冗談だ」
かなり本気だが。
杏寿郎は椎名を自分の懐に深く抱き込むと髪に口付けた。
「それで、何を思っていると?」
目を覚まし切っている椎名はすっかり健全モードのようなので、それに付き合おうと杏寿郎は話を戻した。足だけはしっかり絡ませたままだが。
「どうして杏寿郎は着崩れしないの?」
「…ん?」
どういう意味かと椎名を見下ろした杏寿郎はすぐにその意味を理解すると笑った。
椎名の夜着は前が大きくはだけ、肩まで開いていた。足に触れる素肌の感触からして、腰の帯付近がなんとかまとまっているだけの様だ。
「慣れとしか言いようがないが…ずっとこうして寝るのが当然だったからな」
「……もしかして」
椎名は深刻な顔で杏寿郎を見上げた。
「私、めちゃめちゃ寝相悪い?」
「………」
「え、うそうそ、ちょっ…杏寿郎、私って寝相悪かったりするの?ごめん、全然自覚なかったんだけどこれまで寝にくかったんじゃ…」
一人で明後日の方向に結論づけて慌てだした椎名に杏寿郎は思わず吹き出した。
「は、ははっ。寝相か。確かに良く千寿郎はお腹を出して寝ているがな」
「そんなレベル!?」
かぁっ!と赤くなった椎名の頬に唇を落とすと、杏寿郎は椎名の夜着の中に手を滑り込ませた。
「杏寿郎っ?」
驚いた椎名が身を捩るのに合わせ脱がせていく。
「君に触れやすくてこの方が俺は好きだ」
「…ぁ」
昨日の熱の残りがまだ椎名の中にあることを確認して、杏寿郎の口角が上がった。どうやら先程の言葉を冗談にしなくてもいいようだ。
帯を解けばもう何も身に纏っていない椎名に、杏寿郎の熱が高まる。
「君の寝相なんて可愛らしいものだ」
温もりを求めて寄り添ってくる。あれ以上に可愛らしいものを杏寿郎は知らない。
「どのみち俺しかいないのだ。何を気にする事がある」
「…はぁ…ぁ、杏寿郎……」
椎名が甘えるように首に手を回し擦り寄ってくる。杏寿郎は話すのをやめると椎名を可愛がることに専念した。
旅籠での朝、布団の中で向かい合い杏寿郎にがっちり抱き込まれている椎名が口を開いた。
「ん?」
まだ心地良さそうに微睡んでいる杏寿郎の夜着に触れる。杏寿郎の目が薄く開いた。
「誘ってくれているのか?」
「嘘でしょ、体力お化け」
昨夜の事は無かったことにでもなっているのか。杏寿郎の言いように椎名は口元を引き攣らせた。
「冗談だ」
かなり本気だが。
杏寿郎は椎名を自分の懐に深く抱き込むと髪に口付けた。
「それで、何を思っていると?」
目を覚まし切っている椎名はすっかり健全モードのようなので、それに付き合おうと杏寿郎は話を戻した。足だけはしっかり絡ませたままだが。
「どうして杏寿郎は着崩れしないの?」
「…ん?」
どういう意味かと椎名を見下ろした杏寿郎はすぐにその意味を理解すると笑った。
椎名の夜着は前が大きくはだけ、肩まで開いていた。足に触れる素肌の感触からして、腰の帯付近がなんとかまとまっているだけの様だ。
「慣れとしか言いようがないが…ずっとこうして寝るのが当然だったからな」
「……もしかして」
椎名は深刻な顔で杏寿郎を見上げた。
「私、めちゃめちゃ寝相悪い?」
「………」
「え、うそうそ、ちょっ…杏寿郎、私って寝相悪かったりするの?ごめん、全然自覚なかったんだけどこれまで寝にくかったんじゃ…」
一人で明後日の方向に結論づけて慌てだした椎名に杏寿郎は思わず吹き出した。
「は、ははっ。寝相か。確かに良く千寿郎はお腹を出して寝ているがな」
「そんなレベル!?」
かぁっ!と赤くなった椎名の頬に唇を落とすと、杏寿郎は椎名の夜着の中に手を滑り込ませた。
「杏寿郎っ?」
驚いた椎名が身を捩るのに合わせ脱がせていく。
「君に触れやすくてこの方が俺は好きだ」
「…ぁ」
昨日の熱の残りがまだ椎名の中にあることを確認して、杏寿郎の口角が上がった。どうやら先程の言葉を冗談にしなくてもいいようだ。
帯を解けばもう何も身に纏っていない椎名に、杏寿郎の熱が高まる。
「君の寝相なんて可愛らしいものだ」
温もりを求めて寄り添ってくる。あれ以上に可愛らしいものを杏寿郎は知らない。
「どのみち俺しかいないのだ。何を気にする事がある」
「…はぁ…ぁ、杏寿郎……」
椎名が甘えるように首に手を回し擦り寄ってくる。杏寿郎は話すのをやめると椎名を可愛がることに専念した。