三章
夢小説設定
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「宇髄!男女の営みについて教えてくれ!!」
ぶふーっ!!
杏寿郎の爆弾でその場にいた天元、実弥、行冥が口の中にあったものを吹き出した。
「汚いな!」
「お前のせいだろうがァ!!」
実弥が手近にあった湯呑みを思い切り投げつけた。口を拭った天元が杏寿郎に詰め寄る。
「お前、ないの?」
「ない!」
「したこと?」
「ない!」
「お前…いくつだっけ?」
「19だな!」
「マジか!!」
天元は心なしか嬉しそうに叫んだ。がっしりと杏寿郎と肩を組むと実弥と行冥の側にしゃがみ込む。
「派手にヤバくね?こいつ」
「まぁ、煉獄ん家はお堅い家だしなァ」
「教えると言ってもまさか手取り足取りとはいくまい?どうするのだ?」
エグい想像が頭を駆け巡り四人は首を横に振った。
「悲鳴嶼さんよぉ、言って良いことと悪いことがあらァ」
「…軽率だった。すまない」
実弥の苦情に行冥は素直に謝ると合掌した。
「っても確かにどうすんだァ?」
「無難なとこ考えりゃ遊郭で女買うのが妥当じゃねぇ?」
「なるほど!遊郭か!!」
「好きな女とやるために遊郭に通いましたってか?」
「ダメだろうなそれでは」
「確かに!!」
「だーっ!派手にウルセェ!!お前はちょっとその炎柱モード切れ!鬱陶しい!!」
天元に鼻先に指を突きつけられて杏寿郎は一瞬無言になると、ふぅ…と息を吐いた。
「情けない話だが、俺にはどうしたら良いかわからん」
椎名の体のことは本人から聞いた。しどろもどろでつっかえつっかえではあったが、彼女の誠意は伝わってきた。
だからこそ自分の無知のせいで椎名に痛い思いや辛い思いはさせたくない。
「お前も真面目がド派手にいききすぎた男だよな」
「椎名は俺の我儘を飲み込んでくれた。だから大事にしてやりたいのだ」
杏寿郎の真剣な言葉に天元はしばらく何かを考えていたが、大きなため息をつくと頭をかいた。
「しゃあねぇ、他ならぬ煉獄杏寿郎の頼みだからな。嫁さんのくノ一の術の話とか聞いてきてやるよ。後はまぁ、艶本で勉強だな」
「何冊かぐらいならツテもあるぜェ」
「拙僧には無縁の話ゆえ御免」
アホらしいけど付き合ってやるよ、と笑う天元と実弥に深々と頭を下げる杏寿郎であった。
「なぁ、胡蝶」
「何ですか?宇髄さん」
フラリとやってきた天元の相手をしながらしのぶは薬草を縄に縛り付けていた。よくよく乾燥させて粉にするためだ。
「派手に下衆な話で、でも至って真面目な話なんだが聞いてもらるか?」
「……」
しのぶはちょっとビックリして天元を振り返った。真面目な話、と言う割には天元はニヤニヤしている。
「何の悪巧みか知りませんが、迷惑被るのは御免ですよ」
「そう言うなって。煉獄と椎名の話だ」
「…伺いましょう」
しのぶは頷くときちんと天元に向き直った。椎名の話ならば薬草より大事だ。
「煉獄の奴が椎名を抱きたいんだと。んで、その方法をこの前派手に聞かれた」
「馬鹿ですかね、あの人」
「まぁ、否定はしねぇ」
バッサリ切り捨てるしのぶに天元は苦笑した。本当にその通り、と言ってやるには忍びないがこう言ったことは本人達が本能の赴くままにするしかないのだ。だがそう言った恥をかなぐり捨てることのできる杏寿郎を天元は気に入っていた。
「だが、煉獄はあの通りのやつだろ?きっかけが掴めねぇんじゃないかと思ってよ。ここは一発、ド派手に後押ししてやろうと思ってな」
「何をなさるおつもりですか?」
「こういうのは派手に型にはめてやりゃあ、後は勝手にうまくいくもんだ。ちょっと協力してくれよ」
天元の話す計画を聞いていくうちに、しのぶの口元にも笑みが浮かんでいった。
ぶふーっ!!
