二章
夢小説設定
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「椎名!!好きだ!!!」
「「「「!?」」」」
「…あの馬鹿」
屋根の上で様子を見ていた天元以外が完全に固まった。たまたま居合わせたしのぶも他の柱も動かない。やらかした杏寿郎も叫んだ姿勢そのままに凍る。
(やってしまった!)
食事に誘い、雰囲気を作って少しづつ。天元が教えてくれたものがパァである。
「………」
椎名はしばらくポカン…としていたがやがて何とも言えない表情を浮かべると大声で言った。
「杏寿郎!」
「応!」
「おすわり!!」
「わかった!!」
((((!!??))))
椎名がビシッと地面を指さすと杏寿郎は迷わず正座した。
(今ので迷わず座るか!?普通!!)
柱達の間に微妙な空気が流れる。椎名が杏寿郎の目の前に座った。
「私が何なのか忘れてるみたいだからもう一回言うわよ!700年以上生きていて!血液が食料の!人・外!」
「そんなことはとうに承知している!」
開き直ったのか胸を張った杏寿郎に椎名は声を荒げた。
「あのねぇ!私は自分の一族以外とは子供も作れない生き物なの!!煉獄杏寿郎は煉獄家の跡取りでしょうが!!」
唐突に杏寿郎は片膝を立てると椎名の腕を掴んだ。額には青筋が浮かぶ。
「俺はそんな話はしていない!人外であろうと、子が望めなかろうと椎名が好きなんだ!!」
「だから…」
「痛ましい者を放っておけない暖かさが好きだ!許せぬことに憤れる強さが好きだ!小さきものを愛する優しさが好きだ!」
グイと掴んだ腕を引き寄せるとその顔を覗き込む。
「俺はそう言う椎名の人となりが好きなのだ」
「………」
杏寿郎の強い眼差しの中に映る自分が泣きそうな顔をしているのが見える。椎名はその手を振り解くと立ち上がり背を向けた。そのまま歩き去ろうとするのにしのぶが思わず声をかける。
「椎名さん…」
「少し」
椎名は手を上げてしのぶを制した。泣きそうなままで何とか笑みを作る。
「頭を冷やす、だけだから」
「あ……」
走り去る椎名を誰も呼び止める事はできなかった。
「「「「!?」」」」
「…あの馬鹿」
屋根の上で様子を見ていた天元以外が完全に固まった。たまたま居合わせたしのぶも他の柱も動かない。やらかした杏寿郎も叫んだ姿勢そのままに凍る。
(やってしまった!)
食事に誘い、雰囲気を作って少しづつ。天元が教えてくれたものがパァである。
「………」
椎名はしばらくポカン…としていたがやがて何とも言えない表情を浮かべると大声で言った。
「杏寿郎!」
「応!」
「おすわり!!」
「わかった!!」
((((!!??))))
椎名がビシッと地面を指さすと杏寿郎は迷わず正座した。
(今ので迷わず座るか!?普通!!)
柱達の間に微妙な空気が流れる。椎名が杏寿郎の目の前に座った。
「私が何なのか忘れてるみたいだからもう一回言うわよ!700年以上生きていて!血液が食料の!人・外!」
「そんなことはとうに承知している!」
開き直ったのか胸を張った杏寿郎に椎名は声を荒げた。
「あのねぇ!私は自分の一族以外とは子供も作れない生き物なの!!煉獄杏寿郎は煉獄家の跡取りでしょうが!!」
唐突に杏寿郎は片膝を立てると椎名の腕を掴んだ。額には青筋が浮かぶ。
「俺はそんな話はしていない!人外であろうと、子が望めなかろうと椎名が好きなんだ!!」
「だから…」
「痛ましい者を放っておけない暖かさが好きだ!許せぬことに憤れる強さが好きだ!小さきものを愛する優しさが好きだ!」
グイと掴んだ腕を引き寄せるとその顔を覗き込む。
「俺はそう言う椎名の人となりが好きなのだ」
「………」
杏寿郎の強い眼差しの中に映る自分が泣きそうな顔をしているのが見える。椎名はその手を振り解くと立ち上がり背を向けた。そのまま歩き去ろうとするのにしのぶが思わず声をかける。
「椎名さん…」
「少し」
椎名は手を上げてしのぶを制した。泣きそうなままで何とか笑みを作る。
「頭を冷やす、だけだから」
「あ……」
走り去る椎名を誰も呼び止める事はできなかった。