杏寿郎の爆弾でその場にいた天元、実弥、行冥が口の中にあったものを吹き出した。
「汚いな!」
「お前のせいだろうがァ!!」
実弥が手近にあった湯呑みを思い切り投げつけた。口を拭った天元が杏寿郎に詰め寄る。
「お前、ないの?」
「ない!」
「したこと?」
「ない!」
「お前…いくつだっけ?」
「19だな!」
「マジか!!」
天元は心なしか嬉しそうに叫んだ。がっしりと杏寿郎と肩を組むと実弥と行冥の側にしゃがみ込む。
「派手にヤバくね?こいつ」
「まぁ、煉獄ん家はお堅い家だしなァ」
「教えると言ってもまさか手取り足取りとはいくまい?どうするのだ?」
エグい想像が頭を駆け巡り四人は首を横に振った。
「悲鳴嶼さんよぉ、言って良いことと悪いことがあらァ」
「…軽率だった。すまない」
実弥の苦情に行冥は素直に謝ると合掌した。
「っても確かにどうすんだァ?」
「無難なとこ考えりゃ遊郭で女買うのが妥当じゃねぇ?」
「なるほど!遊郭か!!」
「好きな女とやるために遊郭に通いましたってか?」
「ダメだろうなそれでは」
「確かに!!」
「だーっ!派手にウルセェ!!お前はちょっとその炎柱モード切れ!鬱陶しい!!」
天元に鼻先に指を突きつけられて杏寿郎は一瞬無言になると、ふぅ…と息を吐いた。
「情けない話だが、俺にはどうしたら良いかわからん」
椎名の体のことは本人から聞いた。しどろもどろでつっかえつっかえではあったが、彼女の誠意は伝わってきた。
だからこそ自分の無知のせいで椎名に痛い思いや辛い思いはさせたくない。
「お前も真面目がド派手にいききすぎた男だよな」
「椎名は俺の我儘を飲み込んでくれた。だから大事にしてやりたいのだ」
杏寿郎の真剣な言葉に天元はしばらく何かを考えていたが、大きなため息をつくと頭をかいた。
「しゃあねぇ、他ならぬ煉獄杏寿郎の頼みだからな。嫁さんのくノ一の術の話とか聞いてきてやるよ。後はまぁ、艶本で勉強だな」
「何冊かぐらいならツテもあるぜェ」
「拙僧には無縁の話ゆえ御免」
アホらしいけど付き合ってやるよ、と笑う天元と実弥に深々と頭を下げる杏寿郎であった。
「なぁ、胡蝶」
「何ですか?宇髄さん」
フラリとやってきた天元の相手をしながらしのぶは薬草を縄に縛り付けていた。よくよく乾燥させて粉にするためだ。
「派手に下衆な話で、でも至って真面目な話なんだが聞いてもらるか?」
「……」
しのぶはちょっとビックリして天元を振り返った。真面目な話、と言う割には天元はニヤニヤしている。
「何の悪巧みか知りませんが、迷惑被るのは御免ですよ」
「そう言うなって。煉獄と椎名の話だ」
「…伺いましょう」
しのぶは頷くときちんと天元に向き直った。椎名の話ならば薬草より大事だ。
「煉獄の奴が椎名を抱きたいんだと。んで、その方法をこの前派手に聞かれた」
「馬鹿ですかね、あの人」
「まぁ、否定はしねぇ」
バッサリ切り捨てるしのぶに天元は苦笑した。本当にその通り、と言ってやるには忍びないがこう言ったことは本人達が本能の赴くままにするしかないのだ。だがそう言った恥をかなぐり捨てることのできる杏寿郎を天元は気に入っていた。
「だが、煉獄はあの通りのやつだろ?きっかけが掴めねぇんじゃないかと思ってよ。ここは一発、ド派手に後押ししてやろうと思ってな」
「何をなさるおつもりですか?」
「こういうのは派手に型にはめてやりゃあ、後は勝手にうまくいくもんだ。ちょっと協力してくれよ」
天元の話す計画を聞いていくうちに、しのぶの口元にも笑みが浮かんでいった